滋賀県犬上郡、岐阜県との県境付近にはいくつかの廃集落があります。今回訪れたのはその集落群の中の1つ、向之倉集落です。
この集落、山奥にあるものの車やバイクで行けないレベルではないので、いくらか荒くれ者の出入りもあるようで、写真の通り、廃村には似つかわしくないグラフィティがあります。
また、建物もだいぶ荒れていて、ほとんど崩壊しています。しかも訪れたのは梅雨時期のことで、ある程度ヒルもいるので、多少写真を撮ってすぐ逃げました。探索の際はご注意ください。
ある程度やばい道を行くと見えてくるあの小屋
県道17号線、河内風穴に続く道を進みつつ、途中で芹川を渡ると、道がこうなります(笑)
小石や木々などの落石物を避けつつ、バイクがパンクしないよう祈りながら山を登っていきます。
するとこのような小屋が現れます。ちょうどこの小屋の後ろあたりに駐車できるスペースがあり、そこに駐車すると集落を探索できます。ウェルカムトゥ向之倉集落。
向之倉集落跡名物、井戸神社
「集落あるところに神社あり」誰が言ったか知らないが、集落にはそういう決まりごとがあります。この向之倉集落もその例に漏れず神社があるんですねぇ。こちらは井戸神社と言うそうです。
でも注目したいのが、神社の手前にある大きな木。カツラの木だそうです。ご立派です。そしてカツラの木の左手に井戸がございます。まぁ、井戸って言っても穴ぼこにしか見えませんでしたが。
しかしまぁこのカツラの木、よく見ると面白い形状ですね。パッと見一本の太い幹に見えるけど、よく見るとそれぞれ独立して幹が伸びています。こういう形状の木を「株立ち」って言うそうですね。またひとつお利口さんになってしまいました。
向之倉集落を探索するも…
神社参拝の後はメインディッシュ、廃集落の建築物を探索します。しかしながら、やはり梅雨時の山。暑さに加えて湿気にヒルと不快度指数はマックス。しかも動画も撮れていなかったので、皆さんにお見せできるようなものがほとんどありません!
と、言っても、石垣などが確認できる以外に現存している建物は少なく、残っていても上記の写真のようにいつ倒壊してもおかしくないようなものばかりで。できれば近寄りたくない物件ばかりでした。
差し込む光が美しい
聞けばこの向之倉集落、廃村と化したのが1970年ごろとのこと。なんと50年近くもこの山奥で廃墟としてやっておられるわけです。そりゃあ荒れ放題になりますわ。
一番最初に見つけた小屋の内部。この小屋はしっかり立っていたけど、湿度が高く汗だくな状況の中で、風通しの悪そうな小屋の中に入る気持ちにはなれなかったな。
マネキンビレッジ
美容師のカット練習用マネキンがたくさん捨てられていました。わざわざこんな場所に捨てんでも…。と思いましたが、心霊スポット感を出すためにあえてここに捨てたのかな。
そんなことを、思い、ながら、下山しました。
この記事の撮影機材
カメラ1:RX100M6
カメラ2:GoPro HERO7 Black
古い民家の廃墟は朽ちててもかっこいいので、落書きはしないでね
この記事を書いていて、ふと昔訪れた民家の廃墟を思い出しました。あちらの廃墟はあまり荒らされておらず、ある程度綺麗な状態が維持されていたのでとても堪能できました。改めて、古民家にグラフィティって似つかわしくないよなぁ…。