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芦ヶ久保の道の駅から

旅の始まりは、西武秩父線の芦ヶ久保駅に併設されている道の駅からの景色です。

さて、この写真の中には台座込みで全長18.5メートルの、芦ヶ久保大観音がいらっしゃいます。どこにいるかわかるかな?

ここに大観音がいます

ここです。18.5mと言えど、遠く離れてしまうと全然わかりませんね。

今回はこちらの山の上にいらっしゃる芦ヶ久保大観音についてお話ししていきましょう。芦ヶ久保大観音は独特な特徴を持っていて、観音様の中でも珍しい種類の観音様だと思います。

急坂注意!山の上の大観音

山の上にいる

アップするとこう。山の上に佇んでいらっしゃるのがわかりますね。山の上から見下ろしてる系の大仏はありがたみが増して好きです。

秩父巡礼27番札所の大淵寺にいる護国観音も上から見下ろす系でしたね。見下ろす系なので、観音様と対面するには当然山を登らなければいけません。ありがたさはあるけど、疲れるから嫌だなって気持ちにもなります。

芦ヶ久保大観音への道

芦ヶ久保大観音への道を登っていきます。

山の上からの景色

坂道を振り返ると芦ヶ久保駅と道の駅が見えました。あそこから歩いてきたんだと思うと遠くにきたような、思ったより遠くなかったような。

さて、後ろを振り返るような軟弱行為はこの辺にして、前を向いて観音様とご対面です。芦ヶ久保大観音は地味な観音様ですが、面白い魅力がたくさんありました。

正座!被り物なし!珍しい姿の芦ヶ久保大観音

芦ヶ久保大観音

ついに対面しました。源寿院の芦ヶ久保大観音さんです。本日はどうぞよろしくお願いします。

観音様の側面

横から。本当に18.5メートルあるんだろうか若干の疑惑を感じます。私も昔は女の子に「俺180cmあるよ」って言ってましたが、実は175cmでした。すいません。

観音様のアップ

さぁよく見てごらんなさい。なんとまぁこの観音様、正座してらっしゃいます。基本的に仏像ってのは、結跏趺坐(けっかふざ)と呼ばれる、あぐらをかくような形で座っています。結跏趺坐は仏教界では最高にイカしてる座り方とされています。

ではなぜ芦ヶ久保大観音は結跏趺坐ではなく、正座なのでしょうか?答えは簡単、彼が伝統や文化に背くロックンロール精神の持ち主だからです。

なのかどうかは知りませんが、もう1つ原因を考えてみましょう。芦ヶ久保大観音が作られたのは平成12年のことです。現代での正座は、その名の通り正しい座り方と認識されています。なので現代の文化を反映させる意図で作られたのかもしれませんね。

正面から大観音

もう1点面白いところを紹介しましょう。観音様の頭をご覧ください。観音様は如来と異なり、頭に何かしらの被り物をしています。しかし芦ヶ久保大観音は何も被っていません。

これはなぜか?答えは簡単、彼が伝統や文化(以下略)。もしくは、ヘアースタイルに自信があったからでしょう。誰だって髪型がキマってる日に帽子を被りたくはないはず。きっと芦ヶ久保大観音も「あれ?今日の髪型イケてね?」って思いながら仏像になったのでしょう。

真下から大観音

このように他の観音様と一線を画する身なりが独特で、どことなく親しみを感じずにはいられません。身長もサバ読んでるっぽいしね。

観音様の周辺

納骨堂

観音イジりはこの辺にしておき、続いて観音様の隣にある建物を紹介します。これは納骨堂で、10万円支払うだけで追加料金なし、何体でも納骨できるそうです。

安いなーと思って納骨堂について調べてみましたら、どこもだいたいこれくらいの価格でやってるみたいですね。ただ、源寿院の場合は宗派を問わず受け入れてくれるそうです。

ちなみに大阪にはお骨を仏像にしてくれるお寺もあります。

墓石と武甲山

こっちはちゃんと墓石に眠っているブルジョアな方々。

武甲山

奥には武甲山が見えました。石灰岩の採掘が行われており、見事に山が削られています。人類のロックンロール精神もすごいですね。っていうかロックンロール精神ってなんだ(哲学)

芦ヶ久保大観音の詳細情報

公式サイト:埼玉県秩父郡 源寿院 埼玉別院
住所:埼玉県秩父郡横瀬町大字芦ケ久保261−2
電話番号:0494-24-1033
場所:Googleマップで見る

営業時間:いつでも
入場料:無料

備考:芦ヶ久保駅の本数が少なくて、寒い中ずっと電車待ってて辛かった