紅葉を見に愛知県と長野県に広がる茶臼山へ観光にやってきました。茶臼山高原をドライブしていると、「カエル館はこちら」「ワンと鳴くカエル」といった看板が目につきました。
紅葉をそっちのけで興味を持ってたどり着いたのがこちら。山の中にひっそり佇むカエル館にやってきました。
目次(もくじ)
カエル館はカエル一色!新種のカエルも…?
すっごい目につくのが「ワンと鳴くカエル」の文字。カエルと言えば「ゲコゲコ」と鳴くのが当たり前。ところが茶臼山で発見されたカエルは「ワン」と鳴くそうです。そんなばかな。「ワン」と鳴くならそれはもうカエルではなくて犬です。男は外で仕事、女は家で家事、カエルの鳴き声はゲコゲコ。当たり前です。
入場料400円を払って入館してみました。張り紙がたくさんあります。上部にはTV番組や芸能人のサインが多数飾られています。やはり珍しいカエルだけあって、TVの取材も多いようです。
こちらが茶臼山で見つかった「ワン」と鳴く新種のカエル。その名も「ネバタゴガエル」だそうです。タゴガエルの新種で、カエル館が根羽村にあることから「ネバ」の冠が付けられたのですね。
残念ながら自分の見ている前では鳴いてくれませんでしたが、鳴いているところを取材したTV番組の録画があったので見せてもらいました。
完全に犬の鳴き声でした。「ワン」よりは「キャン」かな?子犬に近いですね。普通にびっくりでした。「キャン」と鳴くカエルもいるし、家で家事をする男もいるし、仕事に出かける女もいます。
カエル館はパワースポット?
「ワンと鳴くカエル」に次いで「パワースポット」の文字も多く見かけます。写真の場所はゼロ磁場と呼ばれる場所だそうです。
ゼロ磁場については詳しく知りませんが、コンパスが狂ったりするそうです。足下から温かくなるとも書かれていますね。残念ながら私にはコンパスが狂う現象も足下が温かくなる現象も現れませんでした。
パワーストーンもたくさんあります。石に手を近づけると、ブラウン管に手をかざしたときのようにビリビリくるそうです。これは私にもわかりました!確かにビリビリきた気がしました。
もちろん他の種類のカエルにも会える
カエル館だけあって、いろんな種類のカエルがいます。これはアズマヒキガエル。入浴中みたいですね。
これはモリアオガエル。緑色のかわいいカエルちゃんですね。カエル館の館長は、モリアオガエルに興味が湧いてカエルに没頭し始めたそうです。
アフリカツノガエル。ふてぶてしい顔してますね。
カエル館、そこは男の熱い思いが詰まった場所だった
さて、非常に面白かったのでなんと2020年まで入場料が無料になるフリーパスを購入しました。本とセットになっていて、販売価格は1,200円。入場料が400円なのでこれはお得だ!と飛びつきました。
せっかくなので本も読んでみました。この本にはカエル館誕生秘話や、館長の熊谷聖秀さんについて書かれていました。本を読んで、このカエル館は私が想像していた以上に強い思いが込められた場所だったことがわかりました。すごく面白かったので内容を紹介します。
カエル館のために、学校の先生を辞めた
熊谷聖秀さんには、研究所や子供たちの遊び場、展示場を兼ねてここ茶臼山にカエル館を作る夢がありました。しかし熊谷さんは学校の先生であり、カエル館には専念できませんし、転勤の可能性もあります。
そこで熊谷さんは28年間勤めた教員を辞めました。夢の実現のために安定した収入も手放して、カエル館実現に向けて進み始めました。そして去る2001年、ついにカエル館がオープンしました。
運営は厳しいものでした。それもそのはず、こんな公共交通機関も通っていない山の中にカエルの展示場を作っても、人が来るはずありません。しかも冬になると茶臼山や雪に覆われ、カエルも冬眠に入ってしまいます。熊谷さんも冬の間はカエル館を閉館させ、アルバイトに勤しむ生活を送り、次の春に備えたそうです。
「ワン」と鳴くカエルが話題に。そして思わぬ大発見
ある時熊谷さんは外国にいる「ニャー」と鳴くカエルの存在を知ります。幸い茶臼山には「ワン」と鳴く珍しいカエルがいたので、茶臼山のイヌガエルとしてPR作戦を打ち出していきます。これにより来場者が増えただけでなく、珍しいカエルを調査するために専門家がやってくるようにもなりました。
調査の結果、「ワン」と鳴くこの珍しいカエルは、この地域にしかいない新種のカエルであることがわかりました。
なんとまぁ茶臼山のイヌガエルは新種のカエルでした。まさに世紀の大発見となったのです。まさか新種だと思っていなかった熊谷さんもびっくり。
鳴き声の面白さだけでなく、新種であるという付加価値を得たイヌガエルは、前述の通りネバタゴガエルと命名され、多数のメディアで取り上げられるようになります。カエル館も知名度は向上し、ついにオープンから15年目に差し掛かろうかというところです。
知って更に好きになった
裏話を知るとますます好きになっちゃいますね。購入した5年間フリーパスをフルに活用してみたいと思います。
先生!この二足歩行しているカエルも新種ですか!?
床に置かれているヒキガエルは自由に触れます。しかし「毒がある」という張り紙もあり、完全な自己責任の元に置かれているので手を伸ばせません。
どうせなら毒のないカエル置いてくれよと思いました。ヒキガエルは子供たちに人気があるそうなので、彼らだけ触れるようになってるのかな?確かにでかいし恐竜っぽいしね。
全然関係ないけどフロッピーディスク対応のすげー古そうなPCのがあった。20年前くらいのものだそうです。
小さいけれど長居したくなる素敵なスポットでした。茶臼山観光の際は是非どうぞ。私も2020年までは入り放題なので、また行きたいと思います。
カエルは美味しいよ
かわいいカエルを見た後は、その味の話をしましょう。カエルは鶏肉に似ていて、比較的美味しく食べられます。というか、両生類や爬虫類は基本的に肉なので食えます。問題は昆虫。こいつらは、やっぱり食い物じゃねぇ〜!
というわけでバリバリ閲覧注意ですが、昆虫や爬虫類など食べてきたので興味がある方はご覧ください。
カエル館の詳細情報
健康・癒しのパワースポットカエル館
住所:〒395-0701 長野県下伊那郡根羽村茶臼山3370-1
電話番号:0265-49-2580
場所:Googleマップで見る
営業時間:4月下旬〜11月上旬(詳細は公式サイトをご確認ください)
入場料:400円
駐車場:あり
訪問年:2015年
備考:峰竜太の出身地がこの辺らしい