ETCカードがあると、高速道路をスムーズに通れるだけでなく、通行量が現金払いよりもちょっと安くなるメリットがあります。
このETCカードを発行するためには、クレジットカードに入会し、クレジットカード会社にETCカードの発行を申請する必要があります。クレジットカード会社ならだいたいどこでもETCカードを扱っています。例えば楽天カードでもETCカードを発行してくれます。
「ETCカードなんてどれを選んでも同じ!」なんて思っていませんか?確かにETCカードのメリットである「高速道路をスムーズに乗れる」「高速道路料金が安くなる(ETC割引を受けられる)」「ETCマイレージが貯まる」という特徴はどのクレジットカード会社で発行したETCカードでも変わりません。
しかし、「ETCカードの年会費」「ETCカードの利用で貯まるポイントの種類、ポイントの付与レート」といった特徴は、カード会社によって違います。例えば前述の楽天カードの場合、ETCカードの年会費が500円(税別)かかることがありますが、一方でイオンカードなら無料です。
このようにETCカードには発行会社によって違いがあるので、ETCカードに申し込む際には、どのカード会社に発行してもらうかをきちんと検討する必要があります。
この記事ではこれからETCカードを持ちたいと考えている人のために、ETCカードを発行するのにおすすめのクレジットカード会社や、ETCカードの使い方、ETCの魅力まで、ETCに関する情報をたっぷり紹介します。
目次(もくじ)
ETCカード選びでおすすめなクレジットカード5選
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ETCカードを選ぶ際のポイントは、費用と貯まるポイントの種類・還元率です。
費用については、クレジットカードの年会費とETCカードの年会費を考慮しましょう。ETCカードの年会費が無料でも、クレジットカードの年会費が有料な場合もあります。(ETCカードは年会費とは別に発行手数料がかかる場合もありますが、これから紹介するETCカードは全て無料です。)
また、ETCを利用すると利用料金はクレジットカードに請求されます。そのため、クレジットカードで貯まるポイント種類、還元率も大事です。
例えばJCB一般カードで発行したETCカードなら、1,000円で1ポイント貯まり、1ポイントは約5円分として利用できます。つまり1,000円払うと5円分のポイントが返ってくるため、還元率は0.5%です。
一方楽天カードで発行したETCカードなら、100円で1ポイント貯まり、1ポイントは1円分として利用できます。つまり100円で1円分のポイントが返ってくるので、還元率は1%です。また、楽天カードの支払いで貯まるポイントは楽天スーパーポイントなので、楽天グループだけでなくマクドナルドやローソンでも利用できます。
このように、ETC料金の引き落とし先をどのクレジットカードで指定するかによってコストやお得度が変わってきます。以上を考慮して、おすすめなクレジットカードを5枚紹介します。いずれのクレジットカードも、新規申し込みと同時にETCカードにも申し込めます。
オリコカードザポイント:還元率1%で年会費完全無料
画像引用元:Orico Card THE POINT(オリコカード ザ ポイント)
「とりあえずお得なETCカードが欲しい」という人におすすめするのが、オリコカードザポイントです。このカードは年会費が無料です。ETCカードの年会費も無料なので、全くコストがかかりません。
- オリコカードザポイント:年会費無料
- オリコのETCカード:年会費無料
- つまり、完全無料でクレカ+ETCカードをゲットできる!
さらに、オリコカードザポイントはポイント還元率が1%と高く、お得です。100円の支払いにつき1ポイント貯まり、1ポイントは1円分としてAmazonギフト券などの商品と交換できます。
楽天カードやヤフーカードも、クレカの年会費は無料で、ポイント還元率は1%です。しかし、どちらもETCカードの年会費が500円(税別)かかります。それに対してオリコカードザポイントはETCカードの年会費も無料なので、ETCカードを作るのであればこちらの方がお得だと言えます。
ただし、楽天カードも会員クラスがダイヤモンドまたはプラチナの人はETCカードの年会費が無料になります。会員ランクが下がれば有料になるので、相当な楽天ユーザーでなければ微妙なところでしょう。
【公式サイト】オリコカードザポイントに申し込む
ENEOSカード S:エネオスでのガソリン給油料金がお得に
画像引用元:ENEOSカード(C・P・S)
続いておすすめするのは、ガソリンスタンドのエネオスとトヨタファイナンスが提携して発行しているENEOSカードです。ENEOSカードもETCカードの年会費が無料です。
ENEOSカードには「S」「C」「P」と3種類ありますが、「S」が最もおすすめです。年に10万円以上ENEOSで給油するヘビーユーザーなら「P」も良いでしょう。「C」はいまいちです。
ENEOSカードはどれも初年度の年会費は無料ですが、2年目から1,250円(税別)がかかります。しかし、ENEOSカード Sだけは、年1回のカード利用があれば翌年度も無料になります。つまり年に1回はカードを利用すれば、クレジットカードの年会費もETCカードの年会費も無料で使えるわけです。
また、ENEOSカードはENEOSのクレジットカードだけあって、ENEOSで使うと、ガソリン・軽油が会員価格から2円/L引き、灯油が会員価格から1円/L引きになります。
さらにENEOSカード会員専用のロードサービスも利用でき、「10kmまでのレッカー牽引」や、「インキー」「ガス欠」「パンク」といった30分以内の軽作業であれば年間3回まで無料で利用することができます。
以上のように、ガソリン値引きやロードサービス特典により、お得で便利にドライブすることが可能になります。
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出光カードまいどプラス:出光でのガソリン給油料金がお得に
画像引用元:出光カードまいどプラス
こちらもガソリン給油がお得になるクレジットカードで、出光自身が発行しています。年会費は無料で、ETCカードも無料です。先に紹介したオリコカードザポイントと同じく、完全無料でクレジットカードもETCカードも持つことができます。
出光カードは、出光での給油でいつでもガソリン・軽油が2円/L引き、灯油が1円/L引きになります。さらに年会費500円(税別)を払うことで、月間のカード利用額に応じてガソリン・軽油の値引き額がアップします(月間合計100Lまで)。
- 月間3万円利用:翌月は3円/L引き
- 月間5万円利用:翌月は5円/L引き
- 月間8万円利用:翌月は8円/L引き
また、出光カードまいどプラスなら年会費750円(税別)でロードサービスに加入できます。「10kmまでのレッカー牽引」や、「インキー」「ガス欠」「パンク」といった30分以内の軽作業を無料で対応してくれます。
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イオンカードセレクト:「ETCゲート車両損傷お見舞金制度」が付いてくる唯一のクレジットカード
画像引用元:イオンカードセレクト
イオンカードセレクトに限らず、イオンが発行するクレジットカードは多くが年会費無料で、さらにETCカードの年会費も無料です。しかもイオンカードのETCカードには「ETCゲート車両損傷お見舞金制度」が付いてきます。
これは、イオンカードで発行したETCカードを使っている状態でETCゲートで開閉バーに衝突して車両が損傷した場合に、年1回に限り5万円のお見舞金が支払われる制度です。つまり、ちょっとした保険に自動的に加入できるわけです。
イオンカードのETCならどれでもこの特典を受けることができますが、どうせならイオンカードの中でもイオンカードセレクトに入会することをおすすめします。このカードは他のイオンカードと違い、WAONのオートチャージに対応していて、チャージ金額に応じてWAONポイントが貯まります。そのため、WAONの支払いがお得になります。
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セゾンカードインターナショナル:最短で、申し込んだその日にETCカードが手に入る
画像引用元:セゾンカードインターナショナル
最後に紹介するセゾンカードインターナショナルも、クレジットカード、ETCカード共に年会費無料です。
そしてこのカードは、申し込んだその日のうちにクレジットカード、ETCカードを入手できます。いわゆる即日発行に対応しています。
即日発行をするには、まず一般的なクレジットカードと同じように公式サイトからクレジットカードに申し込みます。その際に、カードの受取り方法を「セゾンカウンターでの受け取り」に指定します。また、ETCカードの同時申し込みが可能ですが、ここでは「申し込まない」を選択して申し込みを完了します。
審査に通過すれば、指定したセゾンカウンターにクレジットカード受け取りに行きます。カードを受け取ると同時に、スタッフに「ETCカード」を発行したい旨を告げましょう。すると、その場で発行してくれます。
この一連の流れは、最短で申し込んだその日のうちに完結します。審査状況や、申し込んだ時間によっては後日にずれ込むこともありますが、それでも比較的早くETCカードを入手することが可能です。
【セゾンカウンター一覧】検索結果 | セゾンカウンター、ATMのご案内
他社の場合、ETCカードの発行には1〜2週間以上かかる場合がほとんです。そのため、早くETCカードを手に入れたい人はセゾンカードインターナショナルに申し込むと良いでしょう。
また、セゾンではETCカードを5枚まで発行できるという特徴もあります。そのため、ETCカードを複数持ちたいという人にもおすすめです。
【公式サイト】セゾンカードインターナショナルに申し込む
ETC一体型クレジットカードをおすすめしない理由
ETCカードの中には、クレジットカードとETCカードが1枚に合体したものもあります。しかし、当サイトではそのようなETCカードはおすすめしていません。
その理由は2つあります。一体型のカードは種類が少なくイケてるものが全然ないことと、使い分けがめんどくさいことです。
特にETCカードは基本的に車載器に挿しっぱなしで使うと思います。そのため、クレジットカードとして使うためにはわざわざ車載器から抜かなければいけませんし、抜いたら戻さないといけません。すると、ETCの挿入忘れを起こしてしまう恐れがあります。また、車載器に挿しっぱなしにしている、車上荒らしに遭ってクレジットカードが盗まれる危険性もあります。
以上の理由から、一体型のETCカードはおすすめしません!
クレジットカードなしでもETCカードを発行する唯一の方法
最後に「ETCカードを入手するためには、必ずクレジットカードに入会しなければいけないの?」という疑問に答えます。
実は1つだけ方法があります。NEXCOグループや首都高速道路株式会社などが共同で発行している「ETCパーソナルカード」と呼ばれるETCカードは、クレジットカードに入会することなく入手することができます。
クレジットカードに入会するには必ず審査を受けなければいけません。そのため、良いと思うカードがあって申し込んだとしても、審査に落ちる可能性もあります。しかし、ETCパーソナルカードなら審査を受けずに誰でもETCカードを発行することができるわけです。
しかしETCパーソナルカードはデポジット(保証金)の事前入金が必要になり、その上クレジットカードのようにポイントが貯まるなどのメリットがありません。
どうしてもクレジットカードに入会できない!という人なら発行する意味もあるでしょうが、そうでなければわざわざETCパーソナルカードを作るメリットはありません。