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崖の受けに立つ神社
空中神社

愛媛県です。少彦名神社ってところがあったので行ってみました。ご覧の通り、清水寺ライクな「懸け造り」建築で、「なんでお前また、そんなところに…」と狼狽せずにはいられない見た目をしていました。

で!このインパクト大な外観だけでなく内部もまた結構素敵だったので紹介していきます。

最長13m!空中神社は内部も美しい

懸け造りと呼ばれる建築技法
まるで清水寺のよう

調べてみると、一番長いところで13mの柱を使っているとのこと。清水寺の舞台よりちょっと低いくらいの高さだそうです。そんで「四国の清水寺」と呼ばれることもあるんだとか。

空中に浮かんでいるような神社
崖の上に浮かぶ

こうした外観を下から見上げるのも良いんですが、横から見るのもまた美しいのがこの神社の特徴。周辺も含めひと気がない場所ですが、綺麗に手入れされており、内部には電灯も3つ灯っています。夜に来てもいい感じかもしれない。

内窓ガラスから見える緑が美しい
奥の方まで進むのはちょっと怖い

そしてこれが内部の様子。これがまた素敵ですよねぇ。窓を通して映る緑が綺麗です。

全面窓ガラスではなく、叡山電鉄の紅葉のトンネルみたいに、窓ガラスが一部だけだからこそ逆に奥ゆかしさを感じます。上下に黒帯があるとシネマティックに見える、みたいなね。

危うく廃墟になるところだった神社

少彦名神社の鳥居
鳥居は普通

少彦名神社が作られたのは1932年のこと。そしてこの立派な建物は1934年に完成しました。

懸け造りを真下から見る
こうやって見ると床が抜けそうで怖い

設計者は臥龍山荘の設計者の甥だそうです。ちなみに臥龍山荘ってのは同じ大洲市にあるスーパーイけてる高級建築物です。こちらは有料ですがかなりご立派で、国の重要文化財に指定されています。

下から見る少彦名神社
折れないのぉ?

ところがこの少彦名神社、こんなご立派な見た目をしているにもかかわらず、段々忘れ去られ、近年では存続の危機にあったそうです。しかし2014年に修復が行われ、その結果現在のような元気な姿を取り戻したとのこと。

吹き出しアイコン

ウサミミ
ワールド・モニュメント財団
ってところが保護を宣言して、実際お金も出して守ってくれたみたい。すごい。

スクナヒコナさんの最期の場所

1文が長く、また古語で書かれているので全然わからん
なかなか読みにくい案内

「少彦名」でスクナヒコナと読むそうです。珍しいお名前で、この方は日本神話に登場する神様とのこと。

んで看板に色々と説明があったんですが、これがなかなか読むのが難しい。しかもこれよく見たら3文なんですね。ていうかほぼ2文。もうちょっと1文あたりを短くしてくれ。

それはいいとして、聞くところによると「スクナヒコナ」さんが最期に訪れたのがこの辺りらしく、それゆえにこの地に「少彦名」と名付く神社ができたそうです。

なかなか立派
地味ながらかなりいいっすね

うーん。スリリングでいいっすねぇ。懸け造り建築、素敵!

日本全国おもしろ神社祭り

おもしろ神社で思い出すのが、山口県にある元乃隅神社です。日本海に面した崖の上に、ズラリと並ぶ鳥居が面白い、映えスポットです。こちらもどうぞ。