田舎に並ぶ木造の大きな建築物
京都市北区の北山町という、とてもマイナーな山奥にやってきました。国道162号線を外れて清滝川に沿って進むと、川を挟んで向こうにこのような木造で2、3階建ての特徴的な建築物が見えてきます。今回はこのちょっと珍しい建築物の話。
その名も木造倉庫群
映画の撮影に使われるのもわかる良い雰囲気
水量の少ない小川に木造の建築物と木造の橋。とてもノスタルジックな景観です。
木造倉庫群とは
場所の名前は「木造倉庫群」。めちゃくちゃそのまんまな名前で、マイナーなスポットであることがわかります。過去に映画の撮影に使われたり、観光客を迎え入れていた形跡が見えたりしましたが、今や環境客の足取りは途絶えている雰囲気でした。
北山杉のための建築物
重厚な外観
この辺りは北山杉の生産地です。そのため、木材の加工や保管を目的としてこれらの建築物が建てられました。
「協同組合」の部分に手動エレベーターがある!
長い杉の木を保管するために間取りが広々としていて、雨天時でも作業できるようひさしがつき出ています。
丸太を洗うぜ
また、丸太の洗い場も併設されています。
ブルーシートが痛々しい
しかしながら今はもうこれらの施設は使われていないそうです。一応、観光客向けに何か加工体系みたいなイベントを行っていた形跡があるものの、このように内部は荒れていたり、もぬけの殻だったりしていました。
職場としては使われてないけど、人は住んでる
ただ廃墟化しているのかと思いきや、人が住んでいる様子もありました。にしてもこの穴すら開いてる橋を車で渡る心臓の強さすげえな。
テンション上がるわ
無人だし荒れてるけど、ちゃんと木材が置かれているところもありました。
こりゃ丸太一本立てかけるのも大仕事だよ
もう使われていないらしいから、これらの木材は展示用として置かれているのかな?
階段が俺に手招きしている
特に案内もないし民家を隣接してるので、中まで入って良いかどうかわからず、1階のみをチラッと見ました。でも2階もあまり変わらなそうな雰囲気でしたね。
いわゆる生きる廃墟?
観光スポットとしてはがっかりだけど、廃墟好きにはストライク。この異質な空間を楽しみました。
この複雑に入り組む感じ、最高
見上げれば吹き抜けの高い天井。この入り組んだ柱の様子も好みすぎる。できることなら上からも見下ろしたかった…。
それ以上いけない
長くつき出たひさし。しかしこの辺りは立入禁止でした。
京都市街からのアクセスはそこまで悪くなく、車で30分くらい
あんまり期待してなかったんですが、実際訪れてみるとめちゃくちゃ素敵。田舎の雰囲気と不思議な建物を味わえてナイスなスポットだと思いました。万人にはおすすめしませんが、廃墟や珍スポット好きなら結構おすすめです。
この記事の撮影機材
カメラ:α7C
京都観光なら蹴上インクラインも見てね!
同じく京都には、琵琶湖から水を引いて物資の輸送に使ったインクラインの跡が残ります。蹴上インクラインと言って、こちらもなかなか珍しい様子をジロジロと眺めることができます。春だと桜も見応えあみたいえすね。インクラインの始点終点は水路があってちょっと入り組んだりもしていて、個人的にかなり好きです。
木造倉庫群の詳細情報
公式サイト:なし
住所:〒601-0122 京都府京都市北区中川北山町329
電話番号:なし
場所:Googleマップで見る
駐車場:道狭いけど頑張って路駐して
備考:建物内部を自由に見学させてくれぇ