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沖縄の荒々しい波しぶき
あれに見えるが旧道

沖縄県からこんにちは。「お前は日本海かっ!w」とツッコミたくなる、荒々しい波しぶきの向こう側、なんとなくアーチが見えますかね?

沖縄にしては珍しく(?)、この波と戦った道路の歴史を見てきたので紹介していきます。

波を避けて山を掘る

3D地図
勝利・栄光・平和

この地域、山が岬となって海に出っ張っている地形になっています。100年前、左右を往来するためにはこの山を越えていく必要がありました。これが超大変だったので道路を作るぞ!ってことで「1」の道ができました。

山を登らなくて済むようになったのでみんなとっても喜んだようなのですが、冒頭の通りここは波がすごい。自動車が波に飲み込まれる死亡事故があり、また、子どもたちは波がおとなしいタイミングを見計らって足早に渡ったと聞きます。

その対策としてトンネルを掘り「2」の道を作りました。しかしこれでもまだ波の被害、そして山の崩落も懸念され不安が残りました。最終的に「3」の道ができて、現在まで続いています。

というわけでここには「波打ち際の道路」と「その後作られた1世代前のトンネル」の2つの廃道が残されています。

待望だったトンネルは完全封鎖

新道から旧道が伸びる
沖縄の海と旧道

では行ってみます。こちらが例の岬。奥に伸びる道路が現役で、写真右奥から手前に伸びているのが「1」と「2」で使われていた旧道です。

封鎖されたトンネル
メンテ不足だけど立派な道

「2」は1973年から1995年あたりまで使われていたようで、荒んでますがコンクリート舗装の立派な普通の道路です。今は消波ブロック置き場としても使われているみたい。

旧与那トンネル入り口
かなりの鉄壁っぷり

旧与那トンネルです。完全に封鎖されています。

分厚いコンクリート
中では何が…

付け入る隙はなし。というのもこのトンネル、今は「与那の蔵」というブランドの泡盛貯蔵庫として使われているようです。使われなくなったトンネルは酒蔵やキノコ畑に転用されることがよくあります。

最も古い旧道
旧道は続くよ

そんな旧与那トンネルから分岐して、海沿いに伸びる道があります。これが最も古い「3」の旧道です。

旧道は藪の中
道…?

「3」の旧道は1935年に開通したようで、見た感じに木々に覆われてよくわからん感じになっていますが、ここからがまたすごい。

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ウサミミ
「3」の旧道は危険なのでドローンを飛ばして見てみたよ。

最古の旧道は失われつつある

岬の全景
ぐるりと取り囲む旧道

岬の先端です。確かに岬を囲むように道らしきものはありますが、バキバキになっています。

波打ち際の道
崩壊度合いも高い

確かにこの感じだと波が高い日は道路まで浸水するでしょうね、という感じ。

与那大橋
その名も与那大橋

こちらが冒頭で遠くに見えたアーチ橋です。

与那大橋の全景
「大橋」とは言えない規模だけど、そんな名前にしたくなるくらい待望の橋だった

車が通行できたと聞きますが、道幅は1車線分ですね。

横から与那大橋
打ち付ける波に打ち勝つ

かろうじて立っている感じ。

命知らずの外人アニキ

旧道を歩く人々
危ないよ

そうこうしているとこの旧道を歩いてくる人たちの姿が見え始めました。

旧道で立ちすくむ人
そこから先は崩落が激しい

沖縄らしい外人アニキたちが命知らずの大冒険をしてました。見た感じ、道の大部分を植物が埋めていて、端っこしか歩行スペースしか残っていない様子。

崩落した道
行こうと思えば行けるけどかなり危険

いや、俺もね、「これ向こうまで道続いてるじゃん」って思ったんすよ。んで、行こうと思ったんすよ。でも怖かったんすよ。だからドローン飛ばして近くから道を確認して、「あ、これやっぱ無理だな」って思ったんですけど、外人アニキたちは本当にこういう冒険好きよね。

でも結局これより先には進まず引き返した様子。懸命。だってその先道ないし…。かろうじて平均台くらいの幅の壁が残ってるけど…。

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ウサミミ
他サイト見るとこの道を踏破した人もいる様子。でも、踏破してアップロードしてるのはみんな成功した人。失敗した人たちの記録が公開されることは…ない!

アーチ下のマリンブルー
アー下

海がめっちゃ綺麗でした。てか反対側からだとわりとサクッとここまで来れるみたい。知らなかった。

海沿いの廃トンネルと言えば大崩海岸!

静岡には「大崩海岸」という目を覆いたくなる名前の地域があります。ここをトンネルが走っていたんですが、案の定崩れました。その様子がまた絶景で素晴らしいスポットです。

かつてはいろんな残骸があったんですが、海に流されながらその数を減らしてしまっています。いつかは全くわからなくなってしまうかもしれませんな。