町の隙間から見える仙台大観音
宮城県は仙台です。仙台には仙台大観音という、皆さん大好きな大観音様が街中にいらっしゃいます。その巨大さ、そして街中に突然現れる感じから「ラスボス」とも呼ばれ平和の使者ではなく「街を破壊しようといている巨大獣」的な扱いを受けてるとか受けていないとか…。
そんな仙台大観音さん、実は内部がまたすごいので、その辺含めて紹介していきます。
高さ100m!日本一大きい観音様
右手に持つのはパチンコ玉説
というわけで仙台のシンボル、仙台大観音のお膝下にやってきました。なんだか周辺は微妙に廃墟感漂う雰囲気だったんですが、チラホラ観光客もいるみたい。こちらの大観音は仙台大観音と呼ばれてますが、本名は「仙台天道白衣大観音」と言います。
1991年に建立されたんですが、建設時のエピソードについては公式サイトでも説明されていないようです。なので調べてみると、どうもバブルで名を上げた企業が勢いのまま建てたみたいですね。その後見事に凋落してしまったようなので、その辺の出自は知ってくれるなということでしょうか。
ちなみにその企業はパチンコでかなり儲けたようで、それゆえに、「観音様が手に持っている玉はパチンコの玉なんじゃないか」と揶揄されています。
高さは100メートルで、大仏の中では牛久大仏に次いで第2位。ただし観音様の中では日本一、ということでした。
ワニワニパニック
大観音の足下って軽視されることが多いのですが、こちらは要チェック。写真がアレでわかりにくいけど、入り口がドラゴンの口になっています。
光対闇みたいな
入場料500円を払って内部に入ると、十二神将と三十三観音がいます。それだけ。
一瞬で通り過ぎちゃった
エレベーターに乗って最上階である12階へ。こちらには御神体があるのと…
すっごい無骨
味気ない展望台という名の廊下があるだけ。
そもそもここは頭?胸?
まぁ地上100mなので眺めは良いけど覗き窓は小さいし、微妙。ここまではぶっちゃけ500円の価値なしなんですが、すごいのはここから。
仙台大観音の内部はSFチックなサイバー空間
SFチックド迫力吹き抜け
なんと観音様の内部は吹き抜けになっています。中央の柱には108体の仏像が配置されており、さらに周囲をぐるぐると廊下が走っています。この構造といい、オレンジに光るランプといい、すごくSFチック。この光景は500円の価値あり!
各階層には仏像が鎮座
ちなみにエレベーターはこの柱の内部にあります。エレベーターなら楽に行き来できますが、どうせなら行きはエレベーター、帰りは階段のルートがそれなりに楽だしおすすめです。
闇に浮かび上がる仏像たちもまた趣あり
暗い内部と照らされる仏像たち。こんなのが無機質にたくさん置かれています。
大観音螺旋階段
そして輪切りにされた螺旋階段が続く。
この高さと簡素さが結構怖い
内部は特にBGMがかかっているわけではないけど、吹き抜ける風の音や人の話し声がたくさん反響して、なんともおどろおどろしいBGMを形成していました🔽
仙台大観音内部 pic.twitter.com/x9LCdWxlg6
— 斎藤ポポポ (@saitoh_ppp) November 8, 2020
と思ったけどあんまり音拾えてなかったかも笑
体内時計都市オルロイって感じ
そんな中下へ下へと降りていきます。
オイオイオイ
中には登ってくる人もいます。100メートルもの高さの階段を登るってすごい根性の持ち主がいました。笑ってられるのは今のうちだぞ。
見上げてごらん
そうして最下層に降りたってから、ここまでの歩みを見上げるのもまた良いもの。
ドラゴンゲート
登竜門なるものがありましたが、現在閉鎖されていて通ることはできませんでした。ここを通ると観音様の足元に出るそうです。
街中にひょっこり現れる姿が素敵
仙台大観音から東側にしばらく行って坂道を下ると、素敵な撮影スポットがあります。ここから見ると観音様の巨大さがよくわかって良いですね。電線、チョー邪魔だけど。
この記事の撮影機材
カメラ1:RX100M7
カメラ2:GoPro HERO7 Black
愉快な仲間たち
ご覧の通り、仙台大観音はバブル期に勢いに任せて作っちゃった系の大観音です。似たようなものは日本中にあり、例えば石川県にある加賀大観音なんかは特に似た境遇です。こちらも大観音を中心にホテル、遊園地などレジャー施設を形成していたのですが、今では酷い有様!
仙台大観音の詳細情報
公式サイト:大観密寺・仙台大観音/オフィシャルサイト/縁結び大黒天
住所:〒981-3217 宮城県仙台市泉区実沢中山南31−36
電話番号:0222783331
場所:Googleマップで見る
営業時間:10-16時
入場料:500円
駐車場:無料でたくさんある
備考:隣には仙台ヒルズホテルが併設されていて、宿泊できます。