旧善宝寺駅前
山形県です。1929年、この地で庄内交通湯野浜線なる路線が誕生しました。全長12.3kmで7駅という短い路線です。その7駅の1つである、旧善宝寺駅が今回のお話の主人公です。残りの6駅はもはや跡形もありませんが、旧善宝寺駅だけは様子が違うのです。
目次(もくじ)
今も残り続ける旧善宝寺駅と車両
体育館みたいな駅舎
庄内交通湯野浜線は1975年に廃止されました。そして冒頭の通り、その遺構はほとんど残っていません。しかし、この旧善宝寺駅のみこの通り、駅舎が残っています。
なぜここだけ残っているのか理由は知りませんが、もしかしたら壊すのが惜しかったんじゃないかな。この駅の目の前にある善宝寺は立派なお寺で、この駅舎もそれを真似て作ってそうです。実際に結構大きて立派です。
ゲートを潜ると列車が待っている
んで、そんな立派な駅だからこそ、解体するのではなく保存という道を歩んだんだと思います。駅廃止後、旧善宝寺駅は善宝寺鉄道記念館館へと生まれ変わりました。
触れたら崩れそうな車両
ご覧の通りプラットフォームに当時の車両が残ります。展示中は内部に入ることができたようですが、現状中には入れないようでした。
1999年頃に閉館したそうな
駅名標と見せかけて、記念館となった時代のものみたいです。駅舎の方には資料が展示されていたそうですが、そちらを見ることは叶わず。
ボビン
あれに見えるは蒸気機関車の駆動輪だそうです。機関車も走ってたのか?
緑に飲まれる日も遠くない
朽ち果てて赤く錆びた車両とそれを包み込もうとする緑が対照的で綺麗でした。
森と鉄道、素敵です
魔列車感。
無期懲役
内部を覗いたら…ギョッ!運転手がいました。
この記事の撮影機材
カメラ1:α7C
鉄道跡
廃墟の中でも廃線跡ってのは結構好きなポイントです。廃墟と違って取り壊されてしまっても道路にその名残があったり、普段はお目にかかれない鉄道ならではの以降が見れたり、興味深いです。
中でも熊本県にある熊延鉄道の廃線跡は、不思議な八角形のトンネルが残っていて魅力的。また、幻の延伸計画なんかもあって、その歴史の紐を解き明かすのが面白い廃線跡でした。