先日、急に路面電車に乗りたい発作が起きました(いきなりあるあるネタですみません!)。しかし、私が住んでいる名古屋市には路面電車なんてありません。
我が名古屋市にも過去には名古屋市電ってのがあったり、お隣の岐阜市にも路面電車があったんですが、今ではそれらの電車は無くなってしまいました。
で、現在愛知県内に現存する路面電車は、恐らく豊橋市の豊橋鉄道東田本線(通称:豊鉄市内線)だけだと思います。
というわけではるばる豊橋まで、路面電車に乗るためにやってきました。本日は、そんな豊橋の路面電車の様子をご紹介いたします。ドゥービーブラザーズは全く関係ないです。
旅の始まりは豊橋駅から
豊橋駅です。JRと、名古屋の私鉄である名古屋鉄道が同じホームに乗り入れることで有名です。豊橋鉄道市内線の始発駅もここにあります。
はい、これが市内線の路面電車。私はもっとしょぼい車両をイメージしていたのですが、先進的なデザインに驚きました。綺麗ですね。
豊橋鉄道は名鉄の傘下に入っているし、豊橋市民の足として地元密着で頑張っているので、それなりに儲かっていて、先進的な車両を買い換える余裕があるのかもしれません。
ところで路面電車って、日本全国で現存しているのは19社しかないそうです。豊鉄市内線が生き残ってる理由は先に挙げた通り、名鉄傘下に入っていたりだとか、まぁその他いろいろとあると思いますが、イベントを頻繁に行っているってのも生き抜いている理由の1つかもしれません。
そのイベントってのがまた個性的で、夏は車内でビールを楽しむビアガーデンならぬビアトレインに、冬は車内でおでんを楽しむ「おでんしゃ」と、これはもう車内でやる意味あるのかってな謎なイベントが行われるそうです。
豊鉄市内線の乗り方
なんども言う通り、豊橋鉄道は名鉄傘下の会社なので、交通系ICカードのmanacaを使って乗車できます。manacaが使えるってことは、当然SuicaやICOCAでも乗車できます。
manacaなら、月10回以上市内線に乗車することでポイントが貯まるのでお得です。月10回も乗らないのなら、どれ使っても同じですね。
運賃は一律150円。名古屋市バスよりも安い。
ちなみに豊橋鉄道同士(市内線と渥美線)を乗り継いだ場合は乗継割引があるけど、豊橋鉄道と名鉄を乗り継いだ場合は特に割引なし。
運賃の支払いは乗車時に運賃箱に150円投入orICカードタッチでした。豊橋駅では一応切符も売ってるっぽい。乗車時は前のドアから乗って後ろのドアから降りるタイプ。
また、降車時は降車ボタンを押す必要があります。バスみたいですね。
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以上、おせっかいでした。
路面電車のある街並み
いきなりなかなか凄い光景。道路の白線と電車のレールが複雑に絡み合っています。これは運転していたら、自分がどの方向に進めば良いのか一瞬わからなくなりそうだ。
しばらくは路面電車に乗車せず、街と路面電車の景色を楽しみながら並走して歩きます。
路面電車のある風景。道路、電車、道路。
「右折車は電車に注意してください」
路面電車が走っている道路を車で走るのは大変そうです。通常、曲がるときは対向車だけ気をつけておけば良いですが(まぁ、バイクのすり抜けなんかもあるけども)、路面電車がある地域では、後ろから電車がきていないかにも注意しなければいけません。
実際に、この日も曲がろうとしていた車が電車の進路を塞いでしまい、警笛を鳴らされていました。
そんな私の背後から、なんか近未来的なデザインの路面電車がやってきた。
私が想像していた路面電車と違う、近未来的な電車がスーッと通り過ぎます。もっとガタンゴトン言ってくれ。車輪を見せておくれ。
駅前大通停留場。
各停留所は全てこんな感じで、路上にポツンとあります。
新川停留所の近くにある新川交差点。ここで路面電車は90度直角にカーブします。
市内線はカーブが多いのが特徴。特に運動公園停留所前のカーブは日本一急なカーブとも言われ、通称「井原の急カーブ」と呼ばれるそうです。これは特殊な車両じゃないと曲がりきれないんだとか。
ぱっと見それほどか?という印象でしたが、動画内の3回目のカーブを曲がるシーンでは、明らかにドリフトしてて面白いです。
車輪が見える、レトロな感じの車両も走っていました。君を待っていた!安心します。
ここで注目して欲しいのは、電車頭上の電線。こんなに張り巡らせて絡まないんですかね。
しばらく行くとまたすごいカーブがありました。ちょうど歩道橋もあるので、上からカーブを見てみよう。
ちょうど電車が曲がっていきます。Without Looooooooooooooooooove(ドゥービーブラザーズ)
Without Looooooooooooooooooove
曲がった。
真っ直ぐに伸びる市内線。車道とレールの共演が素晴らしい。ここは国道1号線でもあり、国道1号線を走る日本で唯一の電車だそうです。
あの山の向こうに浜名湖があるはず。
車と並走して電車が通る。豊橋市民にとって当たり前の景色でも、名古屋市民にとっては新鮮な風景です。
私の記憶が正しければ、この信号で路面電車専用の矢印が出ていました。通常緑色の矢印が、オレンジだった気がします。残念ながらその場面を撮影できませんでしたが、新鮮な体験です。
電車と車が横一線に並ぶ面白い光景。こうなると電車としての威厳がなく、バスっぽい。
暑いし、歩き疲れたので、東町駅にきてついて路面電車への乗車を試みる。ホームからの景色。
だんだん列車が来る。ホームの幅が小さいので少し怖い。
車内の写真は1枚もありません。ロングシートの小さな車両でした。特筆することはなし。
終点、赤岩口停留所に到着。
最後のレール。路面の切れ端
そして車庫。
いつだって物語は唐突に終わりを告げる。Gonna keep on movin'
この記事の撮影機材
カメラ:X-T20
レンズ:XF16-55mmF2.8
豊橋鉄道 市内線の詳細情報
公式サイト:豊鉄市内線【豊橋市内】|豊橋鉄道株式会社
住所:豊橋
電話番号:0532-61-5771(市内線営業所)
場所:Googleマップで見る
時刻表:https://www.toyotetsu.com/shinaisen/timetable.html
運賃:大人150円、子供80円
備考:月10回以上manacaで乗車すると、ポイントが貯まってお得