去年の話をしてあげよう。その日私は、東京都新宿区の神楽坂にいました、そして、この2頭の像の前に立っていました。
ここはあかぎ児童遊園。人口過密都市、東京の中心街にある狭い公園。この狭い公園の奥の方の狭いところに、面白い像さんの滑り台があります。こんな滑り台はここにしかない珍しいものでしょうね。つまり、珍スポットと呼んでも構わないわけです。
あかぎ児童遊園
あかぎ児童遊園(遊園と公園の違いとは?)は東京メトロ、神楽坂駅の北側、ちょうど駅の裏側にあります。しかし住宅街を回り込まないといけないので、ちょっと歩きます。で、えっちらおっちら歩いて行くとあかぎ児童遊園というそのまんまな交差点が現れます。ところが見渡せど、こんなところに公園はない。
ところがどっこいあるんだな。これが公園の入り口。すっごい狭い。さすが東京都言わざるを得ない。
でも入り口から中を覗けば、意外と奥行きがある。なるほど、細長い公園なんですね。
砂場か、もしくは古代文明の遺産。この蚊取り線香みたいな屋根にはなんの意味があるんだい?んー?
キリンか、もしくは古代生物かどちらか。まぁ、ただの動物風遊具でしょう(自己完結)
さらに東京っぽさを感じたのは開門閉門時間が決まっているところ。防犯だけでなく、浮浪者対策なんかもあるんじゃないかなと思う。この辺に東京感を感じずにはいられません。人口密度は高いけど、点と点の結びつきは希薄。見事な偏見100%。どうせすぐにあきちゃうくせに。
ところで開門閉門時間が決まっているということは、当然朝の8時に毎日ここに誰かがやってきて鍵を開けるんですよね。みどり公園課の方、大変な任務ですな。
そんな余談を膨らませながら、公園の奥を見やると、かすかに見えるは像の鼻。
で、やっとみなさんお待ちかね。大暗黒の黙示録。こちらがあかぎ児童遊園名物、2頭の象さん滑り台です。若干ムカデ人間が連想されますが、見事に象さんの長いお鼻を活かして素敵な遊具に仕上げています。手前の象さんの耳がボツボツしてますが、病気とかじゃないですよね?
珍スポットファンにとっては、あさみん先生のコンクリート動物百景でおなじみの光景ですね。
では2頭の像さんを個別にチェックして行きましょう。まず前衛の像さん。こちらの方は、耳に手すりが付いているのが特徴です。顔も人畜無害そうな顔ですね。パオーンて鳴きそう。パオーン(笑)
後衛の像さん。こちらはキバがあり、また凛々しい眉毛があり強面な印象です。もしかして前の像さんがメスで、後ろの像さんがオスなのでしょうか。顔の造形だけでオスメスを区別するのは性差別でしょうか。
実際に滑ってみます。どうですかこの臨場感。高さがあるので結構怖いっす。大人でさえなかなか怖いので、ちびっこたちには度胸試しの場として十分ですね。なるほど、これで彼ら/彼女らの冒険心を育てるわけですね。東京育ちでも温室育ちとは言わせねーぞと。こちとらあかぎ児童遊園の2階建て滑り台を滑っとるんじゃと言うわけですね。
やったらんかい平成生まれ!と言わんばかりに少女、あるいは少年が滑り台を降りています。きっとこのちびっこは将来偉大な指導者になるでしょう。
世代闘争や!というわけで、同行してくれた軟体レポートのセッキーさんに、昭和生まれを代表して滑ってもらいました。年金問題、過労死問題、米軍基地問題、領土問題、国内外いろいろ問題を抱えてます。今こそ世代・階級・性別の壁を超えて団結して!この日本を!守っていきましょう!
いざ闘わん いざ 奮い立て いざ
あぁ インターナショナル 我等がもの