だいたい山梨県と長野県の境目くらいにある国道152号線を走っていたところ、急に「free spot」だの「木造校舎 見学自由」だのと描かれた看板をいくつか目にしました。
案内に導かれるままに行くと、どうも誰でも見学可能な廃校があり、しかも木造ということでなかなか面白そう。入ってみると非常にレトロな空間が広がっていてとてもリラックスできました。
今回はこの木造小学校「木沢(きさわ)小学校」を紹介していきます。
国道152号線沿いにある木沢小学校を訪ねた
わかりにくいけど左の壁面に「木造校舎 見学自由」と書いてある
この木沢小学校、地元でも観光資源にしようと頑張っているのか、いたるところに案内があります。
実はここに訪れる前にもう一箇所廃校を見つけたのですが、そちらは完全に施錠されていて見学できず。悔しい思いをしていたので、セカンドチャンスでこの木沢小学校と出会えてよかったです。
さて内部へ。このように、事前予約の必要もなく自由に出入りできるようです。料金は無料ですが、保存のためにカンパを募集しています。
また、校内には当時の学校の様子だけでなく、このあたりに伝わる「霜月祭り」やかつて走っていた「遠山森林鉄道」にまつわる資料や写真なんかも展示されています。
展示物はめちゃくちゃ豊富。全部しっかり見ようとすると、1日では見ることができないんじゃないかな。
音楽室
かつては賑やかだったであろうこの部屋も、今では静かな空間に。
図書室
所狭しと本がありすぎる。
この木沢小学校、最後の生徒は3人だったそうです。このランドセルがそれぞれ最後の卒業生のものなのかな。
体育館は広々した展示室に様変わり。こちらでは遠山森林鉄道の展示がメインに。長野には赤沢森林鉄道ってのもあり、そちらは一部区間のみアトラクション用として運行しています。乗ったことはありませんが、森の中を走るのでこれまた趣があるスポットだそうです。
で、遠山森林鉄道も小学校から少し北に行ったところに小さな施設(梨元ていしゃば)があって、ちょこっと乗車することができます(不定期開催だと思います)。しかしこっちはレールを見る限り国道沿いの空き地をぐるぐる回るだけで、そこまで趣はないかも。でも地元の人たちにとっては、とても思い入れのある鉄道なんだろうな。
木造校舎ならではの素晴らしい階段。一段上がるたびに足元からきしむ音が聞こえてくるのが愛おしい。
2階の教室は机がたくさんありました。
ふと、自分の母校が気になったので検索してみたら、メモ帳で作ったようなサイトが出てきました。でもまだ運営しているようで安心した。我が母校も、2クラスだったのが1クラスになってしまったり、過疎ってたからね。
機関車。
木造階段の美しさは筆舌に尽くし難い。
メトロン星人的な謎の場所。宿直室的な?
鯉のぼりだろうか。
猫校長のたかねちゃん
ここは職員室。そうそう、この小学校には「猫校長のたかねちゃん」と呼ばれる先生がいらっしゃいます。
猫校長
この日も散策する私の目の前に突然現れてくれました。ここで飼われているようです。
触れる校長
撫でさせてくれました。
年に数回しか開かないモトカフェもある
年に数回、この木沢小学校でモトカフェが開催されるようです。
廃校になった小学校が、この期間だけライダー歓迎のカフェスペースへと変身します。
校舎前には移動販売カフェが登場し、昔ながらの木造校舎の教室、そして校庭でと、まったりとしたコーヒータイムを過ごしていただけます。
道の駅スタッフで、バイク好きの方が年に数回開催するようですね。時期になるとライダーがたくさん集まるようです。
この国道152号線、通行止の場所も多いのですが走りやすくて良い道でしたよ。途中雨に降られたけど廃校も堪能できて、とても良いツーリングになりました。以上、木沢小学校でした。
この記事の撮影機材
カメラ1:RX100M6
カメラ2:GoPro HERO7 Black
関連記事:楽しい楽しい廃校巡り
わたくし、廃墟を巡るのが好きなのですが、中でも特に廃校は好き。規模が大きいし、いろんなものが残ってたりするし、また、黒板にメッセージが書かれていたりするのを見ると楽しいです。
以前は宮崎県の相当山奥にある廃校にも行ってきました。ここも良い木造廃墟だったので、こちらもぜひご覧ください。
木沢小学校の詳細情報
公式サイト:旧木沢小学校 なつかしい木造校舎資料館 | 信州遠山郷
住所:〒399-1401 長野県飯田市南信濃木沢811
電話番号:0260-34-1071(遠山郷観光協会)
場所:Googleマップで見る
営業時間:不明
入場料:無料
駐車場:校庭に停めてよし
備考:春は桜が綺麗だそうです