今日は岐阜県中津川市の、トンネルの中にある廃墟のお話しをしましょう。
このトンネルは元々上鐘山トンネルと言って、JR中央本線が走っていました。路線変更によりレールが付け替えられましたが、トンネルは廃トンネルとして残ってしまいました。
で!その廃線状態にあったトンネルの内部に、名古屋大学が宇宙線の観測所を作ってしまったわけです。宇宙線てオカルトチックですが、ちゃんとある真面目な研究。
しかしその観測所も役目を終え、再び廃墟となって打ち捨てられて今に至るというわけです。一粒で二度おいしい廃墟ですね。
目次(もくじ)
岐阜県中津川市の廃墟
場所は中津川辺りでございます。
トンネルはすぐ見つかります。
トンネル付近には花火とかも落ちてた。心霊スポットとして楽しんだ若者がいたのかな。
これが廃トンネルであり、坂下宇宙線観測所への入り口でもある。
まぁ、トンネルとして作られているので、見た目は普通にトンネルです。
プレートが有りました。名古屋大学理学部!坂下宇宙線観測所!!!!!
伊藤潤二「トンネル奇譚」のモデルに:
ホラー漫画家伊藤潤二の「トンネル奇譚」では、坂下宇宙線観測所がモデルとして対川割れています。この名古屋大学のプレートもそのまま描かれています。
入り口には車が打ち捨てられていた。
内部は微妙にカーブしているので完全に陽の光は差しません。外から電気を引いているようなので、宇宙線観測所時代はちゃんと電灯がついていたみたいです。
そんなこんなでポテポテ歩いて行くと突き当りに扉が半開きで待っていました。いよいよ宇宙線観測所の内部です。
坂下宇宙線観測所に入った
おいすー
前日に雨が降ったからか、足元はぬかるんでいました。このぬかるみ具合はたぶん雨とか関係なく一年中かも。
謎の残留物がいくつか。
果たして宇宙線関係あるんだろうか。
坂下宇宙線観測所の2つの部屋
小部屋に入ると奥にも部屋がありました。 階段を伝って上の部屋と、そのまま奥の部屋の2部屋。
まずは下の部屋。
狭いので屈んで奥に入ってみます。
進んで行ったらすぐ通り抜けた。
トンネルの反対側にでてきた。反対側を抜けると現役線が走っていて危ないからなのか、ワラが敷き詰められていて、これ以上進むのはむずかしそう。
仕方ないので戻る。なんか倉庫みたいなのがあった。
倉庫には車輪とレールが付いていた。なんだろ?
小部屋に戻ってまた物色。
何がなんだか。
坂下宇宙線観測所の上の部屋へ
上の階へ
下の階と同じようなトタン床(?)奥は行き止まり。特に何も無い。
秘密基地みたいでかっこいい。もっと物色したいが、如何せん暗い。
坂下宇宙線観測所の思いがけない残留物
蟹がいると思ったらおもちゃだった。
なんとPS1が置いてあった。こういうのがあると部室みたいだ。
古そうな缶。
もう帰る。
再び入り口のトラック
トンネルから脱出。靴が泥と煤(?)で真っ黒になっていた。
宇宙線観測所周辺
ええとこやな
秋も深まりますね。
廃トンネルの次は廃駅
まぁこっちも廃トンネルあるんですけどね…。というわけで、三重県にある旧東青山駅に行きました。かなりの山奥にある秘境駅で、今はもう使われていません。こっちのトンネルは1kmあるのでかなり怖かったぜ。