見たかった景色
山奥です。野を超え山を越え川を越えると見えてくる建物あり。ロケーションといい、外観といい、まるで悪の組織の秘密基地。「ギガゾンビ」みたいに、全部濁音の名称で呼びたくなる見た目。
有名建築家のデビュー作
素晴らしい
もちろん悪の組織が使っていたわけでもなく、その正体はとある建築家のデビュー作。「茶室」として作られたそうで、建物の前には確かに「和」を感じられるような雰囲気のある水瓶(?)やコケがあります。
ちょっとお邪魔して正面へ
正面。現在は使われなくなっているようです。というのも、持ち主は数年前に亡くなってしまったとのこと。
側面がまた秘密基地感をアップさせる
側面。ドーム状に覆われています。コルゲートパイプと呼ばれるもので、この建築家や、その人のお師匠さんがよく使っていました。
ちなみにお師匠さんの代表作であり住居だった建築が愛知県豊橋市にあり、「コルゲートハウス」と呼ばれています。今は当時の様子をほぼそのまま残しながらホテルとして改装されており、宿泊できるみたいです。
薪は貴重
建物裏にも出入り口がありました。そしてドアにはこんな札が…。ユーモアを感じます。が、同時にこんな山奥にもいろんな訪問者がいるんだなと思いました。自分もその1人ですが。
一部はステンドグラスになっていた
ガラス越しに内部を見る。あまり分かりませんが、正面玄関から裏手口は一本道になっていて、途中でアーチのようなものがあることがわかります。リビングに該当する部屋はおそらくアーチの下にあるものと思います。
この構造は先に紹介した、お師匠の「コルゲートハウス」と全く同じです。リスペクトですね。
外観を楽しむ
モノクロだと渡邊洋治先生の作品みたいになるかも
改めて外観を見てみます。
導線とデザイン
おきなりこんなこと言っちゃアレですが、玄関に入るためには階段を登り、そこから地面より窪んだ位置にあるであろうリビングに行くためには階段を降りることになるんですよね。なんというか、住みやすさとデザインを上手く両立させるのって難しいんかなと思ってしまいました。
コンクリートにも意匠がある
外観をアップで見る。窓が多いのは側面がコルゲートに覆われているからってのもあるのかな。さらに森の中だし、室内はちょっと暗めかもしれない。余計なお世話ですね。
苔のむすまで
片隅に転がる車輪。バーベル?
すごい建築物
独特なデザインの建築物って見てて面白いです。変わったデザインと言えば、岐阜にあるハイタウン北方もすごかった。
ただここもね、まぁ今回の物件もそうなんですが。あくまでも人の家ですからね。