ご覧よこれが蒲原町
静岡県は蒲原町です。正直どこだよって感じなんですが、ちょうど静岡県の尻尾がはじまるくらいの位置にあります。
ここは江戸時代にあった宿場の1つで、蒲原宿と呼ばれていたそうです。周囲を見ると確かにそんな名残があるような、どことなく懐かしい香りがします。
この日はゲストハウス燕之宿さんにお世話になり周辺を散策していると、旧五十嵐歯科医院てな心惹かれる場所があったので、紹介していきます。
五十嵐さんとこの歯医者さん
街に潜むグリーンモンスター
道を歩けば文化財って感じで、さまざまな建物と看板が立ち並ぶ中、淡いグリーンでモダンな建築があります。こちらが旧五十嵐歯科医院。その名の通り、五十嵐さんが開いた歯医者です。
こちらの家主の方が気さくだった
そして面白いのが、この建物はもともと町家だったそうです。要するに、こういう感じの純和風の建物です。
学校みたい
五十嵐先生は、「こんな従来のデザインじゃ客も来んて!」と思ったのかどうか知りませんが、開院に伴い洋風スタイルに改築したんだそうです。2階部分をよーく見ると町家時代からあったであろう欄干が残ってるような気もする。
国の登録有形文化財は見学無料
まさかの畳
じゃあ早速お邪魔します。この建物は2000年に国の登録有形文化財になりました。見学は無料でできるようです。で、見るとこれ内部は思いっきり和風。
スケスケだぜ
いわゆる「彫刻欄間」です。かなりの精度で作ってる。雲を表現しているであろう部分なんて、もう折れちゃいそうだよ。
床に影ができてそれがまたいいよね
ちなみにこれ、デザインがイケてるだけじゃなくて、「陽の光が奥まで届く」「風が通る」って意味でも大事なものなんだって。ただ穴を空けとくだけじゃなくて、デザインに取り込むところが奥ゆかしい。
板に取っ手がついてるから、必要な時以外は封印されてるのかな?
こういうカラクリ屋敷みたいなのは、とても楽しい。怖いけど。
差し込む光が美しい歯医者
急にどうした
忘れてしまったけどここは待合室だった気がします。天井から垂れている装飾が何者なのかも忘れてしまいましたが、さすがに当時のものではなく、何らかのイベントで付けられたものだと思います。
完全に飲食店
そして待合室を一歩出ると、そこはいきなり洋風空間。南向きでガラスいっぱいの窓からこれでもかと言わんばかりに陽の光が差し込みます。ここが診察室なんだそう。
お空の装飾はトランスパレントスターってやつだった
左は洋風で右は和風。どことなく旅館の「あのスペース」を彷彿とさせます。
こんなの量産できないだろうから、とても高価なんだろうな
そしてこちらが治療室。確かに最近の歯医者の数世代前って感じの椅子と、ペッペするやつが置かれています。昔からこのスタイルで変わっていないんですね〜。
患者の恐怖心を取り除く大きな窓
このまども、この写真だとちょっと分かりにくいんですが、外側は緑色でモダン感ありますが、内側は木のままで、大きなガラスが嵌め込まれてるとはいえ、和風感あるんですよねぇ。
窓to窓
一面の窓がとても印象的な物件でした。
この階段を登って2階の受付に行く感じらしい
それにしても無料なのがいいね(俗人)。
静岡レトロ建築巡り
こちらは静岡県磐田市なので、頭の方なんですが、こちらにもこれまた素敵なレトロ建築があります。静岡ってやっぱり東海道の名残でこういうのが多いんですかねー?ここも素敵な建築で、珍スポットではあるあるの人形も置いてあって、面白い物件でした。