兵庫県姫路市に太陽公園というファンキーなテーマパークがあると聞いてやって参りました。
結構な山奥ではあるものの、姫路駅から緑台行きのバスに乗れば太陽公園の目の前の停留所『打越西』まで一発で行けるのでアクセスは比較的楽。この世の楽園かと思えるような光景はもうすぐそこです。
目次(もくじ)
太陽公園は意外と人気な観光地?
入場料500円を払って(その後1,500円に値上げしたそうな)入場しました。2月15日という微妙な季節の中行ってきましたが、意外と若い観光客が多かったことを覚えています。デートするなら姫路城に行け!って感じですね。
順路に沿って歩いて行くとどこかで見た感じのモニュメントが乱立していました。
ここは世界中の有名な像や建築物などのレプリカを揃えたテーマパークなのです。我が地元愛知県にもリトルワールドなるテーマパークがありますが、基本的にレプリカってのはB級スポット化しやすい傾向にありますね。気をつけましょう。
モアイなんかももちろん登場。本物はもっと怖い目してなかった?
あ、凱旋門。う~んこんなんだっけ??
画像引用元:エトワール凱旋門 - Wikipedia
本家に比べたらめっちゃ簡素化してんじゃねーか!!フランス国旗掲げたからって騙されねーぞ!!
凱旋門をくぐってもレプリカ地獄は続きます。私がここに訪れたのは14時という遅めの時刻だったので、帰ってくる観光客とたくさんすれ違いましたが、心なしかみんな困惑していた気がします。
こいつらここに池を作る気か…!大きさ的に1つあるだけじゃ寂しいってのはわかるけど、これじゃ前の子の頭におしっこかかるから!!
レプリカの殿堂自由の女神も当然の如くいらっしゃいます。むしろこれがないとB級感がないんですよね~~。
こちらも有名なお方、マーライオン。本家もただでさえがっかりスポット扱いなのに、その上をいくがっかり具合。上半身と下半身の繋ぎ目丸見えってのがポイント高い。
こちらは中国の兵馬俑のレプリカ。これはなかなか珍しいんじゃないでしょうか?
素直にすごい。圧巻。足場から彼らを見下ろす感じになります。欲を言えば上からではなく像と同じ目線で見たかった。
まだまだ続く石のエリア
そういえばこの辺りは石のエリアという名前らしい。というか太陽公園のほとんど全部が石のエリアなんですが。てなわけで兵馬俑の次は万里の長城です。と言っても本家のような壮大さもないので、「万里の長城」というよりは「太陽公園の通路」くらいの感覚です。要するに普通の道です。
万里の長城を過ぎると、ここからは像よりも建造物が多くなります。これは石貨神殿と言います。手前に丸いでかいのがあるでしょ。あれが硬貨らしい。
ピラミッドだー!手前のおっさん5人分くらいの大きさ。まぁ、努力賞かな。
ピラミッドといえばスフィンクス。このスフィンクスも何かのレプリカなのかな?そしてスフィンクスには実はあご髭があるんですが、このスフィンクスにはない。
太陽公園のメイン見どころ!圧巻!五百羅漢!
羅漢というのは釈迦のお弟子さんたち。その弟子500人が集結して、お釈迦様に教えてもらったことを互いに確認する会議が歴史上4回行われている(と、言われている)んですが、その様子を表したのが五百羅漢像です。
まぁ五百羅漢像てそりゃ500人もいるから大抵どこだって圧巻ですが、ここのは山の斜面に等間隔に配置されているのでかなりの圧巻具合です。
おまけに羅漢像の間を縫って通路が敷かれているので、羅漢像の喧騒にまみれたような、そんな気分になれます。
上から見下ろす。おー壮大。
と、ここで五百羅漢像の頂上に建ってるお寺の住職さんに声をかけられる。なんでも羅漢たちの見守る向こう側の山では映画ラストサムライの撮影が行われたんだとか。あそこでトム・クルーズやケン・ワタナベが…。平地を挟んで左右の山にA級スポットとB級スポットが並び立ってる稀有な例ですね。
まだ続く太陽公園!天安門と埴輪!
わりと本気の五百羅漢でお腹いっぱいになりつつも、まだまだ続きます太陽公園。続いて天安門です。
天安門広場だー!中国のYahoo!で『天安門事件』って検索すると接続が遮断されることで有名な天安門広場だー!暴動を起こすにはちと狭い。
天安門広場の隅にはなぜか巨大埴輪。
太陽公園に来た目的はこれ!巨大磨崖仏!
ただのB級スポット見たさにわざわざ姫路まできたわけではありません。ちゃんと目的があります。それがこの磨崖仏!
あっ!子供が大仏さまに登ってるうううう!!!!!!!!羨ましいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!!!!!!!!!!!!もう大人だからそんなことできないよおぉおぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
図らずとも子どもたちのおかげでその大きさがわかると思います。寝そべった形なのが残念ですが、かなりの大きさ。磨崖仏(まがいぶつ)というのはその文字からもなんとなくわかると思いますが、崖や岩肌などを彫って作られた仏像のことです。重要なのは体の一部がそのまま地形にくっついていること。もしも離れてしまったらそれはもうただの大仏。価値ダウン。
単に大仏と言ってもいろいろあるんすよ。
白鳥城はトリックアート空間
こちらドイツのノイシュヴァンシュタイン城をモデルに作られた白鳥城といいます。富山県には「しらとりじょう」があるらしいのですが、こちらは「はくちょうじょう」です。読み方注意です。中には入ってないけど、荘厳な見た目の内部にはトリックアート作品があるようです。コスプレスポットとしても人気なようです。
一応こちらは太陽公園の「城のエリア」となってます。共通チケットしかないので、石のエリアを楽しんだ後は城のエリアも見学できます。山の上にあるので歩いて行くのは大変ですが、無料でモノレールに乗れます。良かったね。
補足:太陽公園は誰のための公園?
この太陽公園、老人ホームも経営しています。んで、障害者支援にも力を入れていて、例えば入場ゲートの受付などは障害者を雇って経営しているそうです。実際私のときも車椅子に乗ったおっさんが受付にいました。そう考えると、各国の有名モニュメントのレプリカが集まるこの太陽公園って、本物を見に行くことが難しい人たちのために作られたんじゃないのかなーとも思ってしまいます。
海外旅行が難しい障害者に世界を見せたいと、石のレプリカで建物や遺跡を作った太陽公園を1992年にオープンしました。
言われてみれば、「障害者の方でも楽しめる」を重視して作られたテーマパークって他にないよなぁ。
珍スポットらしい珍スポット
ここ太陽公園は「珍スポット」らしいスポットで、人に珍スポットを説明するときに最適な場所だと思います。同じような王道珍スポットをあげると、愛知県の風天洞なんかもその1津かもしれません。無数の仏像、狭い地下道巡り、広い敷地、全てがツボです!
太陽公園の詳細情報
住所:〒671-2246 兵庫県姫路市打越1340
電話番号:079-266-6600
場所:Googleマップで見る
訪問年:2012年
備考:太陽公園を訪れて社会福祉に貢献しよう!