趣ありまくり
2020年の11月。私はADDressやHafHといった宿泊サブスクサービスを利用し、バイクに乗って全国を旅していました。しかし困ったことに、ここ山口県では利用できる宿がほとんどない(当時)。
というわけで、周辺に安宿がないか探してみたところ、なんとも面白い宿を見つけたのでちょっと紹介していきます。
山口県の「三原家」は最古のライダーハウス!?
歩くと軋む階段が素敵
こちらのお宿、お名前を「三原家」と言います。ご覧の通り、めっちゃくちゃレトロな見た目。なんと築年数は約90年とのこと。あまりにもシブくイケてる様子に驚いていたら、隅々まで電灯を付けて写真が綺麗に撮れるように配慮して頂きました。
木造を感じる
そしてこのお宿、こんな見た目をしているのにライダー専用プランがあります。しかもその料金が激安で、最安2,860円(税込)。しかも個室。
私が宿泊したときは3,190円(税込)だったんですが、なんとこの物価高の中において2年前よりも安くなっているという奇跡。
素敵な灰皿
というのも、どうやら宿のご主人が相当なバイク好きのご様子。寡黙な感じであまり会話こそしませんでしたが、私がライダーだとわかるとめちゃくちゃ嬉しそうだったのが印象的でした。
呪学旅行を思い出す
そんなご主人はなんと8代目とのこと。おそらく初代の方が「三原家」を開いた方で、その人は郷土料理「岩国寿司」を最初に岩国藩主に献上した人らしい。
そんなわけでこの大宴会場では岩国寿司の実演なんかも行われているようです。
かなりの圧縮っぷり
こちらが岩国寿司。なんとまぁサービスで頂いてしまいました。味や具材なんかはちらし寿司にすごく似ていて、要するに「ちらし寿司を押し固めたもの」と思ってもらえるとわかりやすいと思います。
風呂がまた凄かった
風呂小屋
残念ながら写真がカスなんですが、風呂がかなり味わい深かったです。露天を小屋で覆ってるのかな?若干の寒さを感じましたが、風呂にすら骨董品らしきものが飾ってありました。
以前和歌山で入浴した、世界遺産のつぼ湯に似た雰囲気でした。
レトロな館内を歩き回った
100%古民家
館内もまた半分放置されてるような骨董品が多数飾られています。
この日の宿泊客は自分だけだったかもしれない…
ちょっと薄暗くてちょっとホラーな感じもあるんですが、自分みたいな人間にはそれがまた良い。もっと写真を撮れば良かったけど、これでおしまい。
自分は大満足だったけど、やっぱりファミリーとかだとちょっとこの老朽具合は不満だよね…。って感じで、口コミを見てもやっぱり悪いものが結構目立ってました。こんな地方の宿で、ましてや館内広いし隅々まで管理・清掃するってのも厳しいよね。
推測するに、そういった部分はもう諦めてその分価格を下げて、またご主人のバイク好きもあって、ゲストハウス的な旅宿にシフトチェンジしてる感じでした。
錦帯橋のすぐ近くでわりとイケてる立地だと思うので、旅人ライダーはぜひ尋ねてみてください。ちなみに錦帯橋はバイクで走ってはいけませんよ。
【公式サイト】元祖岩国寿司の宿 三原家 – Miharaya
レトロが残るよ山口県
これもまた山口県をバイクで走っていた時の話。突如現れたパーキングエリアのような横に長い施設。いわゆる「トラックステーション」ですね。
かつてはたくさんあったようなのですが、最近はどんどんその数を減らしていると聞きます。そんな貴重なお店が残っているところに遭遇しました。