栃木県宇都宮市にある大谷寺(おおやじ)にやってきました。この辺りは大谷石の名産地で、街の至る所に石を切り出した跡が残っています。そして大谷寺はと言うと、大谷石に半分取り込まれるような形で建設されています。これはすごい。
外観もすごいが中身もすごく、810年頃に弘法大師が彫ったとされている、3〜4mの千手観音の磨崖仏があります。この磨崖仏は「大谷観音」または「大谷磨崖仏」と呼ばれ、国の重要文化財に指定されています。
今日は普通のお寺とは一味違う、この大谷寺について紹介していきます。
大谷寺へのアクセス方法
宇都宮駅西口停留所から関東バスに乗り、大谷観音前で降りるとすぐ着きます。運賃は片道450円でした。周辺にはコンビニも見当たらないし、宇都宮駅からの距離は結構あるので、歩いて行くのはお勧めしません。
ちなみに拝観料は300円。写真の門のところでお金を払うと境内に入れます。
すぐ近くには大谷平和観音や大谷資料館もあり、大谷寺を含めて周辺を観光するとすごく楽しいと思います。特に巨大な地下神殿のような大谷資料館は、絶対にセットで行っておきましょう。俺は感動したぞ。
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大谷寺の全景。半分岩に飲み込まれています。落石とかの心配はないのかしらと不安になります。余計なお世話でしょうけど。
大谷寺外観
ところで大谷石は、石にしては軽くて加工がしやすいそうです。だからなのかは知らないけど、ポコポコと穴が空いてますね。ちょっと蓮コラみたいで気持ち悪い>_<
建物と岩の接合部分。決してくっついているわけではなく、あくまでも岩の隙間に無理矢理作ったって感じですね。
っていうか屋根の上をよく見ると、恐らく落下してきた石がぶつかってきた跡らしきものが残ってる。そして屋根はちゃんと厚くできていて、瓦ではなく鉄板って感じがします。素人目なのでわかりませんが。
こんな狭いところで作業するのはめちゃくちゃ大変そうだ。別の場所で作って差し込んだのだろうか。素人にはわからないが、すぐ蜂の巣作られそうだなとは思った。すいません、また余計なお世話でした。
外観を撮っていたら、小動物が小走りで自分の前を横切った。栃木という土地柄もあり、「猿ですかね!?」と掃除しているお寺の方に聞いたら、「猫だよ」と半笑いで返されました。ちょっと恥ずかしかったです。
写真じゃ伝わらない素晴らしさ!大谷寺内部にある大谷磨崖仏
写真じゃ伝わらない!と大袈裟に書きましたが、要するに内部は撮影禁止だったので写真がありません。お堂に入り、建物内から洞窟内に進んでいくと磨崖仏があります。実際に対面してみると、その場でしか感じられない空気感みたいなのは確かにあったということはみなさんにも共有しておきます。
千手観音像は、重要文化財に指定されているだけあって本当に見事でした。磨崖仏って普通の仏像とは違って、完全に独立しているものではなくて壁に彫られているものなので、独特の情緒があって好きです。なんか神秘度が増すんですよね。作り手が壁に彫ってる姿を想像できるからかもしれません。「弘法大師がこの場に足を運んで、この壁に向かって、この千手観音を彫ったんだな。」と。
そんなわけで撮影できなかったのは残念でしたが、歴史ある仏像を堪能できました。また、磨崖仏とは別に宝物館があり、そこには縄文時代の人骨がありました。お堂の改修工事の際に出土したそうです。だいたい1万年前の人だそうです。こんなところにも1万年前は人が住んでいたんですねぇ。
まぁ今でもここに住めと言われたら、ちょっと二の足踏んでしまいますけどね。なんてね、嘘嘘!大谷町愛してるよ!
大谷寺の詳細情報
公式サイト:なし
住所:〒321-0345 栃木県宇都宮市大谷町1198
電話番号:028-652-0128
場所:Googleマップで見る
営業時間:すみません、わかりません
拝観料:300円
備考:坂東三十三箇所の19番札所らしいです。