広島県尾道市です。
こちらに廃墟になったお城があると聞いてやって参りました。
一部、または全部崩壊した城なんかはよくありますが、それなりに管理はされています。
ところが誰にも管理されず廃墟となった城は非常に珍しいと思います。
そんな珍しき廃城がこちらでございます。
目次(もくじ)
遠くから見る尾道城は普通の城だが
尾道駅から北側を見あげればすぐ見つかります。
ふみふむ。山の上に凛々しく佇む姿はとても廃墟とは思えません。
山を登ります。ひたすら登ります。
廃墟やB級スポットで歩きには鍛えられていたので、この手の坂道なんて慣れっこだと思っていました。
しかしさすがに坂道で有名な尾道だけあってこの趣味を始めてから初めて途中で引き返そうかと思いました。
が、ひいひい言ってるうちに到着。
ドドーン!近くで見ると趣がない。
いや、それは廃墟であるという僕の先入観からかもしれない。
もっとよく見極めよう。この城、なにかおかしい点はあるか?
全面ガラス張り、コンクリート製、スピーカー…やっぱり城としての趣はない。
ちゃんとした歴史ある城というよりは、見世物として突貫工事で作られた名古屋城などに似たがっかり具合い。
尾道城の正体
そもそも歴史ある城が廃墟になるなんてありえません。
このお城もそう、特に誰かが住んでいたわけでもなく、ただのお城風な建築物です。
ウィキペディアによると1964年に博物館として建てられたものだそうです。
そんなこんなで1990年代には早々にそのお役目を終え廃墟化してしまったようです。
そりゃまぁ歴史的価値観0の後出しコンクリート製の城なんざ誰も行かねぇわなぁ。
城の入り口は柵と植物で覆われています。
『全国城の博物館 尾道城』という名前だったみたいですね。
柵を超えてもお城そのものの鍵がしっかりかかっているので中に入ることはできません。
というかどんだけネット上を探しても営業当時の様子すら知ることができません。
こども110番とか言われても。ここに逃げ込んだら完全に逃げ道なしになります。
お城のすぐ近くには謎の遺構もあります。
そんなこんなで詳細もよくわからない謎の珍廃墟が誕生してしまったのでした。
尾道市民にとっては文字通り目の上のたんこぶ的存在のようです。
ま、僕のような人にはメッカみたいなもんですけど。
ただ、眺めはいいです。瀬戸内海が一望できます。実際近くにある千光寺なんかは眺めを売りにしてますからね。
下から見上げると蔦がすごい。
まるで和風ラピュタか。
この辺から見上げるとなんかもう城じゃねぇんだよなぁという感想しか湧きません。
あくまで博物館なのでしょうがないことですけども。
内部に入れないのは残念でしたが、なかなかの珍物件を見れて満足。
言っときますけどお城の隣にあるホテルは現役ですので。お間違えの内容に(失礼)
山を下り市街に戻る。
尾道には猫が多い。
タランチュラもいた。
おっとサボテンだった。
遠くから見るとかっこいいんだよな~~~~~~~~
尾道城と一緒に観光して欲しいおすすめB級スポット
広島珍スポットと言えば、呉市にある「源宗坊寺」も欠かせません!
山奥にあるお寺で、極彩色のコンクリート像がたくさんあります。その光景はまさに珍スポット中の珍スポット!
最寄りのバス停から若干歩くのでアクセスが大変ですが(車で行く場合も、途中の道が狭いので要注意)、非日常感を味わえる素敵なスポットです。
尾道城
補足:尾道に宿泊するならグリーンヒルホテル尾道も検討してみてください
尾道は見所がたくさんあるので、宿泊して観光することをおすすめします。尾道にはいくつかホテルがあり、そのうち駅直結のグリーンヒルホテル尾道に宿泊してきたので紹介します。
ちょっと設備が古く感じましたが、客室には無料Wi-Fiもあって満足です。今回は山側客室でしたが、オーシャンビューの客室もあり。