スタメンたち
長崎県雲仙市です。30代〜40代くらいの人なら、雲仙と言えば「噴火」だと思います。そしてマスコミ批判だったり、火山灰まみれの消防員だったり、うめき声だったり…。まぁとにかく噴火によって多数の死者が出た1991年の噴火事件のことをイメージするでしょう。
そんな事件を受けて、おそらく慰霊のためとして作られた施設がこの「いのりの里」です。ただし詳しい情報が少なく、案内板を読む限り確かに「慰霊」といったキーワードがあるのですが、中には「金運」や「夫婦円満」などもう万事オールOK!的な雰囲気があって、挙句の果てに全然関係ない性器信仰的なものもあって面白かったので紹介します。
実は牛久大仏の兄弟!?雲仙大仏
実際はこの案内図よりももっと広く感じる
国道57号線の峠道を登っていくと、駐車場があるのでピットイン。早速案内板を見るも…。ブース多くないすか?なかなか見応えがありそうです。
まずは小手調
で、駐車場からチラチラ見えてたんですが、いきなりありがたい感じのグッズが多数展開されてます。ここは公園のような感じで、駐車場に車を停めて勝手に見学して良い雰囲気。まずは仏像群を拝みながら奥へと進んでいきます。
近寄るのも恐れ多い
すると七福神がいらっしゃいました。特に説明はないので分かりませんが、ありがたいので良かったです。
雲仙大仏
そしてこれが目的だったんですが、雲仙大仏です。まぁちょっと小さめですが、大仏です。
全高3mとあるがおそらく台座含む
雲仙大仏についての案内がありました。これは結構いろんな情報が載っています。まず雲仙大仏は2007年に作られたもので、結構最近です。特に雲仙岳噴火の慰霊ではなく、この地域全体への祈願として建てられたようです。
建立者は宅島壽雄さん。この方、現在宅島グループの会長を勤められています。公式サイトを見てみるとかなり洗練されていて、宅島建設株式会社に至っては70周年を迎える老舗企業です。所在地は雲仙市にあります。
調べてみると、どうやらこの会社がいのりの里を作ったようです。企業が地元振興のために整備した、という感じみたいです。宗教法人ではないんですね。
そして大仏の設計は「仏師秀雲師」とのこと。この方も調べてみると、あの牛久大仏の原型製作を担当したとのこと。
宅島建設さんの公式サイト結構ナウい
案内を読んだ後だとそのお姿がより一層恐れ多く見えるぜ…!
オールスター感謝祭
逆光フェニックス
展示はまだまだ続きます。これはフェニーチェです。へーフェニーチェがこんなところで観れるとはね。
いやフェニーチェってなんじゃいってことで案内を読むと、イタリア語で「火の鳥」とのこと。戦後50年を記念して作られた、再生を繰り返す火の鳥をモチーフとした彫刻ということです。もともとイタリアにあったものがここに来たそうです。その辺の詳しい説明はないので、こういうものとして受け入れておきます。
輝く光背
また誰かいました。
レリーフが素敵
こちらは阿弥陀三尊。真ん中が阿弥陀如来さん(お釈迦様の先生)で、左右に小さめの菩薩さんが2人いて、でこぼこトリオとなっています。
ありがとう宅島さん
こちらは件の噴火による被害者の方々への供養を中心として建立されたことが記載されています。
そして最後には再び「宅島壽雄」さんのお名前が。しかも今度は「株式会社みずなし本陣ふかえ 代表取締役」との肩書付きです。調べてみると同名の道の駅があり、噴火災害の展示施設もあったようです。しかし2021年にコロナ禍により閉鎖済みとのこと。
いやしかしとにかく宅島壽雄さんの影響力がハンパない!
怪しい景観
あと聖徳太子とか弘法大師とか観音様とかお稲荷様とかいるんですが、色々端折ります。とりあえず写真中央のメリーゴーランド的施設が気になるし、その奥にいる赤い顔も気になるのでこれらを見ていきましょう。
プロボウラー
竜神様がいました。何か説明があった気がしました忘れました。
中国色強い
ご立派。
目立つ
で、天狗。
子供が泣きそう
上野の顔大仏よろしく、顔が置いてあります。由来に関する詳しい話は忘れましたが、とりあえず夢のお告げ系です。
大天狗の参拝方法が書いてありました。男女で違いますが、どちらも「宝来(ホギ)」と唱えるそうです。
宝来と聞くと熊本の宝来宝来神社を思い出しますが、まぁ関係はないでしょう。元々宝来ってのは中国由来の文化みたいですね。
いた
そしてこの山では白蛇が住むっていう伝説もあるそうで、その再現もあります。
ステレオタイプなヘビ
ありました。とぐろまいて首を立ち上げ、コブラ的佇まいで鎮座しています。
ミニ鳥居チャレンジ
くぐると縁起が良いと書いてあった小さな鳥居がありました。
肩の関節を外さなかったら無理でした
1個目は行けました。しかし、人工芝がチクチクして痛い。
ベビーローションさえあれば
2個目はより狭くなっていて、断念。力尽きました。
こちらは「願掛け河童像」です。
変態糞河童
お母さん河童だと思われる方、クチバシに鳥のフンが…。せっかくのウットリ顔がかなり台無しです。
お待ちかねの
ありがたい!
というわけで御神体もありました。どちらも東北にあったものを再現したものとのこと。そして最後に「日本道祖神研究家」「九重京司 二代目」「五味光洋」との記述があります。
調べてみて分かったのは、まず「九重京司」は明治-昭和の実在した俳優さんですね。なぜか「性神研究家」としての面もあったようです。なので「五味光洋」さんは、この「九重京司」の二代目として「性神≒道祖神」の研究をしているようです。まぁたぶん正式に襲名したものではなく、パロディなんだと思います。
ただ五味光洋さんについての情報はネット上には全くありません。宅島壽雄と懇意だったのかな?謎です。
これ拝むだけで四国行く必要なしのチート
最後にミニ八十八ケ所巡りをして終了。
うーんなんにもわからんわ!
長崎県で掘ると人骨が出てくる場所
長崎と言えば「天草の乱」。教科書にも出てくるので覚えてる人も多いと思います。この乱が発生して、最後追い詰められた農民は原城に立て籠りますが、最終的にこの地で皆殺しとなります。
そして原城があった場所では、今でも地面を掘ると人骨が出てくると言われます。その噂を確かめるために、現地に訪れた時の話もご覧ください。
この記事の撮影機材
カメラ1:α7C
カメラ2:iPhone13Mini
いのりの里の詳細情報
公式サイト:ない
住所:〒854-0513 長崎県雲仙市小浜町南本町
電話番号:ない
場所:Googleマップで見る
営業時間:わからないい
入場料:無料
駐車場:あり
備考:Googleマップのレビュワーの皆さんも困惑