第2の軍艦島となりつつある長崎の離島、池島に行きました。プチ軍艦島みたいなところです。昔は石炭が採取でき、軍艦島や周りの島々と同じようにブイブイ言わせていたそうです。
でも石炭の需要減と共に人口はドンドン減少。2001年にはついに閉山され、現在の住民は200名程度だそうな。
軍艦島はアクセスがすごくめんどくさいんだけど、池島はJR佐世保駅から徒歩5分くらいのフェリー乗り場から高速船の定期便が出てるので、それに乗ると1時間くらいで着けちゃう。
わりと簡単に行ける廃墟の島を堪能してきました。
過疎化が進む廃墟の島、池島に行ってきた
船を降りると目に飛び込んでくる団地の群れ。後述する団地はもう誰も住んでいないのですが、ここの団地にはまだ住んでいる人がいる。
いろいろなキャラクターが歓迎してくれます。
怖いしこれなにでできてるの?
軍艦島と同じく立入禁止区域は多い。もちろん監視カメラなんかはないんだけど。
てな調子で練り歩いていたら住民の方に声を掛けられた。
池島では炭鉱内の見学ツアーを実施してるらしく、今日もまもなくそのツアーが行われるらしい。その参加者かどうか確認されました。
自分は予約してなかったのですが、せっかくなのでその場で見学を申し込んでおきました。炭鉱内とかワクワクするからね。
池島炭鉱見学ツアーに参加
トロッコで炭鉱内にやってくるとそこはもうAKIRAの世界。サイバーパンク。薄暗い中に伸びるトンネルとレール。最高です。
元炭鉱夫のおじさんが説明してくれます。参加者は自分含めて8人でした。説明を聞きつつも写真を撮る。こんな景色滅多に見れないからね…。
しかしこんな狭くてジメジメしてるところで肉体労働ってのは大変だ。今はだいぶ機械化されているみたいだけどね。
奥に進むとますますAKIRAの世界。パイプの群れが素晴らしい。
ずっと奥に進んでいくと足元はぬかるみ、つねに天井からしずくが滴る場所に。ますますわけがわからないパイプジャングル。1本1本がしっかりした役割を持っていたのでしょう。
見学は体験できるものが多く、楽しかったです。警報鳴らすやつとか、穴掘るやつとか…。
これ写真じゃわからないけどすごい上り坂になっている。筒石駅を思い出す。
炭鉱見学後は池島の町並みをめぐる
炭鉱とか廃トンネルとかそうなんですけど、すごくジメジメしてて苦手です。でも超楽しかったし、貴重な体験ができました。すごかった。
戻ってきた後は池島弁当を食べます。当時の働くお父さんたちのお弁当を再現したものらしいけど、わりと普通でした。
シソみたいな葉っぱの天ぷらがあったんだけど、これは池島で採れるやつみたい。
さて昼飯後は池島内を巡るツアーです。ここでもガイドの方の後について池島をぐるぐる回ります。
ガイドの方が素晴らしく、せっかくきたんだからってことで立入禁止のところも案内してくれました。ナイス〜!
廃墟好きにとって合法的に立ち入り禁止区域に入れるってのはもう鬼に金棒。我が物顔で闊歩できるので素晴らしいです。
眼下に家々が立ち並んでた。よく見ると屋根が吹っ飛んでいたり、廃墟だ。
家の中とか入れてくれたり。中は観光用に綺麗になってたけども。
こちらも団地だらけ。全盛期はたくさんの人が住んでいたんだなぁとわかります。こちらの団地群には現在誰も住んでいない。
コンクリートを植物が覆う。覆った植物も枯れ果てて共倒れの様相。
池島名物、特殊な形の団地群
廃墟好きなら一度はどこかで見たことあるでしょうこの珍しい形の団地。
日本で唯一池島にだけ見られる不思議な形の建物です。5階部分が強調されている。
飾りっけないけど逆に美しいんだよね。
うーむなんという無機質感。縦と横だけの素晴らしさ。斜めなんて男じゃない!
火事に強そうだ。
でも閉山したのが2001年だし、つい10年前までここに住んでた人がまだいたのかな?どんな生活だったのだろう。
単純だけど複雑な作りだ。ガイドの方から素晴らしい情報を聞いた。毎週水曜日は観光がお休みになるので、ほとんど誰もいないとのこと。
炭鉱内はツアーじゃないと厳しいけど、水曜日なら隅々まで人目を気にせず入れるかもね。
※追記
池島へのアクセス方法についてまとめました。
【関連】長崎県池島へのアクセス方法は?佐世保からフェリーに乗ると超簡単!
池島
公式サイト:長崎さるく|池島炭鉱さるく
住所:池島
電話番号:095-811-0369(炭鉱ツアー)
場所:Googleマップで見る
営業時間:ツアーは水曜休み
参加料:2600円(弁当別)
備考:軍艦島よりも手軽に行けるからおすすめ