阿蘇山と宝来宝来神社。自然の造形美と尖った人の造形美
熊本県南阿蘇村です。阿蘇山の麓、県道28号線をつらつら行くと、脇道に「宝来宝来神社」と書かれた怪しいノボリが目に入ると思いますので、それを目印に進むと現れるのがこの宝来宝来(ホギホギ)神社。
阿蘇山の雄大な景色を尻目に、派手な朱色でガツンと構える怪しさ満点のパワースポット、いや、珍スポットです。どうやらテレビ番組でも取り上げられるなど、九州でも有名な珍スポットらしい。
訪れたのは2017年1月のことですが、この変なパワーを感じるパワースポット、宝来宝来神社を紹介して行きます。
目次(もくじ)
宝来宝来(ホギホギ)神社の由来
この宝来宝来神社が何を祀っていて、どんな経緯で建立されたのか、というのがこの看板に書かれています。面白いので以下にそのまま記述します。読んでみてください。
平成16年春、リストラされた重機の運転手がヘリポートにするため造成を請け負い、工事を行っていたところ大きな岩に当たりました。
運転手は、その岩を取り壊そうとしましたが、突然重機が動かなくなりました。そこで修理を行い、その岩を取り壊そうとすると、また原因不明の故障で重機が壊れました。
その日の夜、夢に岩が出て来て「どうして私を壊そうとするのか」と言いました。そこで運転手は「生活の為に金が必要だ」と答えました。すると岩は「それなら宝くじを買いなさい。そして当たったお金の一部で私を掘り出し祀ってくれないか」と、言われました。そこで運転手は、半信半疑で宝くじを買ったところ、生活に困らない程度の金額が当銭しました。この話を聞いた四国の友人が「この岩」を拝み その年の宝くじを買ったところ途方も無い金額が当銭したそうです。
その噂が広まり、誰ともなく、この岩を「当銭岩」と呼ぶようになりました。
当銭された参拝者の方々より、たくさんのご寄付を頂き当地を「当銭神社」として建立致しました。
お参り頂きました皆様にも良いことがありますよう願います。
とまぁこのように、珍スポットにありがちな「夢のお告げ」が由来となっています。徳を積んだ当人が「生活に困らない程度の金額が当銭」なのに、ただ拝んだだけの四国の友人は「途方も無い金額」というところに神様のいたずら心を感じます。また、「当選」をあえて「当銭」と書いているところもニクい。
取り壊されなかった岩
そしてこれがその岩。この岩の写真を枕の下に入れて眠ると、「宝くじを購入するタイミング」と「ロト6等の数字」などを教えてくれるそうです。別に宝くじが当たらなくてもいいから、「神様に宝くじを購入するタイミングを教えてもらう」ってシチュエーションの夢を見てみてぇ。
情報過多!縁切りも縁結びも営業成績もなんでも叶える!
宝来宝来神社には屋台のように、いくつかのブースに分かれています。それぞれに神様が祀られていたり、グッズが販売されていたります。そして詳細な案内も個別にあるんですが、これが珍スポットならではと言うか、とにかく情報量が多いのです。
宝来宝来神社にいらっしゃる神9の紹介
こちらのブースには「縁切り布袋」「縁結び宝来観音」「子宝宝来観音」「大龍神」「千寿狛犬」「ぽっくり天狗」「恵比寿・大黒」「九頭馬」「馬九生救」といった方々がいます。最初は言いたいことがいっぱいあるからたっぷりの文字数で紹介していたのに、だんだん文字数が減って最後には「何でもかんでもうまくいく」とか書かれてるあたり面白いですね。
情報過多
そしてもう入り口からしてこの情報量。「足元に注意してください」だの何だの…。もうとにかく結界のごとく様々な情報が記載されているので、それが逆に電波な印象を与えて怪しい雰囲気を醸し出しています。
中に入るとまずいらっしゃるのが「子宝宝来観音」と「縁結び宝来観音」。木彫です。
火を吹かれてないか?
こちらは縁切り布袋様。ドラゴン従えて強キャラ感ある。
千寿狛犬。ここもまた張り紙が多く、ごちゃごちゃしてる感が強い。
千寿狛犬様は写真を撮られるとお喜びになられますとのこと。可愛い。
大龍神様。もうよくわかんねぇや。
こちらは御神物殿。まずは上の階へ。
ギャンブルとワンカップ、素晴らしい組み合わせ
いろんな祈願ができる。三店方式は神様的にもセーフらしい。
他にもお財布お焚き上げ供養とかしてるらしい。ワシ、財布がわりにボトルガムを使ってるんだけど、それ持ってったら怒られるかな。
ご利益ありそうな宝来宝来神社グッズ
御神物殿をはじめ、宝来宝来神社には様々なグッズが販売されています。
ホギホギグッズ11,000円
ホギホギ。
無人販売なので盗難も多いらしく、返還を求める張り紙などもありました。
合言葉は「ホギホギ」!怪しい魅力たっぷりの宝来宝来神社
ホギホギチャレンジ会場
宝来宝来神社では「ホギホギ」と唱えながらお参りするそうで、実際にホギホギと唱えながら鳥居を潜るホギホギチャレンジ(今名付けました)があるそうなんですが、宝来宝来神社の圧倒的パワーにやられてチャレンジせずに終わってしまいました。ごめんホギ…。
QRコードを読み込むと公式サイトに飛ぶ
ところで宝来宝来神社は熊本だけでなく、和歌山と石垣島にもあるそうです。和歌山のは「紀州宝来宝来神社」と呼ばれています。すごいですね、宝来宝来グループ(パチンコ屋みたい)。
樹木葬!?「未来樹の丘」
宝来宝来神社には「未来樹の丘」というものが併設されています。
宝来宝来神社を管理しているのは「宗教法人宝来宝来神社」で、未来樹の丘に関しては「一般社団法人未来樹」の管轄らしい。お、おう。
転生ベンチ
未来転生と書かれた小屋と、その中で対になって並ぶベンチ。
未来樹の丘から宝来宝来神社を見る
あとで調べてみたところ、樹木葬を扱う墓地らしい。でもそれっぽい石碑はなかったから、まだ埋葬したことはないのかな…?
この記事の撮影機材
カメラ1:RX100M3
カメラ2:DP3Merrill
カメラ3:iPhone7
宝来宝来神社と一緒に観光してほしい珍スポット
同じく阿蘇には、もう1つガチ目な宗教系珍スポットがあります。その名も「清水滝」。新興宗教団体の教祖が修行していた場所らしく、謎の像が点在していて怪しい雰囲気満点です。しかしかなりの山奥で、道路も狭いのでアクセスには十分お気をつけください。
宝来宝来神社の詳細情報
公式サイト:【公式】開運 | 宗教法人 宝来宝来神社 | 南阿蘇村
住所:〒869-1411 熊本県阿蘇郡南阿蘇村河陰2909−2
電話番号:0967-67-3361
地図:Googleマップで見る
営業時間:8時半〜日没まで
参拝料:無料
備考:駐車場あり。最寄に長陽駅がありますが、徒歩だと40分くらいかかるので車でのアクセスをおすすめします。