福岡県糟屋郡篠栗町にやってきました。篠栗と言えば篠栗八十八ヶ所でしょう!そう、篠栗にはまるで四国のように、八十八ヶ所の霊場があるのです。そしてその1番札所こそが、ここ、南蔵院なのでございます。巡礼の起点ということもあり霊場の中では最も広く立派で、なにより全長41メートルの日本一大きな釈迦涅槃像が有名です。涅槃像ってのは横に寝そべってるやつです。サガットの奥にいるやつです。
てなわけでJR九州篠栗線、城戸南蔵院前駅から歩いて3秒程度という抜群のアクセスを誇る南蔵院で、日本一大きな涅槃像を堪能してきたので紹介します。
目次(もくじ)
篠栗で最も有名な観光地!?福岡県篠栗町の南蔵院
このお寺の正式名称は南蔵院ですが、上記画像の通り篠栗四国総本山とも呼ばれているようです。福岡なのに四国と呼ばれているのは、篠栗八十八ヶ所の1番札所だからでしょう。
そしてこの日は金曜日だというのに観光客がやたら多く、じいさんばあさんや中国・韓国人だと思われる方々がたくさんいらっしゃいました。中国人が篠栗で大仏見て楽しいのか…?しかしまぁ博多駅から電車一発25分くらいで着くので、アクセスしやすいのも南蔵院の魅力の1つなのかもしれませんね。自分もここに来るの2回目です。行きやすいからね。ちなみに以前訪れたとき、八十八ヶ所巡ってやろうと思ったけど無理でした。超疲れます。
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ここら一体は博多駅から電車で25分とは思えないほどの山の中なので、篠栗の自然と大仏を両方楽しめます。ごちゃごちゃしたお寺好き。
本堂の奥に大きな不動明王像がありました。閻魔大王ではありませんよ。足元の観光客から考えると、土台から頂点まで10メートル以上はありそうで、なかなかの迫力です。この大きさの不動明はなかなかレアですね。
アップで不動明王。ヒャア怖い。筋肉のガッシリ感とか、造形がしっかりしていてかっこいいですね。不動明王とは大日如来の化身で、めっちゃ怒った顔してるし剣持ってますが、別に戦いの神様とかでなくて、「力づくでもお前を救ったる!」という決意の表れなのです。頼もしいですね。
不動明王の背後には五百羅漢像がありました。五百羅漢象とは何かについては、別記事参照(せ、説明がめんどくさいわけではありません!)。
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もうこの写真見てるだけで羅漢たちの喧騒が聞こえてきそうな気がします(笑)個性豊かで見ていて飽きませんね。面白いです。
南蔵院の釈迦涅槃像は全長41mの日本一大きな涅槃像!
本堂を拝んで、不動明王を過ぎていくと、トンネルがあります。トンネルを抜けるとその先には青銅製の涅槃像がどかーんと佇んでらっしゃいます。頭に手を当てて横になる、いわゆる休日のお父さん、またはお昼の主婦のポーズですね。なんて言うのは仏教に対する冒涜です!涅槃像は、お釈迦様が亡くなる前の様子を表した像なのです。右手で頭を支えて、頭を北に向けるスタイルが涅槃像の基本ですね。
全長41メートルということで、まさに日本一の大きさです、というかもはや2位以下に圧倒的な差をつけての1位なんじゃないでしょうか。10メートル以上の涅槃像ですらすぐに思い浮かびませんよ。
しかしこれほど大きな南蔵院の涅槃像も、世界ランキングではトップに及ばず。タイのワット・ローカヤスターの涅槃像やワット・ポーの涅槃像なんかは45〜50メートル級ですからね。ただし、ブロンズ像の中で、という条件では南蔵院の涅槃像が世界一の大きさだそうです。まぁそんなこと言ったら青い涅槃像の中で、という条件にしても世界一ですね。
この大仏の生まれは平成7年だそうです。1995年生まれですね。1995年以降に誕生した涅槃像という条件の中でも恐らく世界一の大きさでしょう。
螺髪がスコットスタイナーの楔ヘルメットみたいだ。ところで目が開いている涅槃像は最後の説法中の姿で、目が閉じている涅槃像は入滅後の姿らしいと聞いたことがあります。嘘か本当か知らないけど、本当ならこの釈迦は目を閉じているので入滅後の姿ですね。つまり、このお釈迦様は、既に亡くなっています…>_<
涅槃像の足の方に回ります。そういえば全長41メートルなので、頭から足にかけて走ると昔やった50メートル走みたいですね。
仏足。お釈迦様は普通の人間とは比較にならないレベルのスーパースターなので、常人とは異なる身体的特徴が32個もあります。いわゆる三十二相(さんじゅうにそう)で、たとえば髪型がパンチパーマになってたり、おでこに千昌夫ほくろがついてるのもその1つです(たとえが悪いですね、すみません!)。
で、お釈迦様の足の裏にはこんな感じの紋章が刻まれていたらしいんですよ。生まれながらの刺繍持ち。お釈迦様が銭湯にやってきたら、銭湯の番頭さんはどのような対応をするのでしょうか。マニュアル通りに遠慮してもらうよう呼びかけるのでしょうか。という、いらない心配をしてみようのコーナーでした。
で、この仏足を触ると金運アップという、最高に楽して儲かる逸話があるので触っておきました。これで金運アップしたので、PCデポ株に全財産ぶち込むぞ!ウォイ!
涅槃像の頭の背後には建物があって、そこから大仏様の胎内巡りが可能です。入場料は500円。残念ながら内部は撮影禁止でした。昔はOKだったと思うんだけどなぁ…。
胎内では案内の方がついて説明しながら案内してくれました(昔はいなかった)。解説してくれるのは嬉しいのですが、途中でお守りのセールストークに入るので気の弱い方は行くのやめときましょう(笑)ちなみに、というか重要なことなんですが、この南蔵院は住職が宝くじを当てまくったらしく、総額1億3000万円近くの大金をゲットしたそうです。それゆえに金運アップのお寺としても有名で、販売していたお守りも宝くじ入りでした。
胎内巡りを終えると輪投げみたいのができる。クソむずい。
南蔵院その他小ネタ
かわいい。
さば大師。
さば大師について解説したい気持ちはやまやまですが、実は全然良く知りません。弘法大師が鯖持ってるんですよね?なんで鯖持ってるんですかね。なんかシュールです。
売店付近の池にあった注意案内。「この中にお米を入れないで下さい。」と書いてあった。お金じゃなくて?お米?
南蔵院と一緒に観光してほしい珍スポット
福岡といえば忘れてはいけないのがここ、志免炭鉱(しめたんこう)です!元々は地下から資源を巻き上げるエレベーターのような役割を持っていたんだとか。
そのあまりに異質過ぎる外見と巨大さで、私が昔から憧れていた珍スポットでもあります。実際に見てきた様子を上記記事で紹介します。
南蔵院の詳細情報
公式サイト:なくなったみたい
住所:〒811-2405 福岡県糟屋郡篠栗町篠栗1035
電話番号:092-947-7195
場所:Googleマップで見る
営業時間:24時間(胎内巡り・売店は9時〜17時)
入場料:胎内巡り500円
備考:宝くじで当てたお金は寄付したらしいぞ…!