CB250Rと積まれた荷物たち
「CB250Rは荷物の積載には向かないバイクなので、キャンプツーリングはおろか日本一周なんて夢のまた夢やで」。確かCB250Rを購入するとき、そんなことを言われて気がします(だいぶ脚色してる)。
ところがどっこい2020年の夏。私は家を解約し、CB250Rにキャンプ用品を詰め込んで旅に出ることにしました。確かにそのままだと積載スペースなんてほとんどないっす。でもサイドバッグ、シートバッグ、タンクバッグを取り付けてやることで、日本一周するのにも十分な積載能力を確保することができました。
ちょっとお金はかかったけどね!
目次(もくじ)
CB250Rの荷物積載能力を上げる4つのバッグ
お前…本当にCB250Rか?
CB250Rはそのままだと荷物なんてまともに積み込めないので、4つのバッグを使って積載量を増やしました。それぞれ解説します。
リアキャリアとシートバッグ:ENDURANCEとGSM27800で32L積載
シートバッグよりもその上の荷物が目立つ
まずはシートバッグ。CB250Rは純正のシートバッグもあるんですが、それだと容量が13Lと小さめ(しかも販売終了)。なので32L入る、GOLDWINのGSM27800をシートバッグに採用しました。
↑コレ使ってたけど、新しいの出たようです↓
しかし当然このバッグ大きいので、そのまま積めば不安定に。
機体後方にあるのがリアキャリア
そこで必要になるのがリアキャリアですよ!エンデュランスのCB250R用リアキャリアを装着することで、32LのGSM27800も安定して載せることができます。
ただしこのリアキャリア、最大積載は8kgまでなのでご注意ください。
今回シートバッグには9kgくらいの荷物を詰め込んだので、積載位置をちょっと前にズラして、バッグの設置面をキャリアだけでなくバイク本体にもかかるようにしました。これで少しは負荷を分散できたはず。
また、シートバッグについて注意したいのが、左右からも開閉できることです。これはメリットでもありますが、盗難を考えた場合、正面と左右の3箇所に鍵をつけなければいけないのがネック。
私は鍵つけるのが面倒だったので、着替えやクッカーなど盗まれてもまぁそこまで気落ちしないものだけを詰め込みました。ちなみにマックで3時間放置とかしてたけど、何か盗まれたことはないです。
シートバッグをリアキャリアに取り付ける
このシートバッグは「Xベルト」というもので固定します。通常、このXベルトはシートに挟み込むのですが、リアキャリアにつける場合でも、うまいことキャリアの裏からベルトを通すことで固定できます。
挟み込むより安定性は落ちると思いますが、特に荷物がブレることもなく使うことができました。
サイドバッグ:GSM27810(左右合計12L)
逆光で見にくいけどサイドバッグを見て
サイドバッグは簡単にCB250Rの積載能力を高めてくれるのでおすすめです。中でも取り付けが簡単で、マフラーにも干渉しないものを探した結果、同じくGOLDWINのGSM27810を選びました。
上記の商品は公式サイトでもCB250の純正アクセサリーとして紹介されているので、代替品として良いと思います。
CB250Rがイカツくなっていく…
容量は左右合計で12L。そこまで大きくないし独特な形状なので、バイクのメンテ用品などの小物や、ブルーシートなど形状を変えられるものを収納しました。
先ほどのリアキャリアがあると、ちょうどタンデムグリップの部分が干渉してしまいますが、取り付け位置を前に持ってくることで両立できます。
タンクバッグ:ヘプコアンドベッカーStreet Tank
タンクバッグはいいぞおじさん「タンクバッグはいいぞ」
今回一番買って良かったと思ったのが、タンクバッグ。自分が選んだのは、ヘプコアンドベッカーのStreet Tankといもので、最大12L入るので、CB250Rに装着できるタンクバッグの中では大きい部類に入ると思います。
開閉部のファスナーには南京錠などを取り付けられる箇所もあるので、ダイソーで売ってるダイヤルロック式の鍵なんかも装着できます。容量が多いし簡単に外して持ち運べるし、すげー気に入ったんですが、難点が2つほどあります。
あ!よく見て!このバイク、イージーロックが付いてるよ!
