『パワースポット』と聞くと、大きな滝や山の中にある神社などを連想します。パワースポットの定義なんかは知りませんが、たいていなんかパワーを感じられそうな神秘的なところが、パワースポットとして勝手に呼ばれることでしょう。
さてここは愛知県犬山市。尾張富士と呼ばれる山の麓に『愛万博寺』という、もう名前からして興味のそそられるお寺があります。で、行ったら行ったで自分からパワースポット名乗っちゃってるわけ。なにこれすごい。
万博寺!?
2005年、我が愛知県にて愛知万博が行われました。閉幕した後、各国のパビリオンで使われた出し物や建造物の一部が寄付されたり売りに出されたりしました。インド館で展示されていた仏像も、閉幕後売りに出されたものの1つです。
で、その仏像を買い取って、本尊にしちゃったのがこの愛万博寺の住職さん。愛万博寺の名前の由来はそこから来ているわけですね。
理解できないこのセンス
駐車場から既にパワーを感じます。
そして駐車場に放置されている巨大なお釜。意味はなんだ意味はなんだ。頭の中が混乱してくるが、パワーを感じることは確か。
要点を絞ってくれ!とお願いしたくなるほどひしめく文字群。。水の駅というように、どうやら湧き水があるようです。『OASIS』と『釈迦』の文字を一度に見ることができるのはたぶん世界でここだけ。
なんだかよくわからないがこのごちゃごちゃした感じが逆に強烈なパワーを与えてきます。っていうかパワーに負けそうです。
屋根に鯱みたいなのついてる。
近くで見ると鯱というよりはモヒカンのような長靴のようなよくわからないものだった。なにこれ?
さっきまで寄席文字フォントだったのに、急になんかかわいい感じのフォントになった。境内にはとにかくいろんなものがいっぱいあって、そして1つ1つにしつこいくらいの説明が書かれています。
『赤い糸(紐)は本堂釈迦殿の前にあります。』って言葉が何故か2回書かれている。隙間を埋めたくてしょうがないのだろうか。ちょっと怖い。
30倍速の超スピード湧き水
愛万博寺のメインコンテンツ、OASIS発見。湧き水はここから汲めるようです。遠目からでもわかるように、至る所に看板が貼り付けられている。1つ1つ見ていきます。
なんかいろいろ書かれてるなぁ。
料金はこちらの良心に任せるという形だそうです。
『整備したら固定資産税等がとても高くなりました。』と書かれてしまっては払わないわけにもいきません。
なんのことかはわからないけど、おそらく水の出る早さが30倍になったんだと思う。試してみるとごく普通のスピードでジャバジャバと出てきた。以前はどんだけ遅かったんだ。
こっちは5倍。『おいしさ5倍』と言われたらまだおおー!ってなるけど、『5倍速』と言われてもリアクションに困る。さっきの30倍の1/6倍だけど、水を出してみると同じくらいのスピードだった。やっぱり30倍の方は以前めちゃくちゃ遅かったのか!?
愛万博寺の本堂を参拝する
本堂は本堂であちらもいろいろとすごい。
ここにきて初の手書き文字。なぜかちょっとレア物感。ちゃんと入りきる文字サイズにすればよかったのに…。っていうかどこに特別参拝券を求めればいいのかわからず入れなかった。そもそも人の気配がなかったぞ。
なんだか縁起のよさそうなものがごちゃごちゃと置かれてる。
見たことない人にこの状況を説明します。演技の良さそうな仏像などが置かれている中に、何故か釣り竿の部品の1つ、リールが置いてあります。
どういう意図で置いたのかはちょっとわからない。幸運のリールか何かなの?
いろいろと制約の多い鐘。帰りに突くとどうなるのか気になる。
窓越しに中の様子を知ることができたので撮影。いろいろありすぎてすっかり忘れてたが、この白い涅槃像こそがインド館から譲り受けた像なんだろうか。
もう一度境内をうろうろ。なんかキャンプ場みたいだぞ。
なんお寺に似つかわしくないかファンシーなキャラクターたちがいた…。
いやぁすごいところでした。パワースポットというけど、作った人のパワーが一番すごいと思った。
パワーを与えてくれるというより、パワーを奪っていく愛万博寺。次は是非本堂内も見てみたいです。
愛万博寺
公式サイト:これかい?
住所:〒484-0055 愛知県犬山市牛岩45
電話番号:
場所:Googleマップで見る
営業時間:こっちが聞きたいよ
拝観料:本堂内300円
備考:興味本位で行くとパワーに負ける