大阪にある、とある薄暗いバー。
決して広いとは言えない店内に50人近い人数が入り込み、リズムの効いたBGMが流れる。
まるでクラブさながらの様子ではあるが、ただ1つだけ普通とは異なることがあった。
そこに集まる人々は、みな口の中に昆虫を含んでいた…。
というわけで昆虫を食べてきました。
僕にとっては居酒屋『善』に続いて2度めの昆虫食。
写真はたくさんありますので、昆虫が苦手な方は閲覧は要注意です。
目次(もくじ)
関西虫食いフェスティバル
というわけで『関西虫食いフェスティバル』なるイベントに参加してきました。
東京でも『東京虫食いフェスティバル』という形で定期的に行われています。
Facebookや昆虫食彩館にてイベントの告知が掲載されますので、興味のある方はどうぞ。
てなわけでイベント会場に到着すると、さっそく調理が始まりました。
まずはクマゼミのカナッペ。
バジルソースがよく効いてました。
初めてのセミでしたが、確かにエビっぽい。
味はぶっちゃけよくわかりませんでしたが、食感は殻付きのエビって感じです。
昆虫はとにかく硬いんですよね。
ただ以前昆虫を食べた時は、独特の後味の悪さに苦しめられたのですが、セミにはありませんでしたね。
オードブルが終わり、続いての料理が来る前に『虫マン』が登場。
激しい動きでセルフモザイクを施してくれました。
再びクマゼミを使った調理が行われます。
見た目は意外にもぬらぬらしていて、みずみずしさを感じます。
しかしアップにするとササミっぽくも思えます。
特にセミは胸の筋肉を震わせて音を鳴らすので、筋肉が発達しています。
昆虫の中でもセミがうまいと言われる理由はこの辺にあるとのことを聞いた覚えがあります。
コオロギの煮こごりです。
こちらも特に苦味なく食べられました。
以前昆虫を食べたときも一番箸が進んだのはバッタやコオロギでした。
バッタ類は一番食用に適しているんじゃないですかね。イナゴは伊達じゃない。
しかしこうして見るとコオロギの配色はゴキブリを連想させますね…。
コオロギ煮こごりとクマゼミ麻婆です。
セミ麻婆は幼虫入りです。
幼虫も悪くなかったですね。
むしろ柔らかさがあって成虫よりも食べやすかったです。
『キングワーム』というものらしいです。
この手のものは以前『バンブーワーム』というものを食べた経験があります。
そのときは意外と中身がサクサクで、フライドポテトみたいでたくさん食べることができました。
こちらはどのように調理されるのでしょう。
手際よく調理されているところにテレビカメラが登場。
この日は関西ローカルのテレビ局が取材に訪れていました。
ちなみに取材クルーは誰も昆虫を食べませんでした…。
てな感じでキングワームのペペロンチーノが完成です。
麺にほどよく絡んで違和感ないっすね。
うまそう。
セミの生春巻き。
こちらはかなりの好評でした。
クマゼミの幼虫たち。
油で揚げて…。
セミ天ぷらの完成。
めんつゆをサッとつけて食べます。
揚げたことでサクッといけてかなり食べやすくなってました。
虫マンに飲ませてもらったタガメ入りのお酒。
タガメは洋なしの香りがするとして、東南アジアではよく食べられるそうな。
味は特に感じなかったけど、匂いは確かにフルーティーでした。
食材としての昆虫
てなわけで虫フェス全行程を終えました。
以前昆虫を食べた時は全て素揚げに味付け塩コショウて感じでしたが、こちらは調理されて出て来ました。
こういう風に料理としてでてくると、他の素材に比べてやっぱり昆虫の異色さが際立ちます。
なんと言っても硬い。
魚だったらウロコや内蔵は落とされ、カニやエビも殻をむいて肉を食べます。
一方昆虫は小さいので、丸ごとなんですね。
そうなると見た目的にもアレだし、そこに偏見がなくても口の中に硬いものが残ると食べてて違和感が出てきてしまいます。なんか紙食ってるみてぇだもん。
今後昆虫食が更に注目されていくためには、やっぱりそこなんだろうなぁと思いましたね。
今回は調理した結果、むしろ昆虫の違和感が際立っちゃった感じでした。
まだまだ昆虫食の道は険しいですな。
奇食の旅はまだまだ続く…
昆虫食時代到来!愛知県豊橋市の『あじあん居酒屋 善』でコオロギ・オケラ・鹿の肉などを食べたよ!