自然に抗う釜石鉱山
かつて岩手県釜石市に釜石鉱山ってのがありました。ほんの数年前までは建物が残っていて、断崖に密集するするバラック小屋のような様子にかなり心を打たれました。
残念ながら建物は全て解体され、今では冒頭写真の通り、基礎を残すのみとなってしまったわけですが、それでもなお見所のある鉱山跡であることに変わりはありませんでした。
陸中大橋駅から釜石鉱山鉄道跡を見る
右手に見える骨組みがホッパー
JR釜石線の無人駅、陸中大橋駅にやってきました。こちらは現役の駅で、かつては釜石鉱山鉄道と接続していました。その名残として、今もホッパー跡が残ります。
具体的に何かはわからない
さらに進むとその釜石鉱山鉄道の跡っぽいものもいくつか見れます。
反対側への通路?
突然現れた横穴。これも関係しているのかな?
道路脇に見える橋脚
右を見ても左を見ても怪しげな遺構を残すおもしろロードでした。で、しばらく行くとこれまた怪しいところがありました。
なんか頼りない
上り坂になってる部分は車用の緊急待避所です。実はこの奥にはさらに空間があって、そこを見ると…
こうしたトンネルは他にもいくつかあるが大体閉鎖されている
トンネルがあります。これは釜石鉱山鉄道のトンネルで、今はもう使われておらず物置になっているようです。レールがまだ残ってますね。
釜石鉱山を見る
観光客ウェルカム
そんな名残を見学しつつ進んでいくと、釜石鉱山跡と建物が見えてきます。
こちらは施錠されている過去の施設
ほとんどの建物は立入禁止ですが、旧釜石鉱山事務所だけは資料館として整備され一般開放されています。
入場料300円
ここが事務所です。塗り直しなどしていますが、どことなく鉱山施設にありがちな洋風スタイルを取り入れた内装な気がします。
学校感
せっかくの資料館なのに、こういう時に無学の人間は押し寄せる文字の波に抗うことができず、足早に立ち去りたくなってしまうもの。というわけでその内容はほとんどチェックせずに退出してしまいました。後悔。。
山の斜面にへばりつくコンクリート
最後に、釜石鉱山のメイン部分を見ていきましょう。
鉱山につきもの、丸いやつことシックナー
いわゆるシックナーがありますね。
遺跡たち
こちらがかつての選鉱場。今はコンクリートの基礎部分しか残っていないけど、かつては建物がひしめき合ってました。
ダムかと思えばメガソーラー
さらに奥にはダムのような大きな壁があります。これよくわかんないけど、壁の向こうは池ではなくてメガソーラーがあります。なのでメガソーラー建設のために作ったんでしょう。
鉱山跡で遊んだよ
滋賀県にある土倉高山も、釜石鉱山と同じように今やコンクリートが残るのみです。遺構の規模は小さめですが、当時は立入を禁止されておらず、自由に遊ぶことができました(現在は明確に立入禁止です!)
鉱山ではしゃいでいる様子をご覧ください。