1つ目は、料金が大体30,000円と高額なこと。しかもCB250Rのタンク側に「イージーロック」なる専用ホルダーを取り付ける必要があり、こいつも別売で10,000円程度するので、合計で40,000円前後かかります。シンプルに高い。
2つ目は、バッグにネジを通す用の穴を自分で開けなければいけないこと。買って初めてこの事実を知ったので、「は?」と思いました。さすが海外製…。
自分はダイソーでキリとドリルを買って、自力で穴を開けました。合計4箇所開ける必要があり、3箇所は正しくできましたが、4箇所目はミスって変に穴が開いてしまい、3箇所しかネジを通すことができませんでした…。しかも付属されているマニュアルは英語です。難しいことは書いてませんが、装着のハードルは高いので、ご注意ください。
ただモノ自体はすごく良い。一度取り付けが完了すればマグネットで簡単に着脱できる(外す際にはカバンの取手を引いて磁石をずらすんですが、この時にはちょっと力がいる)ので給油時にも面倒にならないし、バッグはハンドルにも干渉しないし、良い感じでした。
もう一個、こちらのタンクバッグも使いました。Street Tankよりも大容量で、さらにリュックにもなる点が魅力。タンクバッグはマグネットで取り付けるものが多いのですが、MENATのタンクバッグはベースをバイクにくくりつけるタイプなので、CB250Rのような樹脂タンクでも装着できます。
ただガソリン給油の際にいちいち外すのが面倒なのと、CB250Rだと左にハンドルを大きく切るとバッグが干渉してクラクションが鳴ってしまうこともあるのでそれがストレスでした。自分はクラクションスイッチにパテでカバーを作って誤作動を防いでました。
リュック:GSM17614(27L)
散らかってるけど、真ん中にリュックが見えるでしょ?
で、さらにリュックを背負っていたんですが、これもまたゴールドウィンです。
このリュックは今回のために買ったわけじゃなくて、以前から使っていました。その理由は、このリュックがシートバッグにもなるからです。ちょっとした移動の際には、このリュックをシートにつけていました。
今回の旅ではこのリュックに貴重品を入れるようにしました。あとちゃんとPCが入るスペースあるのは嬉しい。
CB250Rに荷物を取り付ける様子を動画でもご覧ください
リュック以外のバッグをCB250Rに取り付けるところを動画でまとめたので、興味がある人はこちらもご覧ください。
いずれも防水ではないので雨の日は注意
そんなわけでこれらのバッグに荷物を詰め込んで出掛けました。しかし困ったことが。今回の旅では雨に降られることが何度かありました。
今回紹介したカバンはいずれも防水ではありません。雨天時にはそれぞれ付属のレインカバーをかけることで雨から守ります。
ただ、やはりいちいちレインカバーをかけるのはめんどくさい。小雨程度だと面倒だからそのまま走行するけど、そういう時に限ってだんだん雨が激しくなって結局ビチョビチョになる。なのでやっぱり最初から防水の製品を買った方が無駄な手間や心労をかけずに済むと思います。
キャンプツーリングでCB250Rに積載した主な荷物
ではこの4つのバッグに収納した主なキャンプグッズ・アイテムを簡単に紹介します。
シートバッグには食料、着替えなど+寝袋、キャンプ用マット
より荷物を固定するために後からダイソーで黄色いベルトを買い足しました
まずシートバッグは収納だけでなく、別途ベルトを用意して、カバンの上に寝袋とキャンプマットをくくりつけるようにしました。
これによってただでさえシートバッグがよりデカくなり、荷物の出し入れが面倒になったので、シートバッグには普段そんなに使わない物、そして前述の通り盗まれてもダメージが少ないものを収納しました。
- 着替え
- クッカー
- イス
- 食料
サイドバッグにはバイク用品や小物類
サイドバッグはすぐに取り出すことができるものの、サイズは小さめなので、やはりバイクメンテ用品など小物類を入れるのみにしました。また、意外とスニーカー(ローカットのもの)が入るのも嬉しい。役立ちました。
- スニーカー
- チェーン用洗剤
- ラチェットレンチ
- ペグハンマー
- ブルーシート(1.8x1.8m)
- タンブラー
- 虫除け線香
タンクバッグは準貴重品とすぐ取り出したいもの
最大14L入る偉大なタンクバッグは、その取り回しの良さや鍵を付けられることも考慮して、準貴重品を収納しました。
- 外付けハードディスク
- ポータブルバッテリー
- イヤホン
- 充電器
- カメラの三脚
旅先でも仕事はしなければいけないので、ポータブルバッテリーは必須。
今回持って行ったのは42000mAhで長辺が20cm、重さ1.5kgもある大きなバッテリーでしたが、これも問題なく収納できて大満足でした。
また、バッグの上部にはワイヤーが巡っているので、500mlペットボトルなどを一時的に留めておくことができます。価格と取り付けの手間さえクリアできれば、イケてるタンクバッグだと思います。
リュックの中には貴重品
最後。リュックは肌身離さず持っているので、盗まれたら5年は凹み続けるような貴重品を収納しました。
- PC
- タブレット
- ドローン
- カメラ
- テント
テントは本来ならシートバッグに入れたかったのですが、そこに入れるとバッグの総重量が10kg近くなるため、リアキャリアの耐荷重を考慮してリュックに入れていました。
CB250Rでも十分キャンプツーリングできた
以上、4つのバッグによってキャンプグッズを積載し、快適にツーリングすることができました。今年はよく雨が降ったので、防水能力がない荷物が濡れまくったのだけ失敗でしたが、それ以外では特に問題なく旅することができました。
これだけの荷物を詰め込んだので走りにも影響が出るかなと思いましたが、加速も登り坂も燃費も大した影響はありませんでした。引き続き、CB250Rを乗り回してキャンプツーリングに出かけようと思います。
ちなみに、旅してた時はこちらのADDressというサービスがめちゃくちゃ良かったです。全国の空き家やホテル、ゲストハウスに宿泊できるサービスです。まじ、最高だったので興味がある人はぜひチェックしてね。
まとめ:おすすめのバッグとCB250R積載に関するFAQ
最後にFAQ形式で記事のまとめとして紹介していきます。
CB250Rにおすすめのシートバッグは?
容量が大きく、またベルトで留めるだけで簡単に装着できるGOLDWINのGSM27800を愛用していました。ただし、販売終了しているため、後継品である下記の商品をおすすめします。
なお、そのままCB250Rに装着するとだいぶ不安定なのでリアキャリアをつけることをおすすめします。
CB250Rにおすすめのサイドバッグは?
使っていたのはGOLDWINのGSM27810ですが、販売終了しています。下記の純正品なども検討してみてください。
CB250Rにおすすめのタンクバッグは?
ヘプコアンドベッカーStreet Tankを使用しています。
ただし料金が高いことと、装着は自分で穴を開けて行う必要があることから、大衆向けではない印象です。
こちらのタンクバッグはより容量が多く、樹脂タンクのCB250Rでも利用できるためおすすめです。ただしハンドルを思いっきり左に切るとクラクションに当たってしまうことがありました。
CB250Rにおすすめのツーリングリュックは?
リュックは正直どれでも良いと思いますが、シートバッグがGOLDWINだと、同じベルトを利用してリュックをシートバッグとして装着することができます。
荷掛けフックは必要?
CB250Rには荷掛けフックがありません。しかし、下記のリアキャリアを用意すれば利用可能です。
ただし、私の場合はそもそも荷掛けネットを使いませんでした。寝袋やキャンプマットはシートバッグにくくりつけていたので、ネットがなくても安定しており、必要ありませんでした。