広島県の瀬戸内海に浮かぶ、うさぎと毒ガスと廃墟の島、大久野島に行ってきました。離島ですがアクセスは良好で、JR忠海駅の近くにある忠海港から片道300円の大三島フェリーに乗り、パパっと行ってきました。
フェリーの便は8〜17時の間でだいたい1時間に1本ペースで出てますので、本当に気軽にアクセス可能です。
宿泊も可能ですが、2時間もあれば一周できる程度の島なので日帰りでも十分楽しめます。うさぎ島とも呼ばれるくらい可愛いうさぎがたくさんいるので、帰るときには後ろ髪引かれます(笑)
目次(もくじ)
広島の隠れ観光地、大久野島でうさぎと遊ぶ!
早速大久野島に上陸しました。フェリーの所要時間はそんなにかかりません。上陸するなりうさぎが寄ってきます。
相当人に慣れているようで、視界に入った途端ダッシュでこっちに走ってきます。しかしこちらから撫でようとすると一目散に逃げていく。寄ってくるけど触らせない微妙な距離感が辛い。でもエサがあればうさぎに埋もれること間違いなしです。
大久野島観光の最大の見所!発電所跡
船着場からすぐ近くにいきなり最大の見せ場がやってきます。これは火力発電所の跡だそうです。大久野島は日露戦争時に要塞として整備されていました。その後は第一次世界大戦〜第二次大戦にかけて、毒ガス製造所となってしまいます。
軍事的にかなり重要な島なので地図にも載せられず、地図から消された島みたいな異名で呼ばれることもあるそうな。
内部はもぬけの殻でした。ちなみに内部への立ち入りは禁止されているので、超長いレンズを使って外から撮りました。
なんだか日本の建物とは思えない西洋感。マヤカンみたいです。行ったことないけど。
天井のフレームがまたステキですね。ザトウムシっぽくもありますが。
大久野島にわんさかいるうさぎたちは、毒ガスの実験台として持ち込まれたとの説があります。実際のところはわかりませんが、そうだとするとこのうさぎ達にも謝罪と賠償が必要ですね。
しかしこんなにかわいく足下に駆け寄ってきてくれるのに、こちらから手を出すと逃げていくのが恨めしい。
大久野島の戦争遺跡
その他様々な戦争遺跡があるので紹介します。
火薬庫跡
ここは火薬を保管していた場所らしい。朝鮮戦争時にはアメリカ軍が弾薬庫として使っていたそうな。
こんなところにそんなもんを作ったのはもちろんすごいけど、あの鉄塔を建てた現代の職人もすげぇよなぁ。
砲台跡
遺跡かよって感じのこの場所は、砲台が設置されていた場所らしいです。
たぶんこの辺とかにあったんじゃないかな。わかりません。
ここの砲台は日露戦争に備えて設置されてらしいけど、こんなところに置く意味あったんだろうか…。
振り返れば闇にまぎれたうさぎがいた。どこにでもいます。
毒ガス貯蔵庫
海岸の真正面に建つ大きな遺構。これが毒ガス貯蔵庫だったかな。
日焼けしたちびっこどもが自転車で島を回ってた。休暇村にはレンタサイクルがあるそうな。電動アシスト付きの自転車とかがあって、500円くらいで借りれるらしい。借りればよかった。
毒ガスは火炎放射器で焼いて処分したそうです。内部がやたら黒いのは焼かれたせいか。
ラピュタっぽさありますね。
毒ガス貯蔵庫その2
島内には他にも毒ガス貯蔵庫らしきものがあります。これもたぶんそう。
レンガの積み方はイギリス積みっすね。
現在この島の案内所・宿泊施設になっている休暇村のすぐ近くにも毒ガス貯蔵庫っぽいのがありました。
ピーターラビットかよ。
トイレ跡
トイレの残骸がありました。
足元の溝を見るに、小便器がなく、ただ壁に放出するタイプのトイレなのかな。人生で一度だけ小便器のないトイレを利用したことがあるけど、衝撃的だった。
その隣には現在のトイレ。ここでも日々観光客による毒ガス生産が行われているわけですね(ひどい)
島と言えばやっぱ軍艦島。いつかは行ってみたいけど、大久野島のように観光資源となった今、立入禁止ばかりで消化不良になるかもしれないなぁ。