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磨崖仏

大分県豊後大野市の山中に、普光寺なるお寺があります。ここには不動明王の磨崖仏がありまして、これがまた素晴らしいロケーションで、巨大で、非常に素晴らしい具合なのでございます。

てなわけで早速この素晴らしい磨崖仏を擁する普光寺を紹介していきましょうねぇ。

11メートル級の巨大磨崖仏が素敵な大分県普光寺

普光寺への道

ある程度山奥まで来ました。このお寺、調べてみると歴史はすこぶる古く、西暦580年くらいに作られたそうです。 1000年以上も歴史を持つとか半端ない…!そんな古寺名刹のわりには知名度がそんなにないみたいで、案内板もこの通り、倒れてる。

普光寺山門

立派な山門をくぐればそこはもう普光寺。元々「筑紫尾寺(ちくしおじ)」という名前だったそうですが、「ちくしょう」に聞こえるということで「普光寺(ふこうじ)」に改められたそうです。ちくしょうからふこうになったわけですね(笑)

磨崖仏の案内板

寺の規模時代は広くないのですが、すごいのは磨崖仏。こちらの看板がある場所から見やれば、目の前はクレーターみたいな窪地になっていて、対岸にドドンと11メートル級の磨崖仏、そして2つの横穴が見えるのです。

ところで案内板には日本一の大きさを誇る磨崖仏と書かれていますが、これはどうなんでしょうねぇ。ただ古い寺だけあって磨崖仏も歴史が古く、鎌倉時代の作品だそうです。鎌倉っつっても1000年近いか。

磨崖仏が見えそうで見えない

とまぁこんな感じなのですが、これじゃ伝わらないよね。スマン!まともな写真がなかった!

彫り出された磨崖仏

アップで見るとこちらが磨崖仏。仏の中でも強面な不動明王大先生でございます。その両サイドには童子がいます。1000年前に彫られたと思えない素敵な保存状態。迫力が、違う!ギアナ高地か!って感じしませんか?しますよね。しません?

石窟

磨崖仏のお隣の横穴にも仏像や、建物が入居してらっしゃいます。早速クレーター渡っていざ行かん!

磨崖仏と石窟

うわああああん素敵な磨崖仏!非常に良い。この自然との一体感。これこそが磨崖仏の醍醐味だと思います。通常の仏像って、自然と切り離されたものなので、自然の中に置かれていても多少やっぱり違和感というか自然との相容れなさがあります。しかし磨崖仏はまさに自然の一部からの切り出しなので、自然との一体感がある。その結果、磨崖仏には神秘的な力が宿るのです。

磨崖仏を見上げる

ちなみに磨崖仏磨崖仏言ってるけど、磨崖仏って何よという方のために説明すると、磨崖仏(まがいぶつ)とはこのような崖や巨石とかを彫って作った仏像のことです。で、彫った仏像でも、切り出されたものは磨崖仏とは呼びません。あくまでも自然に残っているものが磨崖仏です。

浮き出る磨崖仏

磨崖仏は全国各地にありますが、中でも大分県は磨崖仏の宝庫なんだそうです。なぜ大分に磨崖仏が多いのかは知りませんが、理由の1つとして大分県の地質もあるのでしょうね。実際に、彫りやすい材質の石があるところに磨崖仏多いです。

石窟内へ

磨崖仏の後は横穴の方にも行ってみます。

磨崖仏を横から見る

と見せかけて再び磨崖仏を振り返る。横から見た磨崖仏は、薄い。

石窟内の様子

たくさんの小仏がありました。彼らは独立してらっしゃるので、磨崖仏ではありません。扶養から外れたわけです。頑張れ若者。

小さな仏像

コロボックル仏。こういうの家に1つあると、守られてる感が出て良いですよ。頭の上にお金を置くのは若干無礼な気がしますが、置きたくなる気持ちはわかる。

石窟内から普光寺を見る

さて、こちらから元いた場所を振り返る。やはり大分のギアナ高地と呼ばれている(嘘)だけあって広大だ。ポツポツしているものは、紫陽花らしいです。紫陽花の名所としても有名だそうですが、ここまで紫陽花を見るために来るのはちょっと大変だよね。

モノクロで磨崖仏を見上げる

最後にモノクロで磨崖仏を見上げる。うむ、素敵。不動明王はめっちゃ怒った顔をしてらっしゃる方なんですが、ここの不動明王は長年雨風に晒されたせいでどことなく穏やかな顔となったんだとか。見上げた感じだとよくわからんが、確かにそんな感じがします。

この記事の撮影機材
カメラ1:RX100M3

カメラ2:DP3Merrill

カメラ3:iPhone7

普光寺の詳細情報

公式サイト:ない
住所:〒879-6213 大分県豊後大野市朝地町上尾塚1225
電話番号:0974-72-1461
場所:Googleマップで見る

営業時間:不明
入場料:無料

備考:壁画チックで、良いよね