工場萌えの方々が一度は訪れるという聖地、奥多摩工業氷川工場にやってきました。この巨大な工場は、日原川の岸壁に張り付くように立てられた石灰石の工場です。その巨大さ、そしてなんとも言えない寂れっぷりが我々のようなマニアの心を踊らせます。それはもう!タンゴのように情熱的に!!
てなわけで名古屋からはるばる東京都の奥地、奥多摩まで工場見に行ってきたので紹介しますね。
奥多摩駅にきたよ
生まれて初めて奥多摩駅に降り立ちました。噂には聞いていたけど、本当に東京都とは思えない大自然っぷりですね。
駅からちょろっと歩くと、日原川に面した巨大な工場の姿が見えます。こんな大自然の中で轟々と音を立てて稼働しています。っていうか今日休日なのに…!工場には関係ないんですね。工場だけでなく電通もですね。アハハ!
正面の対岸から撮影。まさに森の中にできた人口の壁。増築を繰り返した違法建築物件のような外観です。す、すげぇ…。とまぁ対岸から眺めていても仕方ないので、もっと近づいてみます。そう、奥多摩工業は、実は裏から楽しむルートもあるのです。しかも、裏からの場合はほとんど工場の内部を通行できるのです…!それは…素敵!
裏道から奥多摩工業に近づく
奥多摩工業の裏ルートに向かうには、一旦工場から離れて、駅の南側に行きます。氷川小学校のガキンチョ共を尻目に、ぐるっと迂回しながら再び工場に向かいます。
やぁ見えてきた。あれこそが奥多摩工業の裏道です。ちなみに下ってしまうと奥多摩工業の敷地に入ってしまうので、右の道を進みます。
内部へ進んでいく。ドキドキ…。一応一般道なのですが、完全に両サイドを工場に覆われているので緊張感があります。いろいろと老朽化しているので、なんか上から落ちてきそうだし。
裏から見る奥多摩工業。
鳩時計かな?
なんか崩壊してる気がするんですが大丈夫なんですかね。巨大な工場なので、もはや一部は使われていないのかもしれません。
ど根性植物!こんな石灰あふれる大地でも隙間を見つけて顔を出す根性は素晴らしい!ノーベル斎藤賞だ!
鳥居のようなパイプをくぐって進んでいく。もはや道じゃないね。
もう使われてなさそうだけど、なんとも言えないこの感じが好き。構造物と自然の融合。テクノロジーを感じさせるね!(謎)
赤く錆びた人工物と絡まる緑々しい蔦、う、美しい…。退廃美と表現すれば良いんですかね。願わくばそこを自分も歩きたい。あの階段を歩きたい。あの階段を歩ければ、足場が抜けて落ちても良い!
しかし健全な観光を楽しんでいるので、言われなくても立ち寄りません!
来た道を振り返る。すげぇ光景だ。ところでこういう大きなパイプって、中に何が流れているんですかね?何かの液体ですかね?詰まらんのかな。
構造物の隙間から表を見る。普通の民家ですね。音うるさくないんですかね。
あいかわらず一部の崩壊っぷりがすごい。ハァハァ。
そんなこんなで森に囲まれる工場を後にする。ずっと先に進むとトロッコの線路とかがあるんだけど、これ以上進むのはちょっと大変です(これ夏の話だしね)。
再び正面に回って工場を見る
密度の高い構造物の壁。火事が起きたらもうどうしようもなさそうですね。江戸時代みたいに周りの建物ぶっ壊した方が早そうです。っていうかそもそも消防法とか大丈夫なんでしょうか(笑)
そういえば、奥多摩工業はウルトラQ第一話のロケ地にもなったそうですよ。確かに特撮映えしそうなシチュエーションだからね。
そんな感じで奥多摩工業を楽しんできました。一度でいいから内部に入ってみたいですね。この工場は夜になると隙間から明かりが漏れて、また良い感じになるんだとか。
この記事の撮影機材
カメラ1:EOS Kiss X7
レンズ:17-50mm F2.8
カメラ2:SIGMA DP3Merrill
奥多摩工業 氷川工場の詳細情報
公式サイト:トップページ|奥多摩工業株式会社
住所:〒198-0212 東京都西多摩郡奥多摩町氷川243−2
電話番号:0428-83-2311
場所:Googleマップで見る
営業時間:いつでも
駐車場:正式なのはないからがんばれ
備考:社宅やトロッコ、ロープウェーなど、この周辺には廃墟も盛り沢山だそうです。