やってきたのは郡上八幡のすぐ近く。長良川を西に外れて県道315号線を北に登った先にある、相生小学校相生分校です。
こんな険しい山の中に、こんな木造の立派な校舎が建っているのです。
調べてみると1909年に設立され、1970年に廃校となったそうです。廃校となってから来年で50年になるので、もう10年以上経ったら現役時代よりも廃墟時代の方が長いことになる、かなり年季の入った学校です。
ただ校舎の状態は非常に悪く、このまま無事に10年間後を迎えられるかどうかは怪しい感じもしています。
そんなわけで、まだ自立している状態の相生小学校相生分校を後世に残すべく写真を撮ってきたので紹介していきます。
50年ものの木造校舎が美しい廃校へ
壁面
思いっきり木を感じさせてくれるこの校舎。素晴らしいとしか言いようがありません。
ここすき
ところでこちら、相生小学校「相生分校」と言うだけあって、「相生小学校」自体は別の場所にあります。長良川鉄道相生駅のすぐ近くにあり、そちらは1929年からその場に校舎を構えているそうです。
ただし、Googleストリートビューを見る限り校舎はコンクリート製でした。
全体像はこのようにちんまい印象だけど、田舎の分校にしては大きい方なのかな。運動場は写真手前のスペースがそれに該当する部分だったのかな。
めちゃわかりにくいと思うけど、校舎の入り口には「相生小学校相生分校」と書かれていました。
体育館だと思われるところから内部に入ります。が、ここは物置として使われているようでした。一応この学校は元々八幡町立ですが、今は個人が管理しているのかな。
内部は崩壊具合がひどく、倒壊の恐れもありそう
体育館を抜けるとこの通り、もはやどこが通路なのかもよくわからない状態。
この部分は吹き抜けなので雨風、特にこの地域は雪も積もるので木造校舎に与えるダメージは非常に大きいはず。むしろ50年間も放置されたままここに建っていることが奇跡的なことなのかもしれません。
校舎入り口の裏側。
どなたかわかりませんが、アイドルらしき方の写真が無造作に置かれていました。。。
まるでバス停のように、ガランとした部屋の中に長椅子が置いてありました。緑を基調にペイントされた壁面と、自然の緑が織りなす警官が美しい。
こちらは入り口から入って正面を見た所。ここもやはり天井が荒れていて、骨組みが露出しています。そして相変わらず緑色が可愛い。
階段には1段ごとに数字の単位が刻まれています。これ「今いる段/階段の総段数」にした方が勉強になって良いのではないか笑
でもなんか、ノスタルジックでおしゃれに感じるのはなんででしょうね。
そんなわけで階段を登って2階も見たかったんですが、なんか床が抜けそうで怖かったので緊急回避しました笑
なので残念ながら2階は見ていないのですが、他サイト見る限り流石に残留物も少なく、見所は少なそうでした。
もう一度外観を眺める。この面に限っては、割れたガラス < 割れていないガラス、なのがすごいですね。
まぁちょっと急ぎ足での探索となってしまいましたが、それでも十分見ごたえがありました。また行きたいけど、いつまで残ってることやら。
この記事の撮影機材
カメラ:RX100M6
廃校に行こう!
廃墟の中でも、廃校は独特で見応えがあります。そんな素敵な廃校の中でも珍しいのが、岐阜県にある朝鮮学校の廃墟。日本人向けての学校と違って独特な建築だったり、ハングルの遺構だったり、いつもとは違ったものが見れて楽しかったです。