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廃トンネルの前でたこ焼きを食べる人
写真の中にたこ焼きを食べるおじさんが隠れてるよ!探してみよう!

愛媛でございます。愛媛といえば松山、道後温泉。そんな市街地からもうちょっと南に行ったところにある、内子周辺。

道路沿いに、森の中に隠れるように存在している廃線跡があります。ここはJR内子線の旧線。有名な廃線跡「倉吉線」のように、竹林に囲まれて味わいのある廃線です。

そして写真は塞がれたトンネルの前でたこ焼きを食べているところです。この廃線跡を訪れる者の9割がたこ焼きを食べると言われています(嘘)。なぜならたこ焼き屋さんが…

峠たこ焼をすり抜けてアクセス

国道56号線から、途中で旧道のような細い道を少しいくと「峠たこ焼」というお店が見えきます。ここなかなか古くからあるようで、また、ツーリングスポットとしても人気みたいでライダーがたくさんいました。

で、まずここでたこ焼きを買います。なぜか。この店の裏に旧内子線があるからです。たこ焼き屋と民家の間の私有地っぽいところを通って行きます。そのため、たこ焼きを買ってひと声かけてからいくとスムーズねってこと。

吹き出しアイコン

ウサミミ
別の方法でアクセスすることもできるけど、この方法が一番分かりやすい。

森の中に眠る廃線跡
森の中に眠る廃線跡

てなわけで民家の脇をすり抜けていくと、すぐに森の中のレールが見えてきます。

薄暗い中で不気味に佇む塞がれたトンネル
薄暗い中で不気味に佇む塞がれたトンネル

そして大洲方面を見ると、トンネルが見えます。ご覧の通り塞がれていますが、このトンネルを抜けた先に関してはほとんど遺構が残っていないようです。当時はこのトンネルを抜けて、今の五郎駅までレールが伸びていました。

コンクリートで塞がれたトンネル
トンネルは塞がれています

廃トンネルなんて放置されることはほとんどだと思いますが、ここはコンクリートでがっつり塞がれています。また、この辺りは地面がぬかるんでいます。雨水が溜まりやすいのでしょう。崩落の危険性がありそうなとこから、間違って入らないようにちゃんと塞がれたのかな。

コンクリートの隙間から伸びる植物
いい感じのトンネル

ちなみに廃線となったのは1986年あたりとのこと。そこから40年近く経ってますね。内部はどうなってんのか。

そして40年の歳月によって、塞がれた隙間からど根性植物が伸びているのが素敵ですね。コンクリートに根を張ってるの?

保全された美しい廃線跡を歩く

レールの上に置かれるたこ焼き
たこ焼き食べます

ではレールの上に失敬して、冷めつつあるたこ焼きを頂きます。昔ながらの味付けで美味しかったです。

この辺りペットボトルなどゴミが散乱していました。まぁ全員が全員、故意に捨てたわけではなく落とし物な可能性もあると思いますが、ゴミは持ち帰りましょう。たこ焼きの場合、空の容器はお店で回収してもらえたと思います。

草ボーボーの廃線跡
この辺りは暗くて不気味

さて、歩みを進めて行きます。しかしこの場所、すぐ近くを国道や高速道路が走っているんですが、生い茂った森林と、道路よりも一段低いところを走っているおかげで、山奥を彷徨っている気分になります。

実際には車の走行音くらいは聞こえますが。

レール上の竹が切り倒され雑草も抜かれている
竹や雑草を綺麗に整備してくれている

しばらく歩くとかなりとても状態の良い区間がありました。この辺は竹も切り倒されています。

落ち葉の隙間から見える枕木
落ち葉の隙間から見える枕木

落ち葉に隠れて枕木も眠っていました。

保全されたレールと遠くに見える竹林
保全されたレールと遠くに見える竹林

これはもう現役で使われていてもおかしくないくらい!かなり気合を入れて整備されていることがわかります。大変ありがたい。感謝です。

素敵な廃線跡を歩く
廃線巡りの醍醐味

歩きやすくなったレールの上をスタンドバイミーします。向こうから列車が走ってきてもおかしくない。

沼と廃線跡
素敵

沼のほとりでレールは一旦途切れます。ここから先は内子駅まで伸びるわけですが、その間は大部分が道路になっていて、遺構はあまりないようです。というわけでここで終わり。美しい景色をありがとう。

アナコンダかと思いました。

近くにあるのは大久喜鉱山跡

旧内子線からそう遠くないところに、大久喜鉱山跡ってなところがあります。既に大部分が解体されていて、本当に「跡」なんですが、山の斜面にへばりつくように立ち並んでいたであろう、遺構の数々を見るとなかなかに震えます。