長崎県佐世保市です。とりあえず見てくださいこれ。佐世保の山奥に、大きな煙突みたいな塔が3本立っています。
この塔は針尾(はりお)送信所、または針尾無線塔と呼びます。このスケール感、唐突感からインパクトがでかく、珍スポット界でも有名なスポットだと思います。今日はこの針尾送信所について、ご紹介していきましょうね。ん〜よちよち。
針尾送信所は内部も観光できる
適当にやってきたんですが実は見学時間が決まっていて、午前中は9時から12時まで、午後は13時から16時まで見学可能です。時間外になると針尾送信所に続く道へのフェンスが閉じられます(ぶっちゃけ余裕で乗り越えられるものですが)。
1918年に電波塔として建設が開始され、以降現代までそのままの姿で立っているそうです。つまり今年でちょうど100年目!大正生まれ!しかし現在では電波の送受信機能は失われていて無用の長ものになってしまっていますが、歴史的価値を考慮して近代化遺産として重要文化財に指定されています。
塔の高さは全て136m(135m,137mとの記述もあり)。3つの塔を結ぶと、ちょうど正三角形になる位置関係です。
電波塔として使われていたときは、頂上にアンテナみたいなのがついていたんですが、今では撤去されちゃっています。
太平洋戦争開戦の暗号「ニイタカヤマノボレ」を発信したのは針尾送信所だとよく言われることがありますが、そのような記録は残っておらず、真実かどうかは不明とのこと。
ちなみに発信した記録が残っているのは千葉県の船橋送信所と愛知県の依佐美送信所なんだって。
3本の電波塔のうち、2本は勝手に出入りできます。重要文化財だけど、管理体制は結構ゆるい。
内部はガランとしていました。
しかし見上げるととっても高い。怖い。骨です…。
北朝鮮核問題とかけて、針尾送信所ととく。そのこころは?
どちらも、「先が見えません」。うまい!座布団一枚!
壁面には心無い方々による落書きがうっすらと残る。どういう人生を送ればこんな山奥の文化財にいたずらしようなんて気持ちが沸くのか。しかし悲しいことに、針尾送信所は心霊スポットとして扱われることもあるので、噂を聞きつけたThe Outsiderがえっちらおっちらやってくるんだろうな。
100年構造物と植物の共存
針尾送信所電信室
送信所の近くには電信室があります。ここで諸々の作業を行なっていたんでしょう。
こちらは残念ながら建物内部入ることができません。外観のみ。
しかしこれだけツタが絡まるフォトジェニックな光景を見せられると、内部が気になってしょうがない。
針尾送信所と電信室のセット。
以上です。
この記事の撮影機材
カメラ1:RX100M3
カメラ2:DP3Merrill
針尾送信所の詳細情報
公式サイト:なし
住所:〒859-3452, 針尾中町 佐世保市 長崎県 859-3452
電話番号:0956-24-1111(佐世保市役所)
場所:Googleマップで見る
営業時間:9時-12時、13時-16時
入場料:無料
備考:駐車場があるので車でアクセスください。