うおー!この森と建物がせめぎ合ってる感じ!好きだぜ!
岡山県は竜山鉱山です。集落から少し山の中に行ったところに、鉱山跡が残っています。訪れたこの日は8月8日。夏真っ盛りというわけで廃墟はご覧の有り様。
人目に触れにくい場所にあることからか、解体を免れてイケてる外観を残していますが、一部の崩壊はひどく、かなり困難な探索となりました。
竜山鉱山は当時の面影を残す
岡山…!
岡山と津山の間、何もない山奥に鉱山跡があります。
うん、この香り
荒れた道をしばらく行くと、電柱が見えてきて文明の香りがしてきます。
状態は悪い
右側には倉庫らしき廃墟。
こちらも状態は悪い
左側には住宅っぽい廃墟。こちらは後で見ます。こうした鉱山を支えたサブ物件までも残っているのが特徴ですね。
ドローンで空撮しつつ選鉱場に突入
森の中にある人工物がそそる
で、どうやら選鉱場の入り口っぽいところに着いたんですが、もう草が生い茂りすぎてよくわかりません。普通ならこの時点で撤退ですが、幸い私はヘルメットにプロテクター入りの長袖長ズボンバイクウェアという、もってこいの格好をしていたので突撃してみます。
真上から見た選鉱場
その前にドローンで空から選鉱場を見てみましょう。…うーん覆われてますね。
斜め上から見た選鉱場
見た感じ、3、4階建てっぽい感じです。
正面から見た選鉱場
全て木造でかなり古さを感じます。鉱山自体は1869年から1961年頃まで稼働していたようです。
内部の様子が気になる
内部の様子は分かりませんが、この外観から察するに、とてもレトロで、見応えのある空間なんだろうなと思います。
改めて竜山鉱山内部を見る
流しそうめん
それじゃ藪を掻き分けて突撃。いきなりなんかコンベアらしきもの発見。
そのうち折れそう
こうした選鉱場は山の斜面に建てられています。正面からだと上に進めないようなので、このコンベアを階段として行こうかなと思いましたが、体重かけたら即折れそうでした。廃墟で無茶は良くない。
これでも一応2階
横から迂回したら2階に行けました。先ほどの石垣の上部分です。
青空選鉱場
しかし2階と言っても崩壊しまくり。壁も天井もほぼない。
「清潔整頓」「電気に注意」との標語が掲げられていました。今や不潔混沌。
頭上にはベルトコンベア
なんかもう色々と落ちてきそうで怖い。そしてドローンで見た建物にぜひ潜入したいんですが、入り口が全くわからない。
もう何が何やら
さらにもう1つ上の階層に進みます。先ほど見上げた崩壊しつつある天井がそこに。しかしこの階層は特に何もありません。そして次の階層に進むルートも見当たりません。
4階に行くための臨時階段
ふと見ると、誰かが廃材を利用して作った超簡易階段がありました。が、これまた脆い感じで、釘も出ていたのでこれ以上の進行を断念しました。
ここからが本番っぽいのに…。
次の階層にはまたちょっと違った建物もあって、いよいよドローンで見た建物内に進めそうだったので、残念。そもそも真夏+ヘルメット+バイクウェアで探索していたので、かなり体力も削られました。廃墟では常に安全策。しかたないのです。
住居跡?事務所跡?
自然に還りつつある木造住宅
もう1つ立派に残っているのがこちらの住居跡。と言っても、元々は事務所だったものを、後々管理人の住宅に改められたようです。
郵便ポストが素敵なアクセント
2階建ての広い建物を独り占めですね。ど田舎だけど良い暮らし。
怖くね
しかしどうも鉱山閉山後に管理者が住んでいたらしい。こんなんところに一人で!ただ、それが今やもうホラーな状態に。廃墟は好きだけど、高温多湿な環境の中ではあんまり入りたくない状況です。
床ももう抜けそう
で、内部なんですが結構崩壊しているところもあって厳しい感じでした。少なくとも2階に行く手段は既に失っている様子です。
ここ以外の部屋はもう立ち入るのも厳しい感じ
部屋。まぁちょっと崩壊してるんで見どころはないです。
興味深い建物が残っているものの、立ち入れず残念でした。この感じだともう冬に行ったところで、満足に見れる感じでは無さそう。このまま朽ちていくのを待つだけですね。
大久喜鉱山も同じ会社なんだって
竜山鉱山は昭和鉱業って会社が経営していました。で、その昭和鉱業が経営していた鉱山の1つに大久喜鉱山があります。
あーあそこねー行った行った。愛媛にある鉱山ですね。結構大規模なんですが、もうほとんど解体されて寂しいスポットになってました。山の上にある鉱山、現役時代はカッコよかっただろうなぁ。