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街並みにぽっかり浮かぶ巨大仏
街並みにぽっかり浮かぶ巨大仏

そういえば愛知県東海市にある大仏、聚楽園大仏について紹介していなかった気がするので、改めて見ていきます。

ご覧の通り、東海市は駅もあるし、住宅も高速道路もあるなかなかのシティーです。そんな中、「しあわせ村」というストレートな名前の公園内に、全長約18mの大仏様がいらっしゃいます。

桜とのコラボが素敵!市民に愛される大仏

最寄りの駅からも頭が見える
最寄りの駅からも頭が見える

訪れたのは結構前の春。しあわせ村はちょっとした丘になっていて、階段を登っていきます。頭上には桜と大仏がチラ見え。

ちなみに大仏様を参拝するにはこの階段が古くから残る正規のルートなんですが、ここから参拝してくる人はほとんどいないイメージです。みんな公園側からアクセスしてきます。なんかこのルート、森林に覆われてて暗いし陰気臭いもんな…。

あれは…飯塚高史!?
あれは…飯塚高史!?

しかも途中にはなかなかハードな仁王像もいます。結構な力作で、昼間でも怖いので夜だったらなお怖いと思う。

像の状態は結構悪い
昔は黒目も入ってたみたい

白目だもんね。

銅に見えるけどコンクリート製の大仏
銅に見えるけどコンクリート製の大仏

階段を登り終えると大仏様とご対面。先の通り、大きさは18m前後で奈良の大仏よりも大きいです。左手前にいる3頭身と比較すると、その大きさが分かりやすいと思います。

印相(手の組み方)といい、スマートなお顔といい、鎌倉大仏先輩に似ています。ちなみに鎌倉先輩は大体1250〜60年くらいの作品と言われています。一方で聚楽園大仏は1927年に誕生しました。

桜の効果もあって参拝者増
桜の効果もあって参拝者増

仁王像周辺はひと気もありませんでしたが、大仏周辺は桜もあって参拝客で賑わっていました。

背後からは胎内巡りができたけど…
背後からは胎内巡りができたけど…

大仏完成当初は、内部に入ることもできたそうです。しかし現在は封鎖中で、内部の写真はほとんど残っていないようです。

また、昔は「おでこからビームが出た」という話を聞きます。マジかよ。

空から大仏を見てみよう

螺髪は鎌倉大仏と違って右巻き
螺髪は鎌倉大仏と違って右巻き

てなわけでお顔のドアップ。このおでこの玉部分からビームを出していたわけです。

排水溝?
排水溝?

珍しい見下ろしアングル。よーく見ると、両手の背後に何らかの穴があります。完成当初の写真を見ても特に活用されていなかったので、排水用の穴なのかな?それにしてはでかいような気もするけど。また、頭の上にも天窓のようなものがありますね。

見上げる参拝者を見守っているようで良い
見上げる参拝者を見守っているようで良い

改めて横から見ると、首を斜めに傾けて、下々の民に視線をやってるのがわかります。この辺も鎌倉大仏リスペクトな気がします。

耳でかい耳でかい

改めて真正面から。よく見るとちょっとアラビアンテイストな髭が生えています。イイ男!

聚楽園大仏

桜と大仏。良いものですね。

ちなみに昔は今以上に集客力が強く、たくさんのお客さんが参拝にきていたと聞きます。また、聚楽園大仏をモデルにした映画「大仏廻国」なんてものもあったようです。

昔は弘法大師像もあった

今は何もない
今は何もない

大仏さんの南側に、「弘法の丘」ってな丘があります。全く何もないただの丘なんですが、その名の通り昔はここにこれまた大きな弘法大師像があったそうです。

愛知県は大仏宝庫

なんとまぁ愛知県って、聚楽園大仏以外にも結構いくつか大仏があるんですよねぇ。もちろん一番大きいのは聚楽園大仏なんですが、県内にこんなにたくさん大仏があるのは愛知県くらいなんじゃないでしょうか。

ちなみに弘法大師像なんかも含めたらもっと増えます。すごいぜ愛知!

聚楽園大仏の詳細情報

公式サイト:なし
場所:Googleマップで見る

訪問年:2020年