こ、これはデスマッチ工場跡!(狂い咲きサンダーロード)
ある日、Twitterに1通のDMが届く。
「静岡県の廃工場で待っている。1人でこい。」
いたみわけ.comという超人気ブログを運営している俺には、いつもこんな脅迫状めいたDMが届く。もちろん俺は、売られた喧嘩は全て買う。それが俺の痛み分け -itamiwake- 。
与えられた指示通り1人で静岡の廃墟に降り立つ。この薄暗い場所でしばらく待つと、男が歩いてきた。
男は言った「ここ、蚊が多いですね。」
近づいてくる男を品定めするように睨みつけながら言い返す「夏だしね。」
「うふふ」「あはは」
「じゃあ、探索しますか」
この日も案内してくれてありがとう、@syasinbizくん。
血で血を洗う戦いが、始まる!
静岡にある巨大な製紙工場の廃墟。マジ巨大
歩くあみだくじと呼ばれる俺は、どれだけ多岐に渡る道があっても、そこにハシゴがあれば必ずハシゴを登ってしまう。とういうわけでいきなり2階からの景色だ。
この工場、とにかく巨大。それは素晴らしいんだけど、際限がない。どれだけ端っこにきたと思っても、宇宙の如く膨張している。端っこに至るスピードよりも膨張するスピードの方が早いので永遠に端っこ位は辿り着けない仕様となっております。
例えるならそれはマインクラフト。ここまで書いて思った。「この話、廃墟と関係なくない?」
四方八方、果ては上下にまで道が展開する巨大な廃工場。大川隆法大先生のごとく、この工場に留まっている霊達の声を聞くと、この工場、元々は製紙工場だったとのこと。
説明が前後しますが、私は霊の声、森の声、動物の声、あらゆる声を聞くことができます。まぁ、特技ってほどでもないので履歴書に書いたことはありませんが。
で、これは何?女性のものっぽいブーツが置いてあります。こんな工場には似つかわしくありません。そこで再び霊達の声を聞きます。
「なぜこんなところに女性もののブーツが?」「ユルサナイ…ユルサナイ…」いや怖すぎでしょ!
そんなユルサナイ霊たちに首を絞められながら撮った写真がこちらです。しかし一体このスペースが何を目的としたスペースなのか、全くわかりませんね。現役自体にはどのように稼働していて、どう使われていたのか。そう言ったことに考えを巡らせるのも、また廃墟の魅力でもあります。
このようなお手製の残留物なんかがあるとリアリティがあってまたよし。稼働が停止するその時まで、どのような気持ちで勤務していたのでしょうか。
専門的な知識は全く持ち合わせていないのでわかりませんが、製紙工場っぽい器具に出会いました。よくわからないけど、同じようなものが奥までずらりと連なる景色、壮観じゃないの。
こちらはパイプが張り巡らされた通路。もはや通路を横切るようにパイプが通っていて、うっかりすると足を引っ掛けてしまうでしょう。しかしこれもまた素敵なのであります。
荒れた工場。そして天井から吊り下がるチェーンがもう、激シブなの。まるで映画のセットみたい。本当に素晴らしい。この廃墟に出会えて良かったです。
もはや頭上に注意しなくて良い場所がないレベルで色々張り巡らされているのに、ここだけご丁寧に注意喚起してくれます。でもこの廃墟の場合、本当に注意するべきは頭上よりも足元。
全体的に足場が不安定で、いつ崩れてもおかしくない。穴空いている部分もあるし危険度は星5つみたいな物件でした。
実際この謎の階段降ってたら、足踏み外してこけました。まぁ足の踏み外しなので責任はこちらにあるわけですが。
てかこの構造マジ謎じゃないですか?この階段を降りた人はどこに行けばええねん。
この廃墟の見どころ!?巨大な炉
隊員達の前に突然現れる巨大な煉瓦積みの建造物!これは古代人の建造物か?それとも宇宙人?はたまた…!?
近づく隊員達。その顔に緊張の汗が流れる。「でもなんだかこれ、登れそうですよ!」登った。
「見下ろすってのは気分が良いな〜!」
遅れて登ってきた男が言った。「ここ、蚊がいませんね。」
植物と廃墟の共生、いい。
「いやーしかしあのDMなんだったの?怖いんだけどw」
「え?なんのことですか?」
「いや、ここの廃墟に1人で来いってやつw」
「そんなDM送ってませんよ?」
「え?」
「え?」
その時、俺のスマホにDMが届いた。
「2人できたな。」
この記事の撮影機材
カメラ:RX100M6
僕たち、工場大好き芸人です!
工場は素晴らしい。廃墟が好きだけど、たまには現役工場もいいよね。奥多摩にある奥多摩工業は、現役の工場だけど廃墟のような工場。こちらも素晴らしく巨大で、廃墟萌えの方々が頻繁に訪れています。こちらもご覧ください。