レッツゴー観音
沖縄や離島を除けば日本で一番西にある県。なかなか訪れる機会の少ない長崎県にやってきました。長崎県の珍スポットと言えば有名なのが、長崎市内にある福済寺です。ご覧の通り、「亀に乗っかった観音様」という大変珍しい大観音が聳え立ちます。
浦島太郎もびっくりのこの亀観音について、紹介していきます。
大観音を亀に乗せてみた
浦島観音
見事に、物々しいお顔をした亀の上に観音様が乗っています。結構な大きさで、全長34mとのこと(おそらく亀を含めた全長)。
亀の内部
この大きさの観音様を支える亀がまた大きく、その内部もご覧の様子。しかしまぁ、なんだってこんなところにこんなちょっと変わった建物を作っちゃったのかと。
福済寺と萬国霊廟長崎観音について
そもそも福済寺は、1628年に建立された長い歴史を持つお寺でした。なんとアメリカ大統領も訪れたというほどで、国宝にも指定されていたそうです。
ところが、長崎といえば原爆です。1945年の原爆投下により破壊し尽くされ、その後1970年代ごろに現在の姿になったそうです。
亀と観音像について
そしてなぜ亀に乗っているのかの説明もありました。要約すると、元々亀は仏様の使いだったり、安楽往生祈願として使われたりで、縁起の良いものだから観音様を亀に乗せた、ということだろうです。この辺は中国文化の影響を強く受けているみたいです。
水を注ぎます
そして観音様は左手で印を結び、右手で花瓶のようなものを傾けています。これは原爆によって喉の渇きを訴えながら亡くなった人たちが、安らかに眠れるように念じてるとのことです。
ちなみに水瓶を持つ観音様ってのはよくあるパターンなんですが、左手に持つことが多く、右手に持っているのはちょっと珍しいと言えます。
支える人たち
こういう線香立て(そもそもこれ線香立てなのか?)って邪鬼が支えていることが多いけど、これは青少年たちが支えてます。この辺も慰霊を連想させますね。
内部にあるのは資料館となぜか振り子
目の前はマンション
再び内部に入ってみます。先ほどのホールの下にはさらに地下室があります。
主に戦争関連の資料がズラッと並んでいました。
ミニチュア長崎観音
また、こちらは長崎観音のミニチュア版。あれ?でもこんな子供たちいましたっけ?どうもこの3人の子供は撤去されてしまったようです。折れちゃったのかな?
そして中央には大掛かりな設備があります。
なぜここに振り子があるのかの説明はない
フーコーの振り子とのことです。地球が自転してることを示すやつですね。
像の頭から吊り下げられてる
見上げるとこの通り、おそらく観音様の頭からこの地下室まで一気通貫で糸が垂れているんだと思います。
振り子の呼故障とは
しかし残念!故障中でした!動きませーん!
1位は「ソ連」ですって
また、その釣り糸の長さは25.1mで、世界第三位とのことです。とはいえ名古屋市科学館にあるやつの方が長いし、日本一は弘前大学にあるもので45mとのことなので、古いランキングみたいです。
焼失前はたいそう立派だったそうな
そんなわけで福済寺の長崎観音さんを堪能しました。なんか聞くところによると、昔は拝観料200円かかったようなんですが、この時は誰もおらず、地下室も自分で電気つけて勝手に見学しました。おそらくもう徴収してないみたいです。
シブ
あと外国人が2組くらいいました。面白いよね!
福済寺の詳細情報
公式サイト:なし
住所:〒850-0052 長崎県長崎市筑後町2−56
電話番号:095-823-2663
場所:Googleマップで見る
営業時間:7時-17時かもしれない
拝観料:200円だったけど無料かもしれない
駐車場:狭いけどある
備考:坂道が多くて面白い
長崎と言えば軍艦島!なんだけど
あたくしは廃墟や珍スポットを目指して日本中をウロウロしてます。しかし!かの有名な軍艦島にはまだ行ったことがありません!とはいえ、もう一つの軍艦島こと池島には行ったことあります。廃墟となった島はとてものんびりしていました。こちらもご覧ください!