前略、九份老街の道の上より
そういや海外一人旅ってやったことねぇな、というわけで台湾へソロ活動しにきました。台湾なら日本語も通じたりちゃうし、安心だもんね。ひとりでできるもん。
んで一人旅とあれば当然の無計画。さてどうするか、と、ここで思いついたのが九份老街(単に九份とも)。ジブリの映画、千と千尋の神隠しの元ネタ(公式にて否定されています。詳細は後述)ともなったと言われている観光スポットで、台湾と言えば間違いなく1番人気、有名なスポットでしょう。
というわけで一人でぶらりと九份老街に行こうかと思ったのですが、滞在している台北から九份老街って地味に遠いのな。Googleマップを見ながら絶望する俺。そんな俺の元に現れる一人のオヤジが囁いた。
「タクシー!アイノリ!」
そんなわけでアクセス方法から九份でのぶらぶら観光記録まで、たくさんの写真と共にお届けしていきます。
目次(もくじ)
台北から九份老街への行き方
台北から九份老街は地味に離れているので、事前調査もしていなかった私は「これはツアーとかじゃないと行くの無理かな…」と思っていたのですが、Googleマップでルートを確認すると、台北から九份老街まで直行バスが出ているではありませんか。
松山站(「松山駅」だけど四国じゃないよ)近くのバス停から、「1062」号「金瓜石」行きバスに乗ったらあとは九份までノンストップです。ただ噂によると、忠孝復興駅がバスの始発駅になるようなので、そちらから乗り込んだ方が確実です。実際私の時には空席がギリギリ1席のみでした。立ち乗りはできないみたいなので、危うく乗り込めないところでした。
九份は中国語で「ジォウフェン」と発音するようなので、バスの運転手になんか言われたらそう応えると良いと思います。ちなみに私は何も聞かれませんでした。また、乗り込む際には台湾で必須のICカード「悠遊カード」(easy card)を読み取り端末にかざします。降りるときも同じ。
ちなみにバスで待っていると、冒頭で書いたようにタクシーのおっさんが日本語で声をかけてきます。1人だけで乗車すると高いけど、相乗りすればそれなりに安くなるみたいなので、ある程度検討してみても良いかもしれません。私は別に急いでもいなかったので、「バス乗る」とだけ言ったら去って行きました。諦めるの早くない?
バスに揺られること1時間ちょっとで九份老街に到着
九份老街の入り口
そんなわけで九份老街にやってきました。セブンイレブンのお隣が九份入り口です。写真左側に「黄金山城」とある通り、もともと九份周辺は金鉱山であり、金によって栄えた街でした。
ちょっとクーロン城感ある?
で、この狭い商店街みたいなところに人がもうわんさかいるわけです。神戸の元町高架通商店街に竹下通りの人々をワープさせたみたいな感じです。人口密度がやばい。
この人口密度
こうなってくると、「あ、あの店気になるな」と思っても近づくのが大変だし、既に列も形成されているので、気にはなるけどその気持ちを押し殺して前へ前へ進むしかありません。こんなとき誰かと一緒ならば客観的意見を考慮して足を止めるという選択肢も出てくるんでしょうが、いかんせん一人旅なので、心はいつもヨーソローなのです。
九份グルメ、小籠包ともつ入り麺線
しかしそんな私も腹は減る。見事に人が少なく、今すぐ注文できそうな飲食店があったので飛び込んでみました。出ました!ここからは九份グルメレポート編です!お待たせ!
今回頼んだのは小籠包とモツ&パクチー入り麺線。どっちも台湾ではポピュラーな食べ物だと思います。
しかしまぁこれだけの観光地のお昼時なのに、人が並んでいない店にはそれなりの理由があるということでしょう、個人的にはちょっとイマイチなお味でした。特に小籠包はどっかから仕入れたやつを解凍したぜ!って感じ…。いやまぁ普通に食べれる味だけど、コンビニで売ってる肉まんと変わらんやん…。ちとがっかり!
ちなみに注文方法は紙に書いてあるメニューにチェックを打って渡す、という日本人でも簡単な方法で助かりました。
九份の町並みをRX100M6で撮ったのさ
ここから先、もう僕と君との間に言葉はいらないでしょう。あとは写真を見て、そしてバーチャルトリップを楽しんでください。
九份名物赤提灯
でさぁ聞いてくれよ。
急に雨が降ってきちゃったんだよ。んでまぁ九份、ご覧の通り人が多い。
この人混み+湿気+傘が邪魔
こうなってくると急激に気持ちが萎えてきて、九份にたどり着いたというのに、これから夕暮れでライトアップだというのに、早くも帰りたい気持ちが私の中で大きくなっていくのがわかりました。
はい、すみません。九份にたどり着いたは良いのですが、ろくにお店も見ていないし、完全に暗くなる前に、もうちょっと写真撮ったらさっさと帰ろうという気持ちになってしまいました。これが一人旅の醍醐味だと言えませんか。
でもある程度日も落ちて明かりが灯り始めたような気がします。
この広場でかかっていたBGMが、小林旭の「昔の名前で出ています」でした。シブすぎでしょ九份…。
普通に綺麗ですが、いかんせん小林旭なので景色に集中できません。
狭い階段に立ち並ぶ人々。一人でも転倒したら大変だ。あ、そしてこの階段のところにある茶屋が有名なところで、湯婆婆が云々と言われているお店だそうです。
しかしこの九份、思っていたよりも広いぞ。上下そして左右に展開していく建築物の数々。必ずしも全てがお店ではないんでしょうけど、この構造物が続いていく感じ、好きです。
あの山の向こうまで拡大して欲しいですね。
おまけ:千と千尋の神隠しのモデルは九份ではない
冒頭でも紹介したように、「九份は千と千尋の神隠しのモデルとなった」という噂は公式に何度か否定されています。なので「偶然似た感じの街が台湾にあった」が正解のようです。しかし九份にはこのようにジブリグッズなんかが便乗販売されてますが、権利関係大丈夫なんですかね。
ちなみに千と千尋の神隠しの制作にあたって「江戸東京たてもの園」を参考にした部分があるそうです。夢がないね笑
関連記事:中国の廃墟化した屋内遊園地はディストピア感がすげぇ
こちらは台湾ではなく中国に行った時の記事ですが…。やはりあの国はすごかったです。なんとデパート内に巨大な遊園地があり、地下も廃墟化している、という面白いスポットを見てきました。海外ハンパないです。興味があればご覧ください。
この記事の撮影機材
カメラ:RX100M6