田舎館駅駅舎。素朴な外観は相手を油断させるため
青森県弘前市にある田舎館駅(いなかだてえき)に来ました。築70年程度の古びた無人駅です。まぁこんな感じのしなびた駅は日本中にあると思いますが、この田舎館駅に関しては日本でも屈指と言っていいほど、外観と内部のギャップがすごい面白い駅なので紹介します。
訪問の様子は動画でも撮影したので、こちらを先に見てもらうとよりイメージが湧きやすいと思います!
青森県の田舎館駅を見てきた。まさに田舎にある無人駅なんだけど、その内部は予想外のアート空間。ギャップが激しい、面白い駅だった。 pic.twitter.com/CA1S6yBufV
— 斎藤ポポポ (@saitoh_ppp) February 14, 2021
田舎館駅、その内装はアート空間に
田舎館駅内部
そんなわけで内部に突撃してみました。するとまぁこの通り、度肝を抜かれます。田舎館駅は元々有人駅だったので駅長室などがありますが、閉鎖されて無人駅となり、待合所が残るのみでした。
天井の方描くの大変そう
そんな寂しい空間だったのを、2020年の5月に、青森県平川市在住のアーティストGOMAさんがアート空間に再生させました。ご覧の通り、壁だけでなく天井にまでびっしりと作品が描き込まれています。天井の方とかなかなか大変な作業だったと思いますが、まさにもう、余すことなく自分の空間に仕上げています。
ベンチやゴミ箱まで描かれている
っていうかもうベンチとかゴミ箱ですら描き込まれちゃってる。むしろなんで床はやらんかったんや…!
??「オイ!キタロウ!」
見上げれば天井には目玉。人によっては気持ち悪いと思うかもしれないし、高齢者にはちょっとどうなんだろうという気もするけど、まぁ自分は余所者なのでとりあえず楽しむ。
外に出ればまた日常
以前は事務室が喫茶店になってたらしい
バッと外に出て振り返ると、そこにあるのはしなびた田舎の無人駅。はて、あの空間は本当に実在するものだったんだろうかと思わずにはいられません。
なんかバランス悪い「INAKADATE」
それにしても気になるのが「田舎館」という名前。こう言っちゃ失礼だけど、やっぱり田舎にあるから?由来を調べてみましたが、公式にもはっきりした地名の由来は不明とのこと。1546年に「村は津軽田舎郡に属していた」と記されていた資料が見つかった、なんてこともあったので、だいぶ昔からそういう地名だったのかもしれませんな。
この記事の撮影機材
カメラ1:GoPro HERO7 Black
カメラ2:RX100M7
青森にあるもう1つの不思議な駅
同じく青森県内にある木造駅(これも面白い名前だ)も、ギャップ溢れる面白い駅です。こちらの場合はインパクト重視。その外観はなんと巨大な土偶です(笑)
田舎館駅の詳細情報
公式サイト:田舎館駅 弘南鉄道:弘南線|弘南鉄道株式会社
住所:〒038-1111 青森県南津軽郡田舎館村高樋宮本
電話番号:無人駅になっちゃった
場所:Googleマップで見る
営業時間:無人だからいつでも
入場料:無人だから無料
駐車場:田舎の駅だからある
備考:田舎館村は「田んぼアートの村」って呼ばれてて、マジでレベル高い。