自然vs人工物
前回の続きです。北海道は洞爺湖の有珠山。2000年の噴火によって廃墟となった幼稚園のその近くに、これまた噴火の被害を受けた団地が残っています。今回はこちらの団地を中心に紹介していきます。
洞爺湖有珠山ジオパークにようこそ
真夏なのであそこまで行くのキツい
やってきました。前方に見えるのが団地で、左側にも別の遺構があります。そしてご覧の通りとても綺麗に整備されています。幼稚園の方はひと気がなく寂れていますが、こっちはきちんとした観光地なので、人もいます。
自分より高齢で荷物多い人が歩いているの見ると負けてられない
ここら全体は「洞爺湖有珠山ジオパーク」と呼ばれていて、火口付近まで散策することが可能です。写真の通り、ガチな装備に身を包んだ方々もいらっしゃいました。団地部分は楽に来れますが、ここより先はきっとあのような装備が必要になるのでしょう。
泥に埋もれた桜ヶ丘団地3号棟
植物伸びすぎ
前回紹介した通り、有珠山は2000年に噴火しました。人的被害はありませんでしたが、建物は大きな被害を受けました。この桜ヶ丘団地は元々3棟あり、そのうちの2棟は解体し、1棟を遺構として残しています。
植物以外立入禁止
もちろん内部は立ち入り禁止なんですが、そもそも新緑ブロックによって立ち入れません。
ベランダに木を植えてもいいの?
というか全体的に生い茂っています。噴火があったにもかかわらず、20年も経てば植物の住処に。こいつらのど根性っぷりはすごい。
ここにも生活があった
幼稚園の方は噴石の被害を見学することができました。一方団地では泥流がひどく、窓から見えた室内には泥が埋まっています。
当時は幾つかの建物があった
「上流の国道の木の実橋が熱泥流で流され、このアパートの二階の角に衝突しました。その傷跡が観察できます。」
確かに角ではあるけど…
なるほどこちらですね。後々お見せしますが、大きな橋が100m近くも流されたようで、その力を思い知らされます。
…ん?二階?
消えた1階
よーく見ると、実は1階部分が完全に埋まっていることがわかります。なので、確かに損傷を受けたのは2階だ。
この写真載せる意味ある?
ちなみにこちらが流された木の実橋。
思ったよりもでかい橋
ちょっとわかりにくいんですが、街灯もついていて立派な橋であることがわかると思います。
やすらぎの家も泥と共に
教会チックな
橋の向こうに三角屋根の建物が見えます。あちらは「やすらぎの家」という施設で、やはり泥流の被害を受けた遺構です。
こうしてみると建物の背が低い気もする
ここは元々温泉で、さらに噴火の前年に改修し、憩いの場としてリニューアルされた施設だったんですが…。
人には埋めたい過去もある
こちらも半分泥に埋まっちゃってます。
泥流と20年の重み
おそらくガラス張りだった窓は全てなくなっていて、外からでも内部の様子を眺めることができます。
お宝が眠っている可能性
埋まったコインロッカー。
ただただ泥に埋もれてしまっていました。
以上、洞爺湖有珠山ジオパークの一部に残る遺構群でした。ご覧の通り、とても良い天気で自然も豊かで、すげーいいとこでした。
団地廃墟を見ると思い出す
団地廃墟と言えば長崎に浮かぶもう1つの軍艦島、池島を思い出します。こちらも無人になった団地がたくさん並んでいて、印象に残る廃墟でした。アクセスは大変だけど、軍艦島とは違ってかなり自由に探索できるので、おすすめです!
この記事の撮影機材
カメラ1:α7C
カメラ2:GoPro HERO7 Black
桜ヶ丘団地(洞爺湖有珠山ジオパーク)の詳細情報
公式サイト:洞爺湖有珠山ジオパーク
住所:〒049-5721 北海道虻田郡洞爺湖町洞爺湖温泉
電話番号:?
場所:Googleマップで見る
営業時間:わからない
入場料:無料
駐車場:あり
備考:団地妻