2016年1月1日に、三重県の旧東青山駅を訪れました。周辺に民家もないこんな山奥になぜ駅があるのか。もしかするとその答えは、「旧東青山駅変電所」のためだったのかもしれません。
【関連】近鉄大阪線、旧東青山駅に行ってきた。三重県の山奥に眠る廃駅
旧青山変電所は旧東青山駅のすぐ近くにあるので、職員が利用するためにこんなところに駅を作ったのかな…。と思ってwikipediaを見てみたら、普通に通勤通学で使う人もいたらしい。
まぁその話は置いといて、今日は旧東青山駅変電所の話です。
旧東青山駅から坂を登って旧東青山駅変電所へ
旧東青山から南西に向かって歩いていくと、旧東青山駅変電所が見えてきます。そう遠くない距離にあるので、ここまできた猛者なら余裕で辿り着けるでしょう。
こちらが旧東青山駅変電所です。川を隔てた向こうに建っているので、橋を渡らなくてはいけません。
この橋が結構貧弱な見た目をしてらっしゃるので怖い。
怖いけど迂回もできなさそうなので渡りました。無事渡れました。
あまりに美しいモノトーン廃墟
建物内に入ると、外観からは想像できないほど美しい景色が広がっていました。白黒のモノトーンに、カビみたいにこびりついた緑がアクセントになって美しい。小窓からわずかに差し込む日の光が地球に生まれて良かった感を演出してくれます。
あ、天井に蜂の巣あんじゃん…。
色使いや保存状態から、なんだか中東の建物のような感覚がしてきます。しかし床に穴があいてたりするのはやはり変電所ならではの機械などがあったことを証明してますね。
残留物は全くなく、ただただモダンな空間を風が吹き抜けます。
この階段とか非常に美しく感じます。装飾を抑えた無機質な階段、形を強調したドアフレームなんかが好みです。
別の階段からはガラスのない窓を通じて外の景色も見えます。
階段上から室内を撮る。
現役だったことにはどんな設備があったんでしょうね。
こちらが本来の入り口だと思われるところ。入り口には「安全・健康・ムダ排除」の標語が掲載されてます。結構過酷な現場だったんでしょうかね。
そう考えるとちょっとこの扉も監獄っぽく見えてきます(笑)
その他旧東青山駅変電所内の見どころ
建物の中にはいくつか部屋があったりします。ここもその1つ。さらに監獄感アップです。
がいしだろうか。この建物、全体的に良い感じに光が差してくれるので適当に撮っても良い感じになるのがすごい。
オシャレな窓枠。ここから窓シリーズ続きます。
やっぱり牢獄っぽい窓。
なんとも言いようのない窓。どんなガラスがついていたんだろうか。残ってるガラスを見る限り、普通のガラスだろうけど。
まるでフレームに入れられた絵画が飾ってあるよう。しかしこのストラックアウトみたいなフレームはなんだ?
最後は別室の大きな窓。そして窓の前にそびえるのははしご。
わりとしっかりしたはしごです。登ってみます。
登った先には1階から吹き抜ける巨大な円。何か巨大な機械があったんでしょうね。
換気扇が風で回ってました。ポルターガイストかと思いました。
2階から外の様子。めっちゃまっすぐな木がキモかった。
降りる。1階は床が木造で、ところどころ抜けてるのが困る。
1階全体像。さっきの部屋のように写真映えしませんが、この部屋には昭和20年代に書かれた業務日誌があります。
探索を終えて再び橋を渡る。行きは大丈夫だったから帰りも大丈夫だろうという根拠のない自信が人を大胆にする。及び腰だった行きとは打って変わって、帰りはのっしのっしと渡ってやりました。