モビルスーツと車
奈良県五條市です。もうほぼ和歌山県でもあるんですけど。この辺りには五新線と呼ばれる未正鉄道跡がありまして、それを追ってバイクを走らせていたら、急に道沿いにロボットが現れました。
まぁ、この日本においてロボットが立ってることはそんなに珍しくないのですが、気になったので見てみます。
ザクっぽい誰か
よく見たらザクではない何か
遠くから見たらザクだと思ったんですが、よく見たら違いました。ザクってのは、ガンダムに出てくる敵のロボットです。
両腕やられちゃってる
ザクは全身緑色で、ゴーグルに単眼を光らせたような「モノアイ」と呼ばれるお顔が特徴。その辺の特徴は同じで、遠目からだとめちゃくちゃ似てます。また、左肩がトゲトゲしているところも同じ(このロボットは両肩トゲトゲだけど)。
あとよく見たら腕なかった。折れちゃったのか?
たまにある「素人が作っちゃった系オブジェ」とは違い、細部まで精工に作られています。
でも外装だけでなく内部もきちんとメカで作られていて、めちゃくちゃ匠の技を感じます。もしくは元々こういうデザインなのかも?このサビも自然とついたものではなく、そういう塗装なのかも。いわゆる「ウェザリング」で、リアル感を出す塗装ですね。
看板屋さんの作品とのこと
右肩に刻まれる製造番号
案内もなにもありませんでしたが、右肩に文字がありました。よく見ると住所らしきものと、「PROART」と書かれています。これ調べてみると、実際にその場所に「プロアート株式会社」という看板会社があり、そこが作成したことがわかりました。
「あ、この会社が作ったんだな」というのがひと目でわかる外観。
往来する車を見守っている
そこから色々と調べてみると、2008年とかその辺りに、今とは違う場所に交通安全啓蒙ロボットして設置されたようでした。それがなぜかこのちょっとした田舎に移動されており、左遷的な印象を受けてしまいます。
かっこいい背中と事故は起きなさそうな道路
また、昔はきちんと両腕があり、警棒を携えていました。結構武闘派な交通安全活動をしていたようです。
金属ではないのにこのクオリティ
そしてこれ、見るからに金属でできてそうだけど、FRPや発泡スチロールを使ってるんですって。すごい。てなわけで、これはやはり「錆」ではなくて「錆風の加工」ですね。
また、大きい立像は二足歩行だとバランスを取るのが難しいと聞きますが、このロボットは軽量なのでその辺うまいことやれるんでしょうね。接着とか足に柱を通すとか、そんな感じなのかな。
残念ながら今はもう
さて、この記事を書くにあたってGoogleマップで現地を見てみたところ、なんと近年撤去されてしまったとのことでした。なんと残念!
全体のバランスも良いしかっこいい
サンキューザク!
ザク…?
交通安全を啓蒙する大きな方々
交通安全といえば飛び出し坊や。その総本山が滋賀県にあります。
量もすごいが大きさもすごい。なんと全長1.8mの巨大坊やが今まさに飛び出さんと、道路脇で様子を伺っています。