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くじゅうエイドステーションの貨車客室
ここに泊まります

先日九重連山に登山に出かけました。前日に山の麓で宿泊するスケジュールで、選んだホテルはくじゅうエイドステーションというところ。ここはキャンプ場やコテージを提供していて、さらに面白いのが、鉄道の貨車までも客室となっています。

寝台車をホテルに転用するってのは聞いたことありますが、こちらは貨車ということで、元々は荷物を乗せていたもの。全くもって人が寝泊まりする車両ではないんですが、その珍しさからこちらに宿泊してみることにしました。

なかなか楽しいところだったので、紹介していきます。

くじゅうエイドステーションのレビュー

くじゅうエイドステーション受付外観

坊ガツル登山口から登って法華院温泉山荘に行くぞ!ということで、その前泊のため、登山口からほど近いくじゅうエイドステーションに宿泊することにしました。

チェックインカウンター
秋も深まりますな

到着してチェックインを済ませます。夫婦でやってるようですが、旦那さんは見かけませんでした。奥さんに案内してもらいます。

手作り遊具がある
ここの広場を駐車場として使うよ

しかしまぁエントランスから手作り感満載で、非常にワクワクします。興味があったので公式サイトを見てみると、1989年に移住して宿とキャンプ場を作ったとのこと。めちゃくちゃすごい。

他にも情報が満載で、例えば二人の出会いの地がここ、くじゅうの山とのこと。出会った場所で移住して生活して、さらには子供が5人もいて、長男はちょっと離れたところにある八百屋を経営しているそうです。

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ウサミミ
公式サイト、いろんな情報載ってておもろい。

夜の貨車
ちゃんと電気が引かれてるので夜も明るい

そしてこちらが今回宿泊した貨車の外観。夜のシーン。なんかめっちゃ映えるやん。国鉄のワフ29500形貨車というもので、1955〜1961年に活躍していたそう。

乗り口は少し高い位置にあるのでウッドデッキから乗り込むのですが、結構ミシミシして怖い。怖いけどもおっちゃんのDIY精神を信じるしかない。

1950〜60年代の国鉄貨車に泊まる

貨車内部
リビング部分

内部です。今回宿泊した車両は1両なんですが、前後で区切られています。こちらがリビングに該当。とはいえ、全然落ち着かないので基本的には荷物置き場です。

部屋の片隅にデスク
使うことはない

一応デスクもある。しかもこれは車両に備わっていたデスクなんでしょうね。ちなみに奥に寝室が見えます。

デスクは年季が入りまくってる
食事したくなる机ではない

だいぶ年季は入っています。

中央に鎮座するストーブ
見た目は暖かそう

部屋の中心にはこれまた年季の入ったストーブ(?)がそのまま残されています。

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ウサミミ
寝室側には石油ストーブがありますが、有料でした。ただちゃんとした毛布があるので特に寒さは感じなかった。

出入り口
もろ列車

もう一度出入り口付近を。内鍵はありますが外鍵はないとのこと。希望すれば南京錠を借りれるようです。

設備をそのまま活かした電灯スイッチ
ただ操作はしにくい

これは面白い。おそらく当時のスイッチをそのまま流用してんですね。あえて当時のものをそのまま活かす。マジですごいっす。

寝室部分
車内とは思えない

寝室はまさかの畳。二畳半程度の狭いスペースですが、寝る分には十分。二段ベッドを置いて空間を有効活用していますね。ただしこの二段ベッド、はしごの部分が小さな一本柱なので登り降りする際、足の裏が痛い。

ベランダ
おしゃれ

外に出ると車両の高さに合わせたウッドデッキが広がります。これもまた素敵。

なお、改装や塗装も全て自分でおこなったそうです。マジでこれぱっと見普通に別荘じゃん。すごい。

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ウサミミ
車内には当時のものをそのまま活用したブラインドもあります!

客室にWiFIなし:
中央の管理棟的なところはWiFiがありますが、各客室にはありません。

トイレは厳しい

くじゅうエイドステーションの男子トイレ
虫多め

トイレは客室内になく、離れたところにあります。一応水洗トイレなんですが、スペースが狭く、また、カーテンで区切るだけのほぼ外なので、寒いし虫もやってきます。公園の公衆トイレの有様ですな。

ただまぁ夜中におしっこしに行きたい場合とか、結構足が遠のく。

くじゅうエイドステーションの女子トイレ
これも車両

ちなみに女子トイレはわりとしっかりした車内になっていて、それなりに清潔とのこと。

風呂なし!五右衛門風呂か近くの温泉へ

ゴエモン風呂がある
洗濯機もありますな

トイレだけでなく、もちろんシャワーも客室にはありません。選択肢は2つ。

1つはゴエモン風呂です。250円で薪を購入して自分で火を起こし、お風呂に入れるそうです。ドラム缶ではなくわりとしっかりした風呂釜でした。

もう1つの選択肢は、近隣にある温泉を利用することです。さすがに周辺には温泉が多いので、しっかりゆっくりしたい場合は温泉を利用すると良いでしょう。

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ウサミミ
私は九酔渓温泉を利用したよ。もっと近場の温泉もあるけど、休業中だったり夜はやってなかったりするので注意。

キャンプ場やコテージもある

周辺の景色
早朝に散歩した

この写真は違いますが、周辺にはキャンプ場もあります。結構山の上なんで寒そうですが、ロケーションは良い感じ。

炊事場
こういうの作れるものなのか

炊事場もあります。

くじゅうエイドステーションで食べた夕食・朝食

ラウンジ
ここはWiFi使える

くじゅうエイドステーションの周辺にはお店が多くなく、閉まるのも早いです。しかし宿では夕食・朝食を提供してくれるので、こちらを頂くことにしました(要予約)。

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ウサミミ
食事はこのロビー的なところからさらに奥にある食堂で行います。ストーブが稼働していて暖かかった。

くじゅうエイドステーションの夕食

内容は豚しゃぶしゃぶ。2人前ですが3〜4人前くらいはあるんじゃないかってくらいのボリューム。

手作りお惣菜が嬉しい
手作り料理もあり

さらにチキン南蛮やパスタサラダもありかなり満足。

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ウサミミ
だいぶお腹いっぱいだったけど、せっかくなので残してなるものかと意地で完食した。

くじゅうエイドステーションの朝食
こういうのでいいんだよ

朝食はこれとパンが1人2個ついてきました。

夕食も朝食も使われる食材は色々と異なるようですが、基本的に夕食は鍋、朝食は洋風モーニングとなるようです。

くじゅうエイドステーションの料金

受付前

今回2歳未満の子供を含め3人で1泊し、11,000円でした。1人5,500円ですね。ちなみに素泊まりだと1人3,100円。

客室内にトイレやシャワーはありませんが、個室であることを考えるとかなり破格な印象です。

現地払いだと現金のみ!周囲にATMはないので要注意

ちなみに宿での支払いは現金のみです。周辺にATMはないので現金の持ち合わせには注意。

なお、楽天トラベル等の旅行代理店経由で予約する際にはオンラインで決済可能です。

くじゅう登山の前泊に良い感じ

周辺はもう大自然
周辺はもう大自然

てなわけで温泉に入ってご飯をたっぷり食べて寝て、朝起きて登山に出かけました。料金も安いし、登山前のベースキャンプとしてめっちゃ良かったです。実際、自分ら以外の人たちもみんな登山目当てのようでした。

夜の車両がまたかっこいい
夜の車両がまたかっこいい

国鉄の貨車に泊まる、という面白い体験もできて良かった。

登山、いいよね

というわけで翌日は無事に登山を終え、楽しく過ごしました。今後も登山を趣味にしていきたいです。

九重連山からのすぐ近く、阿蘇山もまた素敵。よく行きます。こちらは珍スポットもあり、特に清水滝というスポットは新興宗教団体絡みのイケてるスポット。山奥なのに謎の建造物があり、めちゃくちゃ不気味な雰囲気を放ちます。おすすめ。