リュックでうろつくと危険
北海道登別市に来ました。登別駅からも近いこの市街地に、「古趣 北乃博物館」なる施設があります。これがかなり濃い施設で、まぁ言っちゃえばカオスなんですが、珍スポットの王道でした。
おじいちゃん達の憩いの場
来いよ!って言ってる
鬼のような謎のロボットが目印ですが、主要道路はちょうど建物の裏手なので目立ちません。また写真の通りロボの前は駐車場。健気な懸垂ロボの配置から既にワクワクが止まりません。
珍スポ特有の入りにくい入り口
入り口なんですが勝手口に近い。中の様子もままなりません。しかしこういう入室への心理的ハードルを一切無視した入口も好きです。
こうした施設にしては珍しく入場料や開館時間についての案内が掲げられています。
展示または放置
こういう時は扉を開けて元気よく挨拶するに限るんですが、ドアを開けて飛び込んでみると、内には長机とパイプ椅子があり、そこにおじさん達が座って将棋を指してました。公民館か?と面食らいつつも館長さんに招き入れて頂きました。消灯状態だったのであかりをつけて頂くと、見渡す限り物・物・物。
左上の提灯はノリでつけたでしょ
これだけ密集していると、その価値もわからなくなります。いやしかしお話好きの館長さんに聞くと、「収集」ということに重きを置いている感じがしました。なので、必ずしも価値があるようなお宝に限らず、いろんなものがあるわけです。また、ここにあるものは館長さんのものだけでなく、誰かが集めていたものを引き取った、というものもあるようで、人々の収集癖が1つになって炸裂しているパワースポットでもあります。
何時だよ
中にはわりと惰性で収集しているようなものもあるみたいです。例えば日本円の硬貨を1まとめにした貨幣セットってのが造幣局から販売されています。これも収集しているようなんですが、「包装を豪華にして価格を釣り上げている」「何かにかこつけてすぐ販売する」など不満も語っていました。
実際販売ページを見てみると、なんと販売価格は1万円越え!合計666円分の硬貨しか入ってないのに!しかも「史跡名勝天然記念物保護100年記念」というまたニッチな記念。
【参考】造幣局 : 史跡名勝天然記念物保護100年記念2020プル-フ貨幣セット-天然記念物-の通信販売について(2020年9月29日)
館長さんは「大谷くんの記念セットも出るんじゃないか」と。再び公式サイトを見ると、今のところ大谷君はないけど、確かになんかの周年とかにかこつけてめちゃくちゃ発行してました。
でも載せるスペースないね
もうすぐここに新しいコレクションが加わるぜ!
骨董品スポットあるある
ただ中にはやっぱりお宝もあるみたいで、なんでも鑑定団に出品した時の写真もありました。とはいえ、いくらの値がついたのかはわからない笑
っていうか無理矢理くっつけたような不思議な間取り
ちょうど見切れちゃってますけど、写真上部には様々な有名人のサインもありました。
ポスターはメイン展示っぽいんだけどね
かなり気合い入ってたのが最奥にある映画ポスター。古い映画から最近の映画まで、数々のポスターが展示というかなんかもう置かれてました。すごい枚数なんですが、とはいえ映画のポスターなんて果てしなく無数にあるだろうからなぁ…。
コキッ
あ
館長さんの知人が40年間かけて集めたというこけしもあります。
これももらいものっぽい
切手や宝くじ、債券、そんなものも展示されています。すごいんだけど、貨幣もそうですが連番とかコンプリートではないのが気になります笑
2階もあるんだぜ
てな感じで1つ1つ見ていると日が暮れます。で、さらに2階にはおもちゃコーナーがあるということなので駆け上がります。
2階おもちゃ売り場
男の子ってこういうのが好きなんでしょ?
すごい!少年時代の私ならトイザらスの如くはしゃいでいたことでしょう。
ゴジラシリーズ大好きでした
スペースゴジラ!大好きでした。
何回読んでも面白い漫画
ドラゴンボール!青髪なので最新版ですね。古いブリキやソフビのおもちゃだけでなく、新しいフィギュアまであるのがすごい。
入るのが恥ずかしいぜ
女の子向けの可愛いコーナーもあります。
夜な夜な踊り出す
和洋のお人形さん。
どこで調達してきたんだ
お面コーナー。「お面の量は日本一だよ!」と言ってましたが、それはどうだろう笑
全カタカナドラエモン。
ハットリくんとカレーパンマン口同じ
圧倒的な物量なので、むしろ1つにフォーカスしてみることができず、全体を俯瞰してふんふんなるほどねと足早に過ぎ去ってしまいました。ちょっともったいなかったけど、楽しめました。
見学中に家族連れグループが来て、お話を盗み聞くと、以前訪れた際によくしてもらったので再訪した方々という感じでした。館長さん、お話好きで色々と解説してくれるし人柄が良いので、愛されているみたいですね。楽しかった!
この記事の撮影機材
カメラ:α7C
お面・人形が祀られている和歌山の淡島神社
この記事を作成していて思い出したのは、和歌山県にある淡嶋神社です。不要になった人形がたくさん捨てられていて、申し訳ないけどかなり不気味。そして公式サイトによると、髪の毛が伸びる人形も保管されているんだとか…。
古趣北乃博物館の詳細情報
公式サイト:なし
住所:〒059-0464 北海道登別市登別東町2丁目16
電話番号:わからない
場所:Googleマップで見る
営業時間:10時〜16時(毎週水曜閉館)
入場料:500円
駐車場:あり
備考:解説してもらいながら見ると、楽しい