滋賀県甲賀市信楽町にきました。周りには何にもない山の中にドカンと大きな美術館が建っています。その名もミホミュージアム(MIHO美術館)でございます。
この美術館は、宗教団体「神慈秀明会」によって作られた美術館です。ミホミュージアムの名も、団体の創始者である小山美秀子(こやまみほこ)さんからきてるみたいですね。
宗教団体が建てた美術館となればこれはもう珍品・とんでも品のオンパレードだろうと思ってやってきましたよ。
目次(もくじ)
美術館に行くには一苦労!送迎バスも走ってます
山奥なのでアクセスが大変。車ではるばる信楽町までやってきました。ミホミュージアムにはいくつか駐車場がありますが、この日は大盛況で、美術館から最も離れたところにある駐車場にしかとめられませんでした。駐車場から美術館へは歩いて7〜8分かかるとのこと…。
しかし送迎バスがひっきりなしに運行しているので、この暑い中歩かずに済みます。素晴らしいぞミホミュージアム!
バスに乗ればあっという間にレセプション棟につきます。レセプション棟で1,100円の入場チケットを購入します。チケット売り場以外にもレストラン「ピーチバレイ」とショップがあります。お腹が空いたのでレストランに行きたかったのですが、満席で入れませんでした。
ちなみに神慈秀明会は自然農法を提唱しています。農薬とか使わないで野菜育てようぜってことですね。レストランでは自然農法で作られた作物が提供されているようなので、たぶん値は張るけど身体に良さそうです。食べたかったな。
で、レセプション棟から美術館へは更に歩きます。この間にも電気自動車が送迎用に走っているのですが、既に順番待ちの長蛇の列が形成されていたので歩いて向かうことにしました。
チケット買ってもまだ着かない!トンネルをくぐるとそこも山だった
カメラを構えるのも嫌になる猛暑の中、坂道を登って行くとトンネルが見えてきました。
位置関係はこんな感じですかね。美術館まで辿り着くのがひと苦労なんですが、桃源郷をイメージして作られたとのことなので、演出上必要な距離なんでしょうね。
トンネルを抜けた。振り返って撮影。トンネル内は涼しかったです。
ミホ美術館を設計したのは超大御所!I・M・ペイ!
やっと美術館の前に来れました。さてこの美術館、設計したのはI・M・ペイさんらしいです。あのルーブル美術館のガラス張りピラミッド作った人!
入口は意外とこじんまりしています。入ると広いんですけどね。
宗教団体が運営しているMIHO美術館は、トンデモ美術館なのか?
美術館内部に入りました。大きな窓からは信楽の山が見えます。山の合間にでかい建物がありますね。
あれは神慈秀明会の本部です。左にあるのはカリヨン塔と呼ばれるもので、これまたI・M・ペイさんが設計したそうな。本部は信者のみ立ち入り可能とのことで、一般人は立入禁止です。
さて肝心の美術館ですが、この日は特別展で伊藤若冲と与謝蕪村の展示があったり、教科書で見たことあるような中国やエジプトの美品が展示されていたりで、超まじめな素晴らしい美術館でした。
「団体が神と崇めている綺麗な石」みたいなトンデモ美術品は展示されていませんでした。全く宗教色はなく、一般的な美術館でしたね。これは国内外から人が集まるはずですわ。
ある意味拍子抜けしちゃったけど、普通に美術館を堪能できました。むしろ変に先入観を持って訪れてしまって申し訳ない!自分が恥ずかしい!
帰りは待ち人も少なかったので、電気自動車に乗ってレセプション棟まで戻ります。
電気自動車です。楽です。
トンネルも電気自動車で走ります。スピードは出ないので安全です。風が気持ちよかったです。
珍スポット的美術館もおすすめします
ミホミュージアムは素晴らしい美術館でした。「いやいや!もっとトンデモな美術館を期待してたんだけど!」と思われた方は下記関連記事もご覧ください。
実は三重県の山奥には、あのルーブル美術館唯一の公式姉妹館「ルーブル彫刻美術館」があり、しかも巨大千手観音像や巨大な自由の女神像など、ルーブル美術館には似ても似つかないトンデモ品がド派手に飾られています。
ルーブルもよく許可したなと思わずにはいられない、珍スポット中の珍スポット美術館です!
ミホミュージアムの詳細情報
公式サイト:MIHO MUSEUM | I.M.Pei 設計の美術館。古代エジプト,ギリシャ・ローマ,アジア等世界の優品と日本美術の優品を展示
住所:〒529-1814 滋賀県甲賀市信楽町田代300
電話番号:0748-82-3411
場所:Googleマップで見る
訪問年:2015年
備考:この団体瀬戸内海に島持ってるらしいぞ