いきなりジャングルジムみたいな
岡山です。岡山駅から2kmくらい離れたところに、このような愉快な見た目をした大きめの建物があります。これはなんだ?これは…ロープウェイの廃墟です!
かつてこのロープウェイで登った先には「岡山スカイガーデン」という遊園地がありました。そして今でもその名残があります。ドローンも駆使して色々と撮影してきたのでご覧あれ。
目次(もくじ)
岡山のジャンプ台!京山ロープウェイ跡を見る
岡山のジャンプ台
街をテクテク歩くと、いきなりこんな感じでジャンプ台が現れます。こいつが京山ロープウェイ跡で、かつてはここからロープウェイが伸びていたわけです。
遠くから京山を見る
ちょっと離れて見てみましょう。山頂に建物のある山が京山で、標高80mとのこと。ロープウェイの全長は160m(?)で、かなり短めとのこと。途中に支柱が一切ないことからも短さがわかります。
街中にこれがあるカオスが好き
見れば見るほどジャンプ台。その形状はかつて千葉県にあったSSAWS(ザウス)を思い起こさせます。規模は断然こちらの方が小さいけどね。
収容台数の少なさは課題だったらしい
せっかくなのでちょろっと見学。上から見ると「コ」の字型になっていて、中心部の駐車場はかつてのものか、転用されたものか。全体的なトリコロールカラーがゴキゲンです。
もがき続けた悲しい歴史
あれ?思ったより新しめじゃない?
1956年、京山山頂に建設された先ほどの建物「京山八方閣」へのアクセス手段として、このロープウェイが誕生しました。
その後、1964年に「岡山ファミリーランド」へと名前を変更します。「京山八方閣」も「京山タワー」になりました。
さらに1982年、今度は「京山ロープウェー遊園」になります。
1998年に一度閉鎖されましたが、1999年に「岡山スカイガーデン」として復活します。
【参考】これが岡山スカイガーデンだ!
生まれ変わりの姿
というわけで、もう70年近くも前の物件ですが、現在の姿は1999年に「岡山スカイガーデン」に生まれ変わった後の姿。だから全体的にそんなに古い感じがしないわけですね。
山頂の遊園地は京山ソーラーグリーンパークとして生き残るが…
山頂へは反対側から行くルートもある
かつてはこの森の中をロープウェイが走っていました。んで、写真中央の白い柵は遊歩道として整備されていて、ここから山頂に行くことができます。
かつてのロープウェイ道を歩いて進めるわけですね。
太陽光をどうのこうのしてるみたい
京山山頂です。かつて「京山八方閣」と呼ばれたこの円形のタワーだけは、現在も現役の施設として復活しています。名前は「京山ソーラーグリーンパーク」と言って、実際何の施設かよく分からんのですが、事前に申し込めば内部を見学できるようです(ただし観光施設ではなく、研究施設っぽい)。
回転展望台!:
この展望台、かつてはなんと床が回転する回転展望台だったらしい。こうした回転展望台は、昔日本各地にあったようですが、現存するのは残りわずか。その中でもこの京山の展望台こそが、回転展望台のパイオニアだったみたい。
そして写真右下にはジェットコースターのレールがわずかに見えると思います。
残されたジェットコースターと戦闘機
ジェットコースターもトリコロールカラーじゃん
かつてこの辺りが遊園地だった頃、ジェットコースターだけでなく観覧車やメリーゴーランドなどの施設がありました。しかし、それも今や取り壊されてしまい、なぜだかジェットコースターだけが木々の隙間からこんにちはしています。
さすが岡山戦闘機も配備済み
そしてこれまた謎に戦闘機が残されています。これも遊具なのかなと思いきや、なんと本物とのこと。名称は「F-104J」ですって。
なんとなくレプリカっぽいけど本物なのか…
な、なんでこんなものがひっそりと残されているんだ…。
駅の隣の池田動物園は頑張ってるけども
レッサーパンダもいるよ
再びロープウェイ麓駅です。このすぐ隣には池田動物園があります。ここもロープウェイと同時期に開園したそうです。
が!こっちもやっぱりかなりやばいみたいです。2022年には乗り物などがある遊園コーナーが閉鎖されてしまった様子。頑張ってくれ…。
ロープウェイは好きか?
ロープウェイの廃墟と聞けば思い出す。
静岡県にある「玄岳ドライブイン」も、廃墟化を繰り返すゾンビスポットでした。こちらはかなり大規模なロープウェイを持っていて、しかも機械室のようなところまで見れて、かなり見応えのある素晴らしい廃墟でした。
京山ロープウェイの詳細情報
公式サイト:なし
場所:Googleマップで見る
訪問年:2020年