これが!あの!旧見付学校だ!
静岡県磐田市。この日の宿に向かうためブラブラしていたら。なんだかちょっとした史跡があるようだったので、軽い気持ちで寄ってみました。それがまさか、あんなことになるなんて…(何もないです)
旧見付学校とは
安藤美姫の出身校は名古屋市立見付小学校
「ここは何?」はい、ご説明いたします。こちらは1875年に作られた、「現存する日本最古の擬洋風木造小学校校舎」です。「現存する」「擬洋風木造」など言葉が修飾されているので、シンプルに「日本最古の小学校」ではないことに注意。ちなみに日本最古の小学校は1869年にできた「上京第二十七番組小学校」とのこと。
で、この旧見付学校は1922年に閉校され、現在では資料館として展示されています。
説明文がもう一個ありました。玄関はエンタシス様式らしいです。パルテノン神殿じゃん?
受付にて手続きを行う必要はありますが、入場料無料で入ることができます。ありがたいね。
玄関の柱にご注目ください
玄関。あ、確かにパルテノン感あります。作ったのは伊藤平右衛門さん。名古屋出身で、旧愛知県庁舎を作った方だそうです。
1階は当時の教室を再現
右奥の子が出入りしにくい構造
まず一階部分には、当時の教室が再現されています。
完全個室になっていないのは明かりのため?
最近は壁がない学校が流行ってるって話を聞いたことがあります。当時の学校も壁がないわけではないけど、こんな感じの半開きタイプが主流だったんですかね。半壁→完全個室→壁なしと、うねりながら進化してるんですかね。
ノート代わりの個人黒板
昔の人はアナログiPad使って勉強してたんですかね。まぁそれはいいとして、この小さな黒板1つがノート代わりってのは面白いですね。今はノートびっしりに書いて頭に詰め込む暗記授業だけど、昔は暗記ってわけでもなかったのかな?モノに合わせて授業の内容も変化していったのかもしれませんね。
人形なのにちゃんと教科書を手に持ってるのすごい。え?人形じゃなくて…?
教科書は普通に紙。日本の明日を担う子供達が勉強していました。
未来を見つめる瞳
教室はここ1つだけで、それ以外は学校関係の資料展示みたいでした。あと校長先生っぽい人もいました。いい髭です。威厳があります。
2階も教室の間取りと資料館
細かい展示物はわりとスルーしちゃう
2階も主に資料の展示ですただこちらにも教室の間取りが残されていて、やはり1階と同様、壁は半開きでした。教室の再現はなし。
3階は民族資料館
脱穀機とか置いてあるやつ
3階になってくるともはや学校は関係なく、展示内容も民族資料館に様変わりします。
1、2階と比較すると3階部分が狭い
この学校、増築されて5階建てになってるんで元々は2フロア+2段塔だったそうです。んで、生徒が増えてきたから2階の天井裏を増築して3フロア+2段塔で現在の5階建てになったそうです。なので外観をよく見ると、3階部分だけちょっと狭いですね。
よく燃えそう(サイコ)
そんな3階部分からさらに階段を登って4階に向かいます。
4階は謎に包まれる
さて4階です。ここは2段階の塔の1段目部分です。なので3階までと比較すると小さなエリアです。残念ながらここの写真は撮っていません。なぜか?この階層だけ展示物も何もなく、ただ空間が広がっていたからです。
というのも、そもそもこの4階が何に使われていたのかはわかっていないとのこと。応接室や校長室だったり、時代に沿って色々と役目を変えてきたようで、詳しい資料が残っていないようでした。
謎の4階。そういうミステリーもまた素敵なものですね。
5階は太鼓楼
小さめの太鼓が可愛い
太鼓楼ってなにンゴ?まぁみなさんご想像の通り、ここにある太鼓がチャイムの代わりを務めていたとのことです。あの拍子抜けする「キィーンコォーンカァーンコォーン」ではなく、「ドンドコドンドコ」と和太鼓が打ち鳴らされていた(どういうリズムかは知らない)とあっては、そりゃあ身も引き締まるでしょうねぇ。今の学校にも取り入れて頂きたい。
あれが見付学校の5階です
この辺りには高い建物もないので、5階はなかなか見晴らしも良かったです。今でさえそうだから、当時なんてのはもっと遠くまで見えたんでしょうね。「見付の5階」なんて呼ばれていたこともあったそうです。浅草十二階みたいな呼び名ですね。
この記事の撮影機材
カメラ:RX100M7
学校に行こう
古い学校ってのはデザインも独特で見学していて面白いものです。趣は変わりますが、とある場所にある廃校となった朝鮮学校も、とても見応えがあって面白い場所でした。ぜひこちらの記事もご覧ください!
旧見付学校の詳細情報
公式サイト:施設ガイド 旧見付学校附磐田文庫|磐田市公式ウェブサイト
住所:〒438-0086 静岡県磐田市見付2452
電話番号:+81538324511
場所:Googleマップで見る
営業時間:9時00分~16時30分
定休日:月曜日とか
入場料:無料
駐車場:あり
備考:地味に長居できる