左が土鍋炊き、右が炊飯器炊き
「土鍋でお米を炊くと美味しい」
よく言われますが、果たして本当にそうなのか。
何かと下に見られやすい炊飯器ですが、炊飯器は「お米を炊く専用の機械」。言ってみればお米の専門家ですよ。ぶっちゃけ、炊飯器の方が美味しく炊けるのでは?土鍋の方が美味しいって言うけど、食べ比べたことあるの…?
というわけで気になった私。土鍋と炊飯器、どっちが美味しくお米を炊けるのか、実際に炊き立てを食べて比較してみることにしました。白黒つけたるわ!
目次(もくじ)
株式会社華月さんから土鍋「INAHO」を提供してもらったよ
炊飯用土鍋
今回使用する土鍋と炊飯器は以下のもの。
- 土鍋:華月 INAHO SHIRO 4合(価格3.3万円)
- 炊飯器:アイリスオーヤマ RC-ME10-B(価格約1.1万円)
炊飯器は2023年に購入した10合炊きのでかいやつ。土鍋に関しては、先日北海道をフラフラしていた際「150年の歴史を誇る株式会社華月の6代目」と出会い、その縁から直々にご提供頂いてもらったもの。押忍。
というわけでせっかくご提供頂いたので文句なしで土鍋の勝ちとしたいところですが、そこはもう心を鬼にして公正にジャッジしていきたいと思います。
土鍋と炊飯器を比較!どっちが美味しいお米を炊ける?
見た目の違いはないけども
てなわけで炊きました。左が土鍋で右が炊飯器です。どちらも1合だけ炊きました。
これを目隠ししてシャッフルした状態で食べ比べてみて、どちらが美味しいか、またどのような違いがあるのかを確かめてみます。
香りの違いもない
まず見た目の違いは…。ありませんね。土鍋で炊くと「粒が立つ」とか言われますが、見た目に関しては炊飯器と全く変わらず。
見えない
というわけでしっかり目隠しした状態で、それぞれのお米を別のお皿に盛ってもらい、どちらかわからない状態で一食目を食べてみました。
髭が汚い
パクッ…。
わかっちゃった顔
「…これ炊飯器だ」
これガチでやらせなしです。言わせてください。私、最初の一口目でもう「炊飯器のお米だ」とわかってしまいました。写真のにやけた口元からもわかると思います。
というのも、この土鍋を頂いて以降はずっと土鍋で炊いたご飯を食べています。つまり土鍋の味に慣れています。しかしこの一口目で食べたお米の味は、いつものと全然違ったため、これは炊飯器に違いないとわかったわけです。
実際に答え合わせしてみると正解。まさに炊飯器飯でした。
ぶっちゃけ、当初は「そんなに味に違いないね」って結論になると思ってました。炊飯器で炊いたご飯も土鍋で炊いたご飯もどっちも美味しいじゃんって。
白い土鍋に白いお米が光るぜ
でも、実際にこうやって食べ比べてみると、土鍋の方が断然美味しい。
まず食感からして違いました。大袈裟にいうと、土鍋は粒が独立しているのに対して、炊飯器は餅のようにくっついている感じ。どちらも規定の水の量ですが、食感がかなり違う。「お米が立ってる」ってのは見た目の話じゃなくて、食感の話なのか。
味に関しては説明が難しいのですが、土鍋の方が雑味やクセがない印象。もちろん同じ水道水を使っていますが、なんとなく土鍋の方が清流で炊いた、みたいな透き通ったイメージです。
【参考】新発売 INAHO – 華月
使ってわかった!土鍋のメリットまとめ
土鍋を横から見る
実際に土鍋を使ってみて、味だけでなく「ご飯を炊く」ことに関しても、炊飯器と比較して色々と違いがあるなと思いました。
炊飯器よりも土鍋の方が良いと感じたことや、今回提供頂いた「INAHO」の良いところを紹介してきます。
最短17分!お米が早く炊ける
炊飯器なら1時間かかるのに
味以外で土鍋のメリットとして感じたのが、早く炊けることです。1合の場合、炊き時間7分+蒸し時間10〜15分なので、最短だと17分です。
炊飯器の早炊きでも45分くらいかかってしまうので、炊き忘れた時も結構待たないといけませんが、土鍋だとすぐ食べれるのが嬉しい。
お米とぎは「極 お米とぎ」を使ってる
ただし土鍋でご飯を美味しく炊くためには、事前に30分以上お米を浸水させることが推奨されています。とはいえ、浸水なしでも炊けないわけではありません。土鍋だと超早炊きが選択肢としてある、ということですね。
火加減は一定でOK!めちゃくちゃ楽
中火ってどれくらいやねん
土鍋でご飯を炊くのって早いけど面倒で、「しばらく中火」「からの弱火」みたいに、途中で火力を変更する必要があります。
しかし!なんとこのINAHOは途中での火力変更が不要です。ちょっとした1工程だけですが、これがないだけで心理的にもめちゃくちゃ楽。
水分量を示す目盛りがついてる
地味なストレスがない
「INAHOちゃん素晴らしい…!」と思ったのが、鍋の内側に水分量を示す目盛りがついていること。すっごい地味ですが、炊飯器と同じように「米の量に対してどれくらいの水が必要なのか」ってのがすぐわかる。
こうした目盛りって炊飯器だと確実にあるんですが、土鍋の場合って、調べてみた感じ必ずしもあるわけじゃないんですね。細かいながらもありがたい。
しゃもじ置き場がある
外蓋だけでなく内蓋もしゃもじ置き場がある
こういう地味ながらナイスなポイントが嬉しいです。土鍋の蓋に切り込みが入っていて、ここにしゃもじを置くことができます。
このパターンもあり
そしてさらに土鍋の取手も輪っかになっていて、ここにもしゃもじをセットできます。
公式サイトでもこのようにセットされていてる写真があり、偶然の産物ではなくてちゃんと計画されたものだってことがわかります。
目止め不要
目止めって何よ
これは私知らなかったんですが、土鍋って購入したらまず「目止め」という工程が必要になるそうです。なんかでんぷん質の食材を入れて1時間加熱するとか。
ところがINAHOの場合は目止めが不要とのこと。ただし、使用して行くにつれて水が容器に染み込むようになってきてしまうので、メンテナンスとしての目止めは必要になるみたい。
思っていたより断然軽い
炊飯用土鍋なのでサイズも小さい
土鍋って結構重くてデカくて邪魔なイメージがあったんですが、INAHOは結構軽い。我が家で使っているアイリスオーヤマの10合炊き炊飯器よりも軽いです。
また炊飯器と違って当然コードレスなので、置き場所を問わないのが嬉しい。我が家の場合キッチンが狭くて、炊飯器が変な位置にあって結構使いにくかったんですが、土鍋なら戸棚とかにしまっておける。嬉しい。
土鍋のデメリット
炊飯器と比較するとやっぱデメリットはあります。気付いたものを紹介していきます。
炊き加減によって品質にバラツキが出る
炊飯器の場合、スイッチを押すだけで炊き上がります。
しかし土鍋の場合、「火加減」と「時間」を自分で調節・管理しなければいけません。例えば「中火で15分」にしても、場合によっては「弱火寄りの中火」になってしまうこともあります。
実際に初めて土鍋でお米を炊いた際、火が弱すぎたようで出来がイマイチでした。
とまぁこのように、調理する→食べる→次回に活かすと段階を踏んでいくことでご飯がより美味しくなります。逆に言えば、調節をミスるとポテンシャルを引き出せません。
INAHOなら土鍋ご飯を手間なく楽しめる
米の高騰落ち着いてくれ
やっぱり一般的には、「土鍋の方が美味しいけど色々と手間もかかるから便利な炊飯器を使う」というケースが多いと思います。しかしINAHOの場合、一定火力で炊けるのでほとんど手間がかからず、それでいて美味しいご飯が食べれるので全体的に炊飯器よりも満足度は高いです。
というわけで土鍋を頂いてからは、炊飯器を使うことがなくなりました。
時短にこだわる
残念ながら土鍋は入りませんが、我が家では食器洗いを食洗機に任せています。食器洗いって地味ながら毎日発生するタスクで、テレビとかYouTube見ながらやるには中途半端な時間だし、嫌いでした。
そんなわけで食洗機を導入したんですが、これがかなりナイス。だいぶ食器洗いが楽になりました。そんな記事が下記のものです。