こんにちは、那須みろく大観音です。
相変わらず栃木県、那須です。前回紹介した通り、黄金の巨大神像の展望台から見渡すと、緑色の観音様の頭部が見えます。その正体がこちらの那須みろく大観音。全長23mという大きさ。
2000年に建てられた観音様なので、やっとハタチになったばかりの若手観音。30歳を超え、人生もそれぞれ差がついてきた世代であるこの私が、先輩から金言を授けてやろうということで相対したわけです。
新興宗教テイスト強いぜ!みろく大観音
晴天の中の大観音
さてその真下までやってきました。左手にマイクを持って、右手はお控えなすってポーズをする様は演歌歌手さながら。普通の聖観音に見えます。その他特徴と言えばそのお肌が真緑であることですが、昨今の社会情勢を鑑みて、肌の色に言及することはNGなのでこれ以上の言及はなし。もう1点気になるので光背がついていることです。リングライトみたいなやつのことね。
これなぁに?
と、足元には白い液体が入った皿と白い液体が入った皿が10枚ずつあります。茶色のはなんだ?お茶か?
崇高すぎて理解できない
そんなみろく大観音の謎を全て解決してくれるのがこの由来記。
こちらによると本名は「那須みろく聖観世音菩薩」で、愛と光をもたらすお方。で、これはちょっと意訳だけど、その観音様とおそらくこの宗教団体が信仰している御霊昇天力とかいうのと結びつき、観音様の背中にその御霊昇天力のシンボルとなった丸の中に十字マークが合体しています。
君の名は
また、この観音様は別名「火の鳥観音」と言うそうです。言葉が難しくてよくわからんが、とにかくありがたい存在です。皆さん画面越しでも良いので、拝んでおくと良いでしょう。
宗教団体の名前はみろく愛光会という名前で、福島県に「みろく愛光神道会館」という本部らしき施設がありました。そこまで大きな団体ではないようです。
神仏習合!新興宗教団体ならでは(?)のいいとこ取り!
現代の駆け込み寺
観音様のお隣にはなんか教会チックな建物がある。こちらに関係者の方々がいるようで、なんか奥の方に人がいました。
那須みろく大観音とご対面
すると、建物から紅白の衣装に身を包んだ巫女さんが出てきました。ご挨拶だけ交わし、遠くから巫女さんを見守ると大観音を拝んでらっしゃいました。
なるほど、福島県の施設名に「神道」とあり、巫女さんもいるということで神道の要素、そして大観音と仏教の要素を2兼ね揃えた、神仏習合信仰なわけですね。
思えばこの観音様も、観音様自体は仏教要素ですけど、御霊云々を表すのであろう十字マークの光背は神道要素っぽいので、この大観音自体が神仏習合を表現している気もします。神道要素を持った大観音と見れば、非常に珍しいものなんじゃないでしょうか。
専門家じゃないので詳しいことは分かりませんが、なんだか新興宗教団体の極意を見た気がします。
黄金の巨大神像とは無関係
君の名は
ところで、前回見た黄金の巨大神像とは無関係のようです。たまたま似たロケーションにそれぞれ巨大仏を作るってのがすごい偶然というかなんというか。
この記事の撮影機材
カメラ:RX100M7
巨大仏、いいよな!
とまぁ栃木巨大仏2連発でした。栃木と言えば宇都宮には大谷平和観音という素敵な大仏があります。こちらは磨崖仏であり、岩肌に掘られた姿がまたオリジナリティあって良しです。ぜひこちらも訪れてみてね!
那須みろく大観音の詳細情報
公式サイト:ない
住所:〒325-0302 栃木県那須郡那須町高久4−287
電話番号:わからない
場所:Googleマップで見る
営業時間:いつでも
入場料:無料
駐車場:あり(途中道が狭いので注意)
備考:参拝客が来ると巫女さんが出てくるらしい