バイクだと尚更停めにくい
新潟県十日町市にはすげーグニャっててめちゃくちゃ停めにくい駐車場があります。一部に至ってはもはや断崖絶壁で、下手したら落下します。どうしてこんなやばい駐車場があるの?それはこれがアート作品だからさ!
作品名「アスファルト・スポット」
アートな駐車場
新潟県では、2000年から3年に1度、「大地の芸術祭」が開催されます。以前紹介した学校はカラッポにならないや清津峡ないのトンネルアートもこの芸術祭の一環の作品。いずれも新潟県の自然や建造物を利用しているのが特徴です。
ただの駐車場も面白くなる
そしてこのメチャクチャな駐車場も、2003年の第2回大地の芸術祭でお披露目されたもの。公式サイトには公開休止中と案内されていますが、ご覧の通り現在も誰でも作品を眺め、立ち入ることが可能です。
作品番号は「T067」です。フランスのR&Sie建築事務所の作品だそうです。
転落注意
実際に車を停めて鑑賞することもできるようです。ただし白線が引いてあるのみで車止めがなく、また、一部はロープによって立ち入れないようになってます。ちなみに優先駐車場もあります(笑)
すぐ隣に妻有大橋ポケットパークというまともな無料駐車場もあるので、観光の際にはそっちを利用したほうが良さげ。
地上にあるけど通称地下室
アスファルトが捲れている。当時はここにも展示があったそうですが、現在は何もなし。また、反対側のめくれている場所にはトイレがあります。
意味のなさが面白い
駐車場なんだけど実用性はない…。まるでトマソンのような儚く素敵なアートだなと思いました。
2つある岩
同じ岩がある
おまけで、アスファルト・スポットから少し進んだところにある魚沼中条駅です。小さな田舎駅の端っこに、岩が2つ並んでいます。よくみると岩の大きさ、表面のゴツゴツ感、全てそっくりそのまま。
偶然か必然か
自然界ではあり得ない「全く同じ物体」。もちろんこれも自然のものではなく人工物で、2018年に公開されたアート作品。大地の芸術祭の作品全般に言えることですが、日常にさりげなく紛れた作品は私が大好きな「日常の中の非日常」を連想させてくれるのでいずれも魂が揺さぶられました。他の作品もまた見ようと思います。
日常の中の非日常へ
例えば大阪にあるPLの塔はまさにそれっぽい。普通の街並みの中に、ニョキッと見慣れない形をしたタワーが建っています。PLタワーと言って、野球好きならご存じあのPL学園のタワーです。かなり異質な見た目はゲームの世界のようでした